Surface Laptop 2といえば、新色にブラックを追加したことで話題を呼んでいますが、キーボードにアルカンターラ素材を用いて、肌触りやメンテナンス性を向上させてる点も市場からの評価は高いです。
まさに最高品質のノートPCとして君臨するMicrosoft Surface Laptop 2を日本マイクロソフト品川本社まで触りに行ってきたので展示器レビューとともにオススメポイントと特徴をご紹介します。
Surface Laptop 2の特徴
Surface Laptop2 の特徴
- 第8世代CPU搭載
- 新たに加わったブラックカラー
- 豊富なラインナップ
第8世代CPUを搭載
第8世代CPU
インテルが開発するCPU intel Core iシリーズは第8世代になり、従来の2コア4スレッドから4コア8スレッドになりました。単純にCPUのコア数が倍に増えているので、性能は大幅にアップしています。
Core i7 8650U | Core i 7500U | |
コア数 | 4コア | 2コア |
スレッド数 | 8スレッド | 4スレッド |
クロック周波数 | 1.90Ghz | 2.70Ghz |
TB時 | 4.2Ghz | 3.5Ghz |
携帯性の高いモバイル用のCPUとして省電力モデルの”U”シリーズは以前から存在していました。第8世代となり、動画の編集やRAW現像などクリエイティブな作業に対応しました。
カラーバリエーションにブラックが追加
Surface Laptop 2は新たにブラックを追加し合計4色となりました。
左からコバルトブルー、ブラック、プラチナ、バーガンディ。
Core i7 +1TBのモデルも購入可能
Surface Laptop 2のラインナップ | ||
モデル名 | 選べるカラー | Surface Pro 6 |
Core i5 8GB 128GB | プラチナ | 126,800円 |
Core i5 8GB 256GB | 4色 | 146,800円 |
Core i7 8GB 256GB | 4色 | 190,800円 |
Core i7 16GB 512GB | 4色 | 259,800円 |
Core i7 16GB 1TB | プラチナ | 315,800円 |
選べる4色は、Core i5 8GB 256GBモデルからとなっており、また最上位モデルもプラチナのみ選択できるようになっています。
Surface Laptop 2
公式サイトで確認なお、本記事に記載されている仕様や価格は記事執筆時のもので変更となる恐れがあるため必ずMicrosoft公式ページにて確認をお願いします。
Surface Laptop 2のスペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
モニター | 13.5インチ(2256×1504)ドット:タッチ対応 |
CPU | 第8世代 Core i5及びCore i7 |
メモリー | 8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB |
グラフィックス | intel UHD グラフィックス 620 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | – |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB3.0(フルサイズ)、Mini DisplayPort、Surface Connect、ヘッドホン出力 |
セキュリティ | TPM2.0 |
サイズ/重量 | 308.1 mm x 223.27 mm x 14.48 mm/重量i5モデル : 1252g/i7モデル : 1283g |
バッテリー駆動時間 | 14.5 時間(動画再生時) |
オフィス | Office Home & Business 2016 |
保証 | メーカー保証1年 |
Surface Laptop 2のパフォーマンス
搭載CPUは:Core i 8250UとCore i7 8650U
CPUは第8世代のCore i5 8250U及びCore i7 8650Uが搭載されていました。第7世代CPUと比較すると大幅にパワーアップしています。
当サイトの検証結果を下記に記載しますが、CPUの処理能力を測るベンチマークテストソフトCINEBENCH R15でも確かなパフォーマンスアップを確認しています。
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 8650U 第8世代 | |
Core i7 8550U 第8世代 | |
Core i5 8250U 第8世代 | |
Core i7-7500U 第7世代 |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの別PCによる測定結果です。あくまで参考指標であり、実機テストの結果ではありません。
Core i5 8250U/Core i7 8650Uのパフォーマンス
当サイトでは実際にノートパソコンを用いてPCゲームのベンチマークテストを行ったり、動画制作ソフトを用いてレンダリング=動画の書き出し時間を測ることでCPUやグラフィックスパフォーマンスの実性能を測っています。
その中でCore i5 8250UやCore i7 8650Uのパフォーマンスも測定しているため参考地としてご紹介いたします。
第8世代CPUの特徴として、内蔵グラフィックである、インテルUHDグラフィック620のパフォーマンスが大幅に向上し、グラフィックボードなしでもゲームを動作させることが可能になりました。
Surface Laptop 2でゲームのプレイをする人はいないと思いますが、グラフィックスパフォーマンスが向上した=Adobe premiereでの動画編集やAdobe Photoshopでの画像編集が実用レベルで可能になったということです。
MAGIXのプロ用動画編集ソフト『Vegas Pro15』を用いて動画の書き出しを行った際の時間を測りました。
下記表は、目安で、僕が実際にYouTubeにアップロードした動画の元データの変換時間です。
CPU | 動画の書き出しにかかった時間 |
Core i7 8550U | 30分03秒 |
Core i7 8550UとCore i7 8650Uの違いはクロック周波数がCore i7 8650Uの方が若干高いため、参考の数値よりも良い結果になるでしょう。
SSDについて
skhynix bc501というNVMeSSDが搭載されています。
BC501 | 256GB | 512GB | |
---|---|---|---|
パフォーマンス | シーケンシャルリード | 1600MB /秒 | 1600MB /秒 |
シーケンシャルライト | 780MB /秒 | 860MB /秒 | |
ランダムリード | 110,000 IOPS | 200,000 IOPS | |
ランダム書き込み | 150,000 IOPS | 180,000 IOPS | |
消費電力 | アクティブな読み取り | 2.6W | 3.0W |
アクティブ書込み | 2.5W | 3.5W | |
ホストアイドル | 50mW | ||
L1.2 | <3.5mW(16×20)、<5mW(M.2 2230/2242/2280) |
Skhynix公式サイトから引用したデータによると、シーケンシャルリードは1600MB/秒とのことで、NVMeとして爆速ではないものの、Surface Laptop 2のバッテリーが長持ちする理由はSSDの消費電力が少ないからであることがわかりました。(2.5インチSSDの消費電力は5W~6W)
よほど大容量のデータを読み書きしない場合、最高性能を持つSSDと比較しても体感速度は変わらないため、むしろバッテリーが長持ちする方がありがたいですね。
本体デザイン
鏡面仕上げで黒一色に包まれた本体ボディはとても高級感があり、特別感を演出してくれます。素材はApple社のMacbookシリーズでも愛されるアルミを採用。
付属のアクセサリーがアクセントとなるよう、微妙に濃淡がついてるように感じました。これはかっこいい!
高級車の内装に利用されるアルカンターラ素材を採用したキーボードの肌触りはがグッド。
ちなみに、アルカンターラはイタリアのメーカーアルカンターラ社の商標登録素材であり、組成は約68%のポリエステルと約32%のポリウレタンでできているため耐久性と洗濯クリーニング性が高いとされています。
高級感とメンテナンスを実現するまさに最高級品なのです。
本体の厚さはわずか14.48mmと非常に薄い設計となっています。カバンのなかにいれるもよし、そのまま持ち運んでどや顔してもよしと、オシャレなノートPCに仕上がっていると思います。
13.5インチ液晶ディスプレイについて
マルチタッチに対応した13.5インチの液晶ディスプレイの解像度は201PPIの高解像度モニターとなっています。白と黒のコントラストも素晴らしく、文字はくっきり画像はきれいに見えます。
ただし、グレア液晶(テカテカしている液晶のこと)のため、反射します。
視野角は広め。
キーボード、タッチパッドについて
Surface Proシリーズとの違いはやはりキーボードでしょう。
Surface Proシリーズのタイプカバーキーボードはよくできていますが、安定性ではSurface Laptop 2の圧勝です。
キーボードを早くたたくと、自然と力が強くなります。Surface Laptop 2キーボードは連続タイプ時のキーボードの”たわみ”がなく、底打ち感があり非常に打ちやすいです。この点も含めSurface Proシリーズとどちらが良いか比較した記事も記載しました。
タッチパッドはかなり大きめに作られており、操作しやすいつくりになっています。
こちらもキーボード同様タイプカバーのタッチパッドよりも操作性は良いです。
インターフェースについて
Suraface Laptop 2のインターフェースは、USB3.0、Mini Display、イヤフォンジャック、Surface connectnoの4つです。
バッテリーもちについて
こちらはMicrosoft公式によるApple製品との比較ですが、『Macbook Pro13』『Macbook』『MacbookAir』をしのぐバッテリーパフォーマンスとのこと。
大容量バッテリーと省電力構成の合わせ技なのでしょう。
まとめ:新カラーとCPUパフォーマンスの高さがさらに完成度をおしあげた。まさに逸品
CPUが第8世代になったことにより、動画制作やRAW現像などクリエイティブ作業を薄型のノートPCで行う時代がやってきたわけです。(といっても快適に行うのであれば据え置き型が欲しいところですが)