ideapad 720Sをレビュー|Ryzenも選べる高コスパノートPC

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レノボのideapadシリーズのなかでも最も高コストパフォーマンスなノートPCがideapad 720Sシリーズです。

特徴は、インテルCPUのほかAMDのRyzen プロセッサも選択が可能である点。13.3インチアルミボディでありながらわずか1k弱の重量なので、「これでいいかなー」と思わせてくれるノートPCでした。

メーカーから実機をお借りできたのでレビューいたします。

ideapad 720Sの特徴

レビュー動画を見る

10分程度でまとめています。ぜひご覧ください。

コスパの高いRyzenが選べてお得

記事執筆時では売り切れとなっていました。やはりRyzen搭載モデルはコストパフォーマンスが良くすぐに売れてしまうようです。

AMD社のCPUはインテルCPUと比較するとソフトウェアに最適化されてないなどの理由により敬遠されがちなのですが、RyzenプロセッサはCPUパワーが大幅に強化されていることもあり、個人的にはおすすめできます。

詳細は下記にてまとめてあります。価格を抑えてノートPCを購入したいという方は参考にしてください。

アルミボディなのに1kg弱で軽い

例えば、HPが販売しているSpectreやデルが販売しているXPSシリーズなど、『アルミボディ、高性能、軽量』といった、3拍子揃った構成のノートPCを購入しようとすると10万円をこえてきます。

ideapad720Sの最大のメリットは他社のハイスペックモデルと比較しても安い点です。

国内メーカーではさらに軽量モデルも有りますが、軒並み20万円程度することもあり、価格はレノボが有利であるといわざる負えません。

IPSパネル搭載で液晶モニターが綺麗

ideapad720SはIPSパネルを採用しているため、どの角度から見ても色の変化がありませんでした。

冒頭のレビュ動画の8分29秒あたりで紹介しています。液晶モニターが気になる方はぜひ動画もご覧ください

ラインナップとオススメ

Lenovo ideapad 720S(インテル)
製品番号CPUメモリSSDHDDおすすめ
81BV000SJPCore i5 8250U8GB256GB
81BV009VJP※Core i5 8250U8GB256GB
81BV000TJPCore i5 8250U8GB512GB

※Office付きです

Lenovo ideapad 720S(AMD)
製品番号CPUメモリSSDHDDおすすめ
81BR003EJPRyzen 2500U8GB256GB

なお、価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあります。セール対象となるとさらに安くなる可能性もありますし、公式ページで確認してみてください。

セールをチェック

新モデルが発売されているので、価格のチェックをおすすめします。レノボ公式サイトでは毎週価格の変動がありますので、セール情報をチェックしておくことをお勧めします。

ideapad720S 81BV000SJPのスペック

液晶13.3インチ
CPUCore i5 8250U
メモリ8GB
SSD256GB
重量1.14kg
バッテリー約12時間
サイズ305.9×213.82×13.6mm

 

外観・デザイン

アルミボディを採用した13.3インチのノートPCです。各ポート類を必要最小限にすることで薄くしています。180℃開閉可能です。

モニターと本体をつなぐ『ヒンジ』部はしっかり作られていると思います。

天板部はシンプルなつくり。『Lenovo』ロゴの主張は控えめです。これだけシンプルなつくりなのでレノボのロゴがどうしても気になる方はステッカーなどを利用して対策しましょう。

底面はCPUクーラーが配置されている個所(つまり熱が一番こもるところ)に隙間が空いています。

排熱設計としては合理的

感心したのは、裏蓋が星形のネジでロックされている点。

これによって内蔵SSDやHDD、メモリなどの増設はできないのですが、セキュリティ上望ましいと思いますし、堅牢制も高まっていると思います。

キーボード・タッチパッド

フルサイズタイプキーボード

idepad720Sのキー配列は”まとも”で流石ナンバーワンPCメーカーといったところでしょうか。

キーピッチが適切にとられたフルサイズタイプのキーボードです。

ストロークはあまり深くないためしっかりと押し込みたい人は違和感を感じるかもしれませんが、最近のノートPCに採用される”キーの深さがないけどパチパチ打てて打ちやすいキーボード”です。

とはいえ、アルミボディを採用することのメリットはキーを深く押し込んでも”たわみ”を感じることなく打鍵できるので、オジサンにとっても優しい設計といえるでしょう。

タッチパッド

タッチパッドは13.3インチクラスとしては大きめに取られており操作性が高いです。

クリック感も浅すぎず深すぎずでいいと思います。

液晶モニター

ノングレアのIPSパネルを採用しているため、バックパネルの光は均一。”どこからみても同じ色”で見れます。

反射が少ないため映り込みが少ない。作業用のモニターとして最高です。

ベゼルが狭く没入感が高い。

色域・色の再現度

sRGB比で98%ほど。リアルカバー率は87.4%なのでノートPCとしては色の再現度が高いです。

トーンカーブは明るいところでばらけていますが。おおむね良好

本格的な写真編集には向かないかもしれませんが、ウェブコンテンツの制作でも「まぁいいかな」って感じ。

インターフェース

左側面

  • 電源
  • USB 3.0
  • USB 3.1 Type C(thunderbolt3)

右側面

  • USB 3.0
  • ヘッドフォンジャック

ideapad720Sは各ポート類を必要最小限に抑えつつ映像出力可能なUSB 3.1 Type-C(thunderbolt3)に対応してるため、軽量化や薄型化できています。

拡張性を確保するためには専用ドックやアダプターが必要となりますが、シンプルなつくりが好きという人にはおすすめできますね。

指紋リーダー

指紋認証を使ったWindowsロック画面の解除は動画の6:00のところにあります。(上記動画は開始位置が6分の所に設定されているのでそのまま確認いただけます。)

なお、Windowsのホーム画面までを電源オンからおおむね10秒程度で開けます。

性能

CPUの性能を測るベンチマークソフトCINEBENCH R15では519cbという結果に。

同スペックの他社モデルと比較しても高いスコアです。

プロ用動画編集ソフトで動画の書き出し

ハードウェアCPU単体QSV
Core i7 8550U(B400H32分46秒15分41秒
Core i5 8250Uレビューモデル28分18秒13分15秒
Core i5 8250U(ideapad330)27分8秒10分46秒
Core i5 8250U(Pavilion CS30分07秒13分55秒

実際に編集した動画の書き出しでは、他社モデルの同じスペックのPCよりも高速で処理を終えました。

ideapad720Sの性能は高いことがわかりました。

RAW現像

Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測したところ4分53秒でした。

スペック書き出しにかかった時間
Core i7 8550U,メモリ8GB4分17秒
core i5 8250U メモリ8GB(レビューモデル)4分53秒
Core i5 8250Uメモリ8GB(ideapad330)4分24秒
Core i5 8250Uメモリ8GB(Pavilion)CS4分52秒

ideapad330に負けていますが、もしかしたら熱処理の差かもしれません。

ideapad330は中身がスカスカなのでパフォーマンスが出しやすいのです。

ideapad330の基盤は超簡素化されてスカスカ

SSDの読込速度

ideapad720Sに搭載されているM.2SSDはSamsung製のバルク品。

とはいえ、読込速度は驚異的スピードでこのランク(10万以下)のノートPCに搭載されているSSDとしては最高クラスです。

耐久性

動画書き出し時のCPU温度をソフトウェアで計測したところ、最高80℃、CPU的には許容範囲内。

同じタイミングでサーモグラフィで温度計測しました。41.8℃。

アルミ筐体を採用するノートPCとしては、普通かやや低い温度です。

底面は47.6℃

奥からも排気しているため熱はまんべんなく排出されています。

キーボード部が熱くなるのは気になりましたが許容できる温度だと思います。

静音性

ファンが高回転になるとやや高めの音が鳴りますが、イライラしない程度でした。

ideapad720Sの評価とまとめ

ideapad720Sの評価
価格安い。市場平均の最安値クラス
性能高い。Core i5 8250Uのなかでも高い性能
携帯性アルミボディで1kg弱でとても良い
液晶ノートPCの中では良質な液晶モニター
デザインシンプルで飽きがこないデザイン

 

という感じです。

拡張性の低さが気になる

ideapad330の際にも記載しましたが、メモリーがオンボード(基盤にくっついている)ため拡張性はほぼないに等しい。

加えて、HDMI出力などインターフェースも少なくまとめている。よく言えば『今風ノートPC』なのですが、外部モニターの接続などに別売りのアダプターを必要としますし(thunderbolt3対応モニターがあれば別)限界性能が見えていることを考えると写真編集や動画編集には向きません。

MicrosoftOfficeでの書類作成、簡単な写真編集程度で使うなら申し分ないでしょう。

優秀なモバイルノートPC

利用は7:3で外で使うことが多い人におすすめ。1kg弱でこれだけ高品質なノートPCを10万円以下で購入できるのは驚異的です。

AC合わせても1.3kgと軽量なのでビジネスマンの方にはとてもおすすめできますね。

おそらく記事執筆時の2019年4月現在、新モデルが控えていることからも売り切れごめんとなりそうなので13.3インチモバイルノートPCを検討しているという方はすぐにチェックしましょう。

なお、価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあります。セール対象となるとさらに安くなる可能性もありますし、公式ページで確認してみてください。

セールをチェック

新モデルが発売されているので、価格のチェックをおすすめします。レノボ公式サイトでは毎週価格の変動がありますので、セール情報をチェックしておくことをお勧めします。

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