ホームPC【実機で検証】GTX1050搭載ゲーミングノートPCってコスパが高いって本当?GTX1050Tiと比較しながら遊べるゲームソフトを解説

【実機で検証】GTX1050搭載ゲーミングノートPCってコスパが高いって本当?GTX1050Tiと比較しながら遊べるゲームソフトを解説

ゲーミングノートPCのおすすめをみると

  • GTX1050搭載
  • メモリ8GB

で選べば大丈夫とかかれているけれど、「本当にそれで大丈夫なの?」と思う方も多いはずです。

そもそも論として、Nvidia社が開発する「GTX1050」と名前がついているGPUは

  • GTX1050(2GB)
  • GTX1050(4GB)
  • GTX1050 Ti(2GB)
  • GTX1050 Ti(4GB)
  • GTX1050 Ti With Max-Q design

と、これほど種類があるのに、安易に”GTX1050″という名前だけでおすすめしているのは悪質といっても過言ではありません。

なぜなら、これらは名前が違うだけでなくゲームをプレイするうえでの快適性が違うからです。特にモンスターハンターワールドなどの重量級ゲームでは、最低ラインをクリアできるGTX1050Tiとギリギリプレイしづらいと感じるGTX1050(4GB)の違いがあります。

ただ、これを全部検証している時間はないため、僕が検証するのは、上記のGTX1050(4GB)とGTX1050 Ti(4GB)です。この二つを利用すれば、たいていのゲームは解像度を落とせばプレイ可能です。

さらに、「メモリは最低8GB」と紹介しているブログも多いですが、今の時代は16GBを選ぶのが最もお勧めで、予算の関係上削りたくないけど仕方なくメモリを削るといった考え方がふさわしい。

この記事を読んでわかることは、検証機2台を使って、ゲームジャンルによってどれくらいの性能が必要なのかを解説する記事です。

ゲーミングノートPCを買おうか迷っているけれど、必要な性能が本当に正しいかどうかの判断材料になるはずです。

ジャンル別ゲームタイトルの快適性

読むのは面倒という方のために、ジャンル別にゲームタイトルを並べて快適に遊べるかどうかの表を記載しました。

ゲームタイトルGTX1050(4GB)GTX1050Ti(4GB)
バトルロイヤルFortnite
FPSPUBG
MMORPG黒い砂漠
MMORPGファイナルファンタジー14
ホラーゲームバイオハザード6
アクションモンスターハンターワールド×
格闘ゲーム鉄拳7FR

なお、まだゲーミングノートPCの選び方などで迷っている方は下記に、僕が検証したモデルも含めておすすめしているため、是非参考にしてください。

検証機の紹介

GTX1050TIモデル

ASUS ZenBook Pro 15 UX580GE(UX580GE-8950X)

40万円するクリエイター向けノートPCで、主な性能は

  • Core i9 8950HK
  • GTX1050 Ti(4GB)
  • メモリ16GB

GTX1050(4GB)

ASUSのTUHゲーミングシリーズのゲーミングノートです。主な構成は下記の通り

  • Core i7 8750H
  • GTX1050 (4GB)
  • メモリ8GB

ノートPCの場合、全く同じ構成で比較するというのが厳しいため、勘弁していただきたいのですが、どちらも大手ASUSのモデルであるため品質が高いです。

この2機で検証した結果を記載します。

今回の検証はMsiのafterburnerでゲームプレイ時のログをとって平均fpsを記載しています。

fpsとは、フレームレートのことで、PS4は60fpsで動作するようになっています。これを損なうとカクツキが発生しますし、逆多ければ滑らかに動きます。ただ、PS4も全部が全部60fps固定で描写できているわけでもないため、平均で60fpsに近ければ大丈夫です。

また、バトルロイヤル系のフォートナイトやPUBGなどでは、100fps前後でプレイした方が優位性が高いです。(勝つ確率が高くなる。)その根拠を知りたい方はゲーミングモニターの選び方にプロプレイヤーから聞いてきた話をまとめているので参考にしてください。

FPS・バトルロイヤルゲーム

Fortnite(フォートナイト)

大人気ゲームタイトル『Fortnite(フォートナイト)』は下記のような結果になりました。

画質エピック
GTX1050(4GB)109.0fps91.2fps63.5fps53.3fps
GTX1050Ti(4GB)93.08fps88.6fps64.1fps51.8fps

快適に遊べるのは、中画質からです。

PUBG

大人気ゲームタイトル『PUBG』は下記のような結果になりました。

画質ウルトラ
GTX1050(4GB)73.0fps61.2fps66.5fps48.1fps
GTX1050Ti(4GB)88.05fps61.6fps59.17fps54.1fps

といった感じです。PUBGやフォートナイトは、飛行機から飛び降りるシーンが一番パワーを使います。

今回の計測は、平均FPSですが、飛行機から飛び降りて2分ほど集会した結果なので、やや低めのFPSになっているはずです。

そして、特に気を付けたいのがメモリの量。

バトルロイヤル系のゲームで16GBメモリを選択した方が良い理由

フォートナイトもそうなんだけど、メモリは普通に8GB以上利用されています。だから16GBを選んだ方がいい。

メモリが少なくなるとどうなるのか?って話なんですけど、グラフィックボードの処理が追い付かなかったときに手助けしてくれているので、メモリーもいっぱいいっぱいだと、突然フレームレートが落ちてカクツキが頻出することになります。

できれば、16GBを選びましょう。

MMORPG

黒い砂漠

大人気MMORPG『黒い砂漠』はリアルMMOを謳っているだけあって、グラフィックの要求性能が非常に高いのですが、反面成熟しているゲームでもあるため、グラフィック設定を多段階で選ぶことが可能です。(面倒だから全部はできませんが)

画質ローミドルミドルハイ
GTX1050(4GB)50.3fps48.1fps45.1fps
GTX1050Ti(4GB)55.9fps45.7fps45.2fps

GTX1050クラスでまともに動作するのは、ローorミドルからです。

実は、黒い砂漠はフレームレートを優先させるモードがあるので、ミドルハイまで60fpsで描画することは可能です。(客観的な性能を計測するためにも今回は適用しませんでしたが)

黒い砂漠も8GB以上使われています。

常時8GB以上使われていました。重量級のMMORPGをプレイする際にもメモリは使われています。

ファイナルファンタジー14

アクティブユーザー数ナンバー1の大人気ゲームファイナルファンタジー14では、最高画質+FHD+を選択してもこの通り、快適プレイが可能です。

画質最高画質点数
GTX1050(4GB)とても快適6319
GTX1050Ti(4GB)とても快適6557

バイオハザード・デビルメイクライシリーズ

バイオハザード6

実は、家庭用ゲームで有名なバイオハザード6は最高画質を選択しても、快適に遊ぶことができます。

画質最高画質点数
GTX1050(4GB)とても快適9239
GTX1050Ti(4GB)とても快適10050

これと同じで、最新のデビルメイクライ5も快適に動作が可能です。

注意事項としては、敵がたくさん現れるシーンでは60fpsを割り込むシーンもあります。

モンスターハンターワールド

超重量級ゲームのモンスタハンターワールドは、GTX1050シリーズでは快適にプレイするのが困難なので、できればGTX1060をおすすめしたいです。

画質最高画質
GTX1050(4GB)49.61fps30.4fps15.2fps
GTX1050Ti(4GB)56.8fps34.7fps17.3fps

GTX1050Tiでは『低』画質を選択すればPS4並みのフレームレートでゲームをプレイできます。

ここまで見てきてなんとなーくイメージがつかめてきた方もいらっしゃると思いますが、GTX1050Tiなら、ほぼすべてのゲームを中画質以下で快適レベルでプレイすることが可能です。

鉄拳7FRシーズン2

みんな大好き鉄拳7FRシーズン2はFHD画質なら60fpsでプレイが可能です。

画質最高画質
GTX1050(4GB)60.0fps
GTX1050Ti(4GB)60.0fps

ゲーミングノートを選ぶなら最低でもGTX1050Ti(4GB)+16GBメモリが欲しい

自分のプレイしたいジャンルのゲームが決まっていて、ゲームタイトルまで絞れているならば、それに対応するゲーミングノートPCを買えばよいのです。

ただ、ゲーミングノートPCを選ぶ理由って、最新のゲームをPS4より低価格で遊べたり、高画質でプレイできたりするのがだいご味なのですよ。

あまりにも低スペックすぎると、満足に楽しめない可能性があります。

最近のゲーミングノートPCをおすすめしているサイトを見ると、かなりおおざっぱ(僕のデータもかなりおおざっぱですが)にGTX1050とメモリ8GBを推していますが、2019年発売の重量級ゲームはGTX1050Tiじゃないと低画質ですら怪しいです。

2019年に発売されたGTX1650と比較した記事も記載したので是非読んでみてください。

下記記事に、コスパの高いゲーミングノートPCをまとめたので、是非参考にしてください。

検証機レビュー記事

このほかご不明な点は疑問点があれば、コメント欄にてうけつけておりますので是非ご利用ください。

うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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