OMEN by HP 30L Desktop レビュー簡易水冷クーラーを搭載したシンプルでオシャレなゲーミングデスクトップPC

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日本HPのゲーミングブランド「OMEN」のデスクトップシリーズが新筐体になり、ゲーマー以外の人にもなじみやすいデザインに刷新。ハイエンド構成かつ、シンプルで机の上においても邪魔にならないデザインになった。

今回メーカーより検証をレンタルできたので検証結果や特徴を紹介。

スペック

OMEN 30L Desktopはハイエンドパーツで構成されており、RTX3080およびRTX3090のグラフィックボードを搭載したモデルから選択可能。

ハイパフォーマンスプラスモデルのスペック

ハイパフォーマンスプラスモデルのスペック
OSWindows 10 Pro (64bit)
CPUインテル Core™ i7-10700KF プロセッサー
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080
メモリ32GB
SSD1TB
HDD2TB
光学ドライブ
電源750W 80PLUS Platinum

※キーボード・マウスは別売り

OMEN 30L Desktopは一番下のハイパフォーマンスプラスモデルから、現在販売されているゲームソフトのすべてを快適に遊べる構成だ。「2021年の迷ったらコレ買え」といった具合で非常に性能が高い。パーツ構成など紹介できる点は、改めて紹介するが、メモリや電源なども市場で売られる中堅クラスの性能で、メーカー製PCとしては非常に完成度が高いのが特徴だ。

一方、「外資系メーカーだからめちゃくちゃ安い」を期待すると、期待外れとなるかもしれない。OMEN 30L Desktop高品質なゲーミングPCを求めるユーザーにおすすめの製品。

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価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

OMEN by HP 30L Desktopの特徴

計算されたライティングシステム

RGBのライトをPC上部左側から、全体に光を当てPC内部のパーツが見えるライティング。「光っているPCを見る」のではなく、「PCそのものを綺麗に魅せる」ための配置。

これまでのメーカー製ゲーミングPCは、「なんとなく光らせておけ」的な製品が多く存在していたが、このOMEN by HP 30L DesktopはHP製だけあって、シンプルで上品な仕上がりだ。

LEDが七色に光る派手な演出がゲーミングPC市場で流行しているが、それが苦手な方にもおすすめできる。

ワンタッチで開閉可能なツールレス設計

OMEN by HP 30L Desktopは、ケース裏側のボタンを押すだけでPC内部にアクセス可能だ。

「メーカーページでは内部のメモリやグラフィックスの増設が可能」の記載があるが、30Lタイプはベースモデルから実装できる限界に近い性能で販売されているため、HDDやSSDの増設交換か内部の掃除くらいだろう。

いずれにしてもドライバー不要で内部を開閉できるのは非常にありがたい。

すべてのゲームを快適にプレイできる性能

重量級のゲームタイトルで知られるファイナルファンタジー15のベンチマークテストではフルHDの解像度で高画質で「とても快適」という結果を得られた。検証機はすでに販売の終了をしているRTX2080SUPER搭載モデルで、最新のモデルの場合今回のテスト以上のパフォーマンスを得られるだろう。

個人的なおすすめは、RTX3080搭載のハイパフォーマンスプラスモデルだが、必要に応じて25Lタイプでもよいかもしれない。

いずれにしても日本HPのフラグシップモデルで高価なので、当サイト限定クーポンの利用をおすすめする。

価格.com売れ筋ランキング3位

OMEN by HP 30L DesktopはRTX3080搭載モデルが大手価格比較サイト価格.comにて人気売れ筋ランキング3位を獲得している。1位2位も同社製品で、メーカー製のゲーミングPCは日本HPが一番売れている状態。

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デザインや使い勝手

OMEN by HP 30L Desktopは正面下側に設置されている120mmファンが非常に印象的。25Lタイプには採用されていないため、このファンが最強の証ともいえる。

初期設定は白色だが、OMEN Gmaing Hubから変更可能。

七色に発光させられるが、個人的には白単色(デフォルト)がおすすめ。

背面は標準的なデスクトップPCにもみられる設計。

背面のポートは下記の通り

  • マイク入力
  • LINE IN
  • LINE OUT
  • USB-A×6
  • RJ45(有線LAN)
  • USB-C

OMEN by HP 30L DesktopはZ490チップセットのマザーボードを採用しているが、拡張性は標準的で、見た目もシンプル。

検証機は

  • USB-C
  • DP
  • HDMI
  • DP
  • DP

といった構成。RTX2080SUPERは上位のグラフィックボードなので拡張性が高く、マルチディスプレイ環境の構築も容易にできる。

フロントのは上部に設置されている。

  • USB-A×2
  • ヘッドフォンジャック
  • マイクジャック
  • 電源ボタン

なお、搭載されるグラフィックボードによって映像出力のポートは変更があるので、詳細は日本HP公式ページで確認を。

側面は内部が透けて見えるガラスパネルが採用されている。

反対側にはOMENの印字のみでとてもシンプル。

側面や上部には幾何学模様の空気の穴があいている。

PCケース内部について

ケース内部の配線は、黒のケーブルを採用し統一感を持たせている。

NVMeSSDも黒いヒートシンクで覆うことで、全体的な統一感を壊さない工夫が施されている。

OMEN by HP 30L Desktopは120mmの水冷クーラー「120mm LIQUID COOLER (RGB)」を搭載しているため、このCPUクーラーがケース内部のアクセントカラーの役割も担う。

後述するが、このCPUクーラーはシングルファンではあるものの、Core i7 10700Kをしっかりと冷やしきれる性能がある。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

Cinebench R20の総合スコア
Ryzen 7 5800X
5771pts
Core i7 10700KF(レビュー機)
4926pts
Ryzen 7 3700X
4781pts
Core i7 10700
4746pts
Core i7 10700KF
4717pts
Ryzen 7 5600X
4360pts
Ryzen 5 4600G
3512pts
Ryzen 5 3600
3386pts
Core i7 9700
3144pts
Ryzen 5 3500
2540pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、4926ptsと同じCore i7 10700KFを搭載しているモデルよりも高い性能を発揮できた。搭載メモリが高い動作周波数なのも影響しているかもしれない。

OMEN 30L DesktopはCPUの性能を100%発揮できるPCだ。

Cinebench R23

Cinebench R23では12769pts、マルチスレッドやシングルスレッド性能がAMDのRyzenと比較して低いことが上げられるが、「FHD環境下でゲームをプレイする」という用途においては誤差の範囲で片づけられる程度の差で実性能上において変化はないため、そこまで追求する必要性は個人的に感じない。

ゲームタイトル別のフレームレート

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測。中画質プリセットは3D描写を100%に設定。

画質はプリセットの「最高画質」「高画質」「中画質」を選択。

フォートナイトの平均フレームレート(RTX3080)
フルHD(1920×1080ドット)
エピック(最高画質)
163fps
高画質
215fps
中画質
280fps

最高画質では平均163fpsで描画可能。

中画質で平均280fpsで、常時240fps以上で描画できていたため、240Hzのゲーミングモニターの性能を100%活かしきれる

PUBG

PUBGはトレーニングモードで建物周辺を5分程度集会した平均を算出。

おそらく、実際のゲームプレイでは、平均で10fps以上上下するものと思われます。テストモードでの集会はプレイヤーの数によってフレームレートがブレますのでこちらも参考程度に。

プリセットは、「ウルトラ(最高画質)」「高画質」「中画質」を選択

PUBGの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラ
227ps
高画質
226fps
中画質
230fps

PUBGは各画質においてそれほど大きな変化はなかった。

ApexLegends

ApexLegendsのトレーニングモード/射撃演習場/デュオプレイで5分ほどマップを周回、フレームリミッターを解除し、垂直同期をオフにして、最高画質にて計測

のMHWの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
トレーニングモード
234ffps
射撃演習場
192fps
デュオプレイ(実戦)
205fps

実戦では平均で205fpsほどで描画可能。最低フレームレートは118fpsで非常に快適だ。

極端な画質調整を施さずとも,240Hzのゲーミングモニターを利用可能。

サイバーパンク2077

トリプルA級のビッグタイトルサイバーパンク2077ではフルHD解像度でレイトレーシングウルトラ/ウルトラにて計測。DLSSはバランス。

サイバーパンク2077の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラレイトレ有DLSSバランス
76fps
ウルトラレイトレなしDLSSバランス
90fps

画質ウルトラレイトレ有では81fpsで快適水準に。ステージによって変動がある可能性は否めないが、レイトレなしでは平均90fps越えでプレイ可能だ。

サイバーパンク2077がこれほど快適に動作するのであれば、フルHDの環境下でレイトレーシングをオフにすればすべてのゲームタイトルを最高画質でプレイ可能といっていいだろう。

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダーのベンチマーク機能を使って、最高画質、高画質、中画質のプリセットを計測。

選択画質は「最高画質」「高画質」「中画質」。

のSOTの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
最高画質
139fps
高画質
149ps
中画質
150fps

シャドウオブザトゥームレイダーもPCゲームの中では重量級だが、最高画質で139fpsという結果に。最高画質でプレイしても非常に快適にプレイできることが分かった。

ARK

恐竜たちと触れ合える重量級ゲームタイトルArk:Survival Evolvedは最高画質で平均104fpsで描画できた。

ゲーム性能まとめ

検証機はRTX2080SUPERだったが、中級クラスから重量級クラスのゲームタイトルまでを最高画質で快適にプレイできる性能がある。

当サイトではRTX3080搭載のゲーミングPCのレビューも執筆しているが、RTX3080搭載機は4K解像度でのフレームレートが安定したり、FHD解像度下では、ゲームに設けられたフレーム数の上限に張り付かせられるほどの性能があるため、現行のOMEN by HP 30L Desktopはすべてのゲームを快適にプレイできる性能があるといっていいだろう。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年2月22日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fpsです。
機種24fpsの書出し時間
OMEN by HP 30L Desktop1分44秒
R7 5800X+RTX2070SUPER2分14秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が1分44秒と非常に短い時間で書出しを終えることができた。計測史上最速の結果だ。

これは筆者のRyzen 7 5800X+RTX2070SUPER+メモリ64GBを搭載したマシンをしのぐ性能。

要因としては動作周波数の高いメモリを採用している点と、ソフトウェアとの相性問題も考えられる。クリエイター需要においてもOMEN by HP 30L Desktopは強い。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
OMEN by HP 30L Desktop1分8秒
R7 5800X+RTX2070SUPER1分14秒
ROG Strix SCAR 171分26秒
ROG Flow X131分32秒
ROG Flow X13(バッテリー動作)1分35秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒

RAW現像においても非常に早い書出し速度、やはりRAW現像においてもインテル+高い動作周波数のメモリの恩恵を受けているのかもしれない。

実性能でも非常に高い性能を発揮できる

クリエイティブ性能まとめ

動画編集における性能は現時点で筆者のデスクトップPC以上の性能が確認できた。RTX2080SUPERだからという理由はもちろんだが、現在販売されているデスクトップPCのなかでも最高クラスの性能だろう。

CPUの差だけではなく、搭載メモリがしっかりと仕事をしているため、クリエイティブなタスクの処理も軽快で、ゲームのプレイだけでなく動画編集などの作業にもおすすめできる。

PC内部の熱やファンの動作音

PC内部のCPUの温度

CPU使用率を100%にできる「OCCT v8.0.1」にて1時間動作させた際のCPUの温度は最大が90℃だった。

ただし、最高に達したのはほんの一瞬で、基本的には78℃~80℃程度で安定していた。許容できる温度内でコントロールされていたので問題はないだろう。

動作周波数も高い値で安定していたため、長時間のゲームプレイで性能が落ち込んでしまう心配はない。

PCパーツの表面温度

CPUクーラーのファンの部分が、53.8℃と非常に熱くなっていた。

CPUに電源を供給するVRM回りは59.3℃だった。簡易水冷のPCは直接風があたらないため、熱くなりがちだが、この温度なら許容範囲。

CPUクーラーの外側は57℃程度。

CPU内部の温度がCPUクーラーに伝わって、しっかりと熱を逃がせている経路が確認できた。

ファンの動作音

ピーク時のファンの動作音は49.2db。近くにPCが設置されている場合は「うるさい」と感じる騒音だ。

これはシングルファンの簡易水冷が1500rpmほどで回転しているからで、低負荷時はあまり気にならない。

OMEN by HP 30L Desktopの評価とまとめ

良い点

  • ゲーミングPCとは思えないほど優れたデザイン
  • CPUとメモリの性能が高く、同じパーツを搭載した他メーカーのPCよりも高性能
  • フラグシップ級のGPUがベースモデルなのでカスタマイズする必要がない

気になる点

  • ピーク時のファンの音
  • 納期が長い

クリエイターにもおすすめしたいオシャレなゲーミングデスクトップPC

2021年現在では納期が未定かRTX3090を搭載したモデルしか選択肢がないため、手が伸ばしづらいと思う。そして、簡易水冷クーラーのファンが120mm1つだけなのでファンの音が気になった。

とはいえ、それ以外は非常に完成度の高いゲーミングPCで、というかゲーミングPCとは思えないほどオシャレな作り、ライティングが素晴らしく、筆者も自分の自作PCにOMEN by HP 30L DesktopのLEDの配置を真似しようと思うほどだった。

製品の完成度は非常に高いので、オシャレで落ち着きのあるゲーミングPCが欲しい人や、ヘビーなクリエイティブタスクを処理したい動画編集者などにおすすめの1台だ

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