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m-Book S320シリーズをレビュー

マウスコンピュータ―がの強みは大手国内メーカーと違い10万円前後の価格帯において、ハイスペックノートPCを市場に投入する点ですが、デルやレノボなど外資系メーカーが主戦場とする5万円以下の価格帯でも十分な性能をもったノートPCを販売していることも忘れてはならない。

今回、マウスコンピュータ―より、LTE通信が可能な『m-Book S320SN-S2』をお借りすることができたのでレビューしていきたいと思います。

税抜き4万円台買えるノートパソコン m-Book S320シリーズの特徴

動画で確認

5分程度の動画にまとめてみました。チャンネル登録もお願いします。

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アルミ削り出しボディで高級感を再現

右が旧MacbookAirです。MacbookAirに爆発的な人気が出た後、各社アルミ削り出しボディを市場に投下してきました。実はマウスコンピュータ―もAmazonや家電量販店などではアルミ削り出しの格安モバイルノートPCを販売していましたが、公式ページで直接販売されているのを初めて目にしました。

m-Book S320はアルミ削り出しボディでMacbookAirさながらの質感を再現しています。細かい点など気にし始めれば異なる箇所は多くありますが、そこまで気にしないからとりあえず”ソレっぽい”ノートPCが欲しいという方におすすめできます。

低価格ノートPCにしてはめずらしいLTE通信モジュールを搭載

microSIMカードを左側のSIMスロットを挿入し、SIMカード会社専用のAPN(アクセスポイント)を設定することでどこでもインターネットを利用することが可能です。

※対応バンド : NTTドコモ網 3G (バンド1/19)、LTE (バンド1/3/19/21)

ドコモ系の格安SIMカードであれば利用できます。

m-Book S320シリーズはLTEモジュールをBTOで追加可能です。

LTEモジュールはTelit LN930を搭載。NTTdocomo系のSIMカードをサポートする通信モジュールです。

ウェブ検索にかけてみたところ、150Mbpsまで対応するモデルでau系は対象外です。

大きさとしては通常のSIMカードサイズでしたのでmicroやNanoSIMではありません。

富士通のNifty系のMVNO”Nifmo”のSIMを用いてグーグルスピードテストを行ったところおおむね20Mbps程度の速度でした。(朝7時半、静岡県静岡市の自宅にて計測)

1.5kg以下で持ち運びに最適な重量

重量は、実測で1.476kgでAC合わせて1.6kgほどなので、持ち運びしやすい重量といえるでしょう。

重量持ち運びのしやすさ
700g~1kg
1kg~1.5kg
1.5kg~2.0kg
2.0kg以上×

※個人的な意見です

チェック!
Celeron 3865U点をどうとらえるかがこのノートPCを買うか否かの肝となりそうです。個人的な意見として、メールやMicrosoft Officeがメインの人や、株のトレードをする人でチャートだけ表示できればオーケーみたいな。利用用途を限定して使える方には非常にお買い得なノートPCだと思います。

m-Book S320シリーズ

  • 格安アルミ削り出しボディ
  • LTEモジュールあり
  • 44,800円~
公式サイトで確認

m-Book S320シリーズのラインナップ

モデル型番構成内容
m-Book S320EN-S64メモリ4GB SSD64GB
m-Book S320EN-S1メモリ4GB SSD120GB
m-Book S320SN-S2←レビューモデルメモリ8GB SSD240GB

構成は上記の通りです、Windows01で利用するのであれば、今回レビューするモデルがおすすめです。

m-Book S320SN-S2のスペック

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCeleron 3865U
メモリー8GB(最大32GB) カスタマイズ可能
ストレージSSD:240GB
グラフィックスIntel HDグラフィックス610
光学ドライブなし
ディスプレイ13.3インチ,フルHD(1920×1080ドット),非光沢
通信機能IEEE 802.11 ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応 + Bluetooth V4.2モジュール
インターフェースUSB3.0×2/USB3.0TypeC×1/HDMI×1miniDisplayPort×1
セキュリティケンジントンロック,マカフィーリブセーフ(60日無料)
カメラ100万画素
サイズ/重量329.8×225×17.6mm (折り畳み時/ 突起部含まず)
329.8×225×20.1mm (折り畳み時/ 突起部含む)/約1.5kg
バッテリー約8.6時間
保証1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

外観・デザイン詳細

冒頭でふれたとおり、アルミ削り出しボディに目立たぬようグレーのmouseロゴが印字されています。

実物を見ると、マウスコンピュータ―の既存製品で多い樹脂素材のもよりもかなりシャープな印象を受けます。キーボード側から見ると、やはりMacbookAirに似ていると感じました。個人的にはアルミボディは見飽きてる感もあってあまり感動はしませんでした。が、裏を返せば失敗のないデザインとも言えます。

グレーの背景と一体化するような配色であり、ゴテゴテした感じをうけません。部屋のインテリアなどを気にする方にはいいのかも。

底面も非常にシンプルなつくりで目立つのはゴム足くらい。とにかくデザインがシンプルなのでシンプルなデザインが好きな人におすすめです。

A4サイズのクリアファイルと比較、ほぼ同じサイズです。ビジネスバッグにはすっきり納まるサイズです。

電源ボタンは左側面に配置されています。誤動作しないのか?とも思いますがパソコンを閉じた状態では、機能しないようにできていました。 拡張ポートは多めです。マルチカードリーダーや有線LANを装備しているのはありがたい。

キーボード・タッチパッドについて

キーストローク(キーの沈み込み)はあまり深くなく、特段打ちやすいわけではありませんが、打ちにくさも感じませんでした。

キーボード右側エンターキー付近の横長のキーが気になるかたはいらっしゃるでしょう。マウスコンピュータ―独特の配列ですが僕はもう慣れました。

タッチパッドの外観はオシャレかつ操作性は良いと思います。高級機と比べると”滑り”はよくありませんが、誤操作を誘発するタイプでもないです。クリック感は浅めでした。

液晶ディスプレイについて

フルHDの解像度です。発色は安っぽいノートPCにありがちだと感じましたが、事務作業では全く気にならないレベルでしょう。

ノングレア液晶なので反射しにくいです。MacbookAirは写真越しでもテカテカしているのがわかります。

発色を確認

やや青が強いですが、目視では不自然さは感じません。

色域の確認

Adobe sRGB(白枠)と比較してみました。m-Book S320の色域は一般的なノートパソコンよりも広め。

5万円以下のノートPCとしては色域がかなり広いと思います。

ベンチマーク結果

Cinebench R15

CINEBENCH R15のベンチマークスコア※
Core i7 8565U(HP Spectre x360)
570
Core i7 8550U(B507H)
504
Core i5 8250U(Pavilion cs0000)
422
Celeron N4100(m-Book E410)
244
Celeron 3865U(レビュー機)
137

過去、僕が実機で検証したCPUの処理能力を比較してみました。

Gemini Lake世代のCeleron N4100の半分程度しかパフォーマンスがだせていません。CPU単体の処理能力を求める場合、m-Book S320よりもm-Book E410シリーズの方がコストパフォーマンスが高いです。

PCMARK10

総合的なパフォーマンスを計測する、PCMARK10では、1874という結果に。

やはりMicrosoft Officeなどを利用するだけであれば何ら問題はないですが、画像系の処理を行いたいと思った場合にパフォーマンスが不足していると思われます。

SSDの読込速度

SSDはKingston社を採用していました。SATA接続の標準的な速度です。起動速度などはHDDよりも早いです。持ち運びで考える場合、外付けのHDDなどがあると便利です。

評価とまとめ

持ち運び用のパソコンが必要な人は検討の余地あり

即買いレベルでオススメはできないけれど、Celeron 3865U。つまりCPUの性能に妥協できるのであれば購入してもよいと思います。実際このクラスでLTEモジュールを装備しつつ、アルミボデイという無難なデザインをしているパソコンは世にあふれています。

マウスコンピュータ―をあえて選ぶとしたら拡張ポートの豊富さと保証などのアフターサービスでしょう。

m-Book S320シリーズ

  • 格安アルミ削り出しボディ
  • LTEモジュールあり
  • 44,800円~
公式サイトで確認

なお、価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあるため必ずマウスコンピュータ―公式ページで確認してください。

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うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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