ホームPCLenovoIdeapad S540(15)ゲーミングエディションレビュー クリエイティブ作業もいける15.6型の高コスパノートPC

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションレビュー クリエイティブ作業もいける15.6型の高コスパノートPC

一般的な使用から、ゲーミングまでカバーする性能を選べるのがレノボの超売れ筋製品Ideapad S540シリーズの魅力です。

カスタマイズ幅がなく、重量級のゲームを高画質で遊ぶのには物足りませんが、中級クラスのゲームを低価格で楽しむのに最適です。

メーカーから実機をお借りしたので検証結果とともにおすすめポイントを紹介します。

Ideapad S540(15)の特徴

動画で僕の解説を見る

YouTubeで解説しています。チャンネル登録もお待ちしております。

最安は5万円台でコスパが高い

Ideapad S540(15)最大の特徴はビジネス用に適したCore i3 8145Uを搭載したモデルが直販サイトで5万円台で購入可能なこと。

オマケに256GBのSSDを搭載しているため、『Officeソフトの利用だけにとどまる』『動画視聴だけ』といったユーザーニーズくらいは満たせる性能を有しています。

ゲーミングエディションはGTX1650搭載で最安値クラス

また、10万円程度のIdeapad S540(15)ゲーミングエディションは、GTX1650 Max-Qを搭載するノートPCとして、2019年9月現在市場の最安値です。

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションとにかく安くゲーミングノートPCが欲しいという方にお勧めですます。

Ideapad S540(15)

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

セールをチェック

新モデルが発売されているので、価格のチェックをおすすめします。レノボ公式サイトでは毎週価格の変動がありますので、セール情報をチェックしておくことをお勧めします。

おすすめとラインナップ

Ideapad S540のおすすめ機種
製品番号おすすめ
81NE001FJP
81NE001BJP
81NE001AJP
81NE001HJP
81SW0000JP
81SW0001JP

 

各機種のスペック

81NE001FJP81NE001BJP81NE001AJP
Core i3 8145UCore i5 8265UCore i5 8265U
4GB8GB8GB
256GB256GB512GB
5万円代6万円代7万円代

 

81NE001HJP81SW0000JPゲーミング81SW0001JPゲーミング
Core i7 8565UCore i5 8265UCore i7 8565U
Intel UHD620GTX1650Max-QGTX1650-MaxQ
8GB8GB12GB
1TB512GB1TB
10万円代12万円代13万円代

なお、Ideapad S540はMicrosoft Officeがセットのモデルも販売しているため、Officeソフトが必要な方はそちらを検討するとよいでしょう。

詳細はレノボ公式サイトでご確認ください。

今回の記事では、Ideapad S540ゲーミングエディションの最上位モデル(81SW0001JPゲーミングエディション)をご紹介したいと思います。

Ideapad S540 (15)81SW0001JPゲーミングエディションのスペック

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションはカスタマイズできないため、注意が必要ですが、ライトゲーマーの方やクリエイター入門機として最低限の性能を備えています。

Ideapad S540 (15)81SW0001JPゲーミングエディションのスペック
画面15.6型
CPUCore i7 8565U
GPUGTX1650 Max-Q
メモリ12GB
SSD1TB
サイズ358x245x16.9mm
重量約1.8kg
保証メーカー保証1年

※記事執筆時点で第10世代のCPU Core i7 10510Uに切り替わっています。

特にCPUがモバイルタイプの『U』シリーズなので動画の書出しやゲームのプレイにおいて、Core i7 9750『H』などの上位クラスには劣ります。

ただし、上記構成のメリットはパソコン本体を薄型化できたり、重量を軽くしている点が最大のメリットであるため、『低価格でそこそこ動くかつ持ち運びも視野に入れられるゲーミングノートPC』が欲しい人ならば選択肢に挙げていいと思います。

このスペックのパソコン、実は市場には少ないんですよ。

競合機との比較
メーカーレノボASUS
型番81SW0001JPUX534FT-A9012TS
CPUCore i7 8565UCore i7 8565U
GPUGTX1650 Max-QGTX1650
メモリ12GB16GB
サイズ358×245×16.9mm354×220×18.9mm
重量1.8kg1.7kg
価格132,581円240,300円

競合機としてASUSのZenBook 15 UX5345FTと比較してみました。

ZenBookはデュアルスクリーン可能なScreen Padを装備しコストがかかっているため、フェアな勝負ではありませんが、カタログスペックではほとんど差がないことを考えると、如何にレノボのIdeapad S540(15)のコストパフォーマンスが高いかお分かりいただけるでしょう。

10万円も安い。

ゲーミング性能

スタンダードノートPCとして販売されるIdeapadS540(15)ゲーミングエディションはどの程度ゲームを快適にプレイできるのか、各ゲームタイトルを5分間起動、プレイを行いそのフレームレートを計測しました。

フレームレートは、ゲームの快適度を表す指標として最も有効的です。家庭用ゲーム機が60fpsですので、PC用では60fps以上で快適100前後ですごく快適と僕は判断しています。

フォートナイト

フォートナイトの平均フレームレート(FHD)
エピック(最高画質)
58.3fps
高画質
78.7fps
中画質
98.3fps

バトルロイヤルゲームの人気タイトルフォートナイトでは、中画質で平均98.3fpsでした。

高画質でのプレイでも問題はありませんが、エピックだとやや力不足といった感じ。中間画質を選択すれば安定してゲームのプレイが可能です。

PUBG

PUBGの平均フレームレート(FHD)
ウルトラ(最高画質)
61.6fps
76.6fps
87.0fps

PUBGはフォートナイトよりも若干フレームレートが落ちましたが、それでも中画質なら快適レベルを維持しています。

モンスターハンターワールド

モンスターハンターワールドの平均フレームレート(FHD)
47.0fps
58.3fps

カプコンが販売する国民的人気タイトルモンスターハンターワールドはPC版では『重量級』カテゴリのゲームです。

そのため、GTX1650 Max-Qでは低画質で58.3fpsとやや厳しい数字。モンスターが大量に出現するシーンではフレームレートの低下がみられたため、まんべんなく遊びたいのであればもう少しスペックアップさせたいところ。

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー

シャドウオブザトゥームレイダーの平均フレームレート(FHD)
最高
31fps
38fps
43fps
55fps

シャドウオブザトゥームレイダーもモンスターハンターワールドと同様、『重量級』ゲームタイトルです。

低画質なら「まぁプレイできなくはないかな。」というレベル。モンハンやトゥームレイダーはもともとのグラフィックが高精細で綺麗なので、低画質でも粗いなとは感じないのですが、思い切り遊びたいならもう一つ上のグレードのGPUを搭載可能なモデルが望ましい。

バトルロイヤル系は快適に遊べるが、重量級はやや厳しい。

人気のMMORPGファイナルファンタジー14やフォートナイト、PUBGなどメジャータイトルは快適にプレイできるレベルの性能はあるものの、「がっつりゲームを楽しみたい」、「今後出てくるタイトルも快適にプレイしたい」となると、上位のGPUを搭載したモデルを検討したほうが良いでしょう。

レノボでは、15.6型および17.3型のLegionシリーズがおすすめ。なかでも最もコスパが高いのはLegion Y540 17なのでコスパ+性能を求めるなら下記記事もチェックしてみてください。

クリエイティブ性能

最近では、動画編集が行う方が増えてきています。Ideapad S540(15)はゲーミングエディションとついていますが、どちらかといえばクリエイターのサブ機としておすすめできるのかというのが僕の感想。

以下検証結果です。

Adobe Premiere Proで動画の書き出し

過去、実際に僕がYouTubeにアップロードしたこのとある、アニメーションありのフルHD画質、テロップ、アニメーションありの動画の元データを使い書き出しを実行しました。

書き出し条件は下記の通り

  • H264
  • YouTube 1080P
  • 動画の尺を5分に設定し書き出し
Ideapad S540(15)ゲーミングエディションの動画の書き出し時間
ソフトウェア5分22秒
CUDA3分31秒

 

フルHDの動画編集は許容範囲

CPUがモバイル版ということでそれほど期待していなかったのですが、書出し速度は良好。

最も、本格的な動画編集を行うのであれば、上位のCPUを搭載しているモデルが望ましいのですが、出先で編集するためのサブ機として検討するのであれば必要にして十分なレベル。

動画編集初心者の人にもお勧めできるレベルの性能です。

Adobe Photoshopの実行速度

AdobeのPhotoshopはクリエイターだけでなく、写真のレタッチやイラスト制作などにも利用されます。

Puget System社のPhotoshop用のベンチマークソフトを利用し、他社のノートPCと比較します。

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションPhotoshopの快適性
機種Ideapad S540(15)ZenBook 15 UX534FT-A9012
CPUCore i7 8565UCore i7 8565U
GPUGTX1650 Max-QGTX1650
メモリ12GB16GB
総合スコア637/1000655/1000
一般処理スコア7252.7
フィルタースコア65.172.1
GPUスコア65.160.9
Photomerge(写真結合)スコア76.278.1

メモリの量がZenBookのほうが多いため、総合パフォーマンスでは劣るものの大きな差は開いていません。

差が表れているのはフィルター系の処理を施した際の速度。レンズフィルターなどをかけないのであればほぼ差がない。Ideapad S540(15)ゲーミングエディションのコスパが異常。

ベンチマーク結果

Cinebench R20

CPUの性能を図るCinebench R20の結果です。

Cinebench R20
DAIV NG4300
1640
ZenBook 15 UX534FT
1629
m-Book X400HS
1448
Ideapad S540(15)
1428

※当ブログの過去の計測結果です。実際の性能とは異なる可能性があります。

Core i7 8565Uを搭載しているモデルとの比較です。Ideapad S540(15)は実性能で他PCとの差はでませんがベンチマーク結果ではやや劣ります。

ファイナルファンタジー15

ファイナルファンタジー15も重量級タイトルです。ベンチマーク結果では軽量品質でやや快適レベルまで。

同時にファイナルファンタジー15を駆動させ続けた際のクロック周波数とCPU温度を測定しました。

Core i7 8565Uはブースト時4.5Ghz駆動させるはずですが、常用クロックを控えめにすることでパフォーマンスの低下を抑えています。

そのため、CPUの内部温度は80℃以下で安定しています。

ファイナルファンタジー14漆黒のヴィランズ

ファイルファンタジー14漆黒のヴィランズでは高品質(テスクトップPC)で非常に快適レベル。

ファイナルファンタジー14は中級クラスのゲームタイトルなので快適に遊べます。

Crystal Disk Mark

今回の検証機にはSamsung製のバルク品のSSDが搭載されていました。

読込速度は非常に高速でゲームタイトルの保存用には最適です。1TBの容量なのでたくさんソフトをインストールする場合に物足りないと感じるかもしれません。

高負荷時の熱、駆動音

ゲーミングノートPCといえば、高負荷時の駆動音や熱が気になる点となりますが、Ideapad S540(15)に関して言えば、ストレスなく使える水準といえそうな結果となりました。

駆動音

ファイナルファンタジー15を3時間駆動させ続けた際のファンの駆動音を計測したところ43.4dbでした。この音の大きさはモバイルノートPCと同程度。

ゲーミングノートとしてはかなり静かな水準といえます。

表面温度

こちらも同様のファイナルファンタジー15を3時間駆動させ続けた際のPCの表面温度です。キーボードは37℃程度。最も熱い箇所で42℃程度ですので、低温やけどの心配はありません。

温度管理もかなりしっかりしていると思います。

底面の温度は49.4℃で結構熱い。

膝上にのせて使うような使い方はやめておいたほうが良いでしょう。

デザイン、見た目

Ideapad S540(15)は前モデルと同様ミネラルグレーを採用しています。

これはアルマイト加工されたアルミ素材を採用しているのも関係していますが、通常モデルが10万円以下で購入できるとは思えないほど品質が高いです。

また、左上にある『LENOVO』ロゴも控えめで、「メーカーロゴが気になっていやだ」という方にも安心して使っていただけます。

本体は、水平角まで開閉可能。プレゼンなどでも役立つデザインだと思います。

底面には吸気穴。フラットなデザインなので机の上を傷つける心配もなくスタイリッシュです。

サイズ・重量

A4サイズのクリアファイルと比較しました。15.6型なので一回り大きいですが、従来の15.6型よりはコンパクトにまとまっています。

120cm×60cmの作業机に置いたイメージは上記のような感じ。サイズ感としてはそこまで大きくなく、十分な作業スペースの確保ができます。

重量

重量は実測値で1.842kgでした。モバイルノートPCと比較すると重いですが、専用のGPU搭載モデルでは最軽量クラスです。

クリエイティブな作業を行いたい方やゲーミングノートを持ち運びたいという方にはおすすめできる重さ。

モニターのパネル・色域

Ideapad S540(15)はナローベゼルでサインを採用しています。

イメージはこんな感じです。従来の15.6型のノートPCよりも一回り小さくできています。

ノングレアタイプのため映り込みが少ないです。

また、広視野角のIPSパネルを搭載しているので色のつぶれや変化が起きづらく、均一に色を確認できます。

トーンカーブ・色域

モニターのトーンカーブはおおむね良好。若干緑と青が強く出ていますが自然な色合いだと思います。

Ideapad S540(15)の液晶モニターの色域
sRGB比98.5%
sRGBカバー率89.5%

搭載されていたパネルは中国メーカーBOE社のもので最近ではゲーミングノートや格安のゲーミングモニターに採用されています。

個人的にこのメーカーのパネルはクオリティに差があり個体差が出やすいのですが、その分低価格で買えるノートPCに搭載されているモニターとしてはコスパが高いと思います。厳密な色合いを確認するのであれば専用モニターが必要ですが、YouTube用に動画を編集するのであればこれで十分だと思います。

キーボード・タッチパッド

テンキー付きのキーボードです。『¥』マークと右側の『シフト』が小さく推しづらいと感じるかもしれません。それ以外はおおむね良好です。

キーストロークは実測値で1.5mmほど。最近のノートPCではストロークが浅めでもしっかりとした打鍵感を得られます。もちろんこのノートPCもキーボードは打ちやすいです。

どちらかといえば、前述した通りキーの配置や大きさがテンキーによって圧迫されてスペースが取れていない点が気になります。

スタンダードノートPCとしての利用も想定しているためテンキーはしょうがないかもしれませんが、これならテンキーなしでもよかったのではないかと感じました。

タッチパッドのフチはダイヤモンドカットが施されており高級感があります。独立型ボタンはありませんが、しっかりとしたクリック感を感じられるため普通の作業であれば問題ないと思います。

インターフェース

右側面

  • NOVOボタン
  • SDカードリーダー
  • USB 3.0
  • USB 3.0 (Powerd USB)

左側面

  • 電源ジャック
  • HDMI
  • USB 3.0 Type-C
  • オーディオジャック

スタンダードノートPCとしては『普通』ですが、ゲーミングノートPCとしては拡張性に、やや物足りなさを感じます。

ゲームをプレイする場合、コントローラーや、ゲーミングキーボード、マウスなど別途接続する可能性がありますが、従来のUSBポートが2ポートしかないため、すぐに埋まります。

必要最低限といった感じ。

もちろん一般的な使い方を想定してこのノートPCを検討するのであれば使いやすいポート数だと思います。

Ideapad S540(15)の評価とまとめ

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションの評価
価格とても安い
性能エントリー向けゲーミングノート
携帯性ゲーミングノートとしてはとても良い
液晶動画編集ならいける
デザインスタイリッシュで良い

 

『最低限ここから』を感じさせてくれるノートPC

『コスパ』を求める人は多いのですが、「必要最低限の機能を詰めていったらこのノートPCになりました!」といった感じで、前述した拡張性に関しても、そもそもGTX1650 Max-Q搭載モデルでは、人気ゲームで出せるフレームレートが限られており、「ゲーミングモニターにつないでガッツリプレイ!」

という使い方を想定していないのかもしれません。スタンダードノートPCとして使うなら文句なしの製品!

このほか、Ideapad S540(15)は市場平均の中ではもちろん最安値クラスで、重量も軽いためライトなゲーマーから、クリエイターのサブPCとしておすすめできるノートPCです。

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあります。必ず公式ページでご確認お願いします。

レノボのセール情報まとめ

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うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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