HP ProBook 450 G8レビュー、日本HP自慢の東京生産モデル

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日本HPの HP ProBook 450G8は国内工場で生産されたMade in Tokyoモデルだ。日本HPが販売するPCのなかでも法人向けノートPCは一部東京で生産されている。

今回メーカーより、法人向けモデルのなかでも売れ筋のHP ProBook 450 G8を借りられたので、使い勝手やベンチマーク結果をレビューしていく。

スペック

検証機はCore i5 1135G7プロセッサを搭載したビジネス向けのスタンダードノートPCで15.6型の本体を採用。

HP ProBook 450 G8
モニター
  • 15.6型(1366×768ドット)
CPU
  • Intel Core i51135G7 プロセッサ
iGPU
  • Intel Xe Graphics
メモリ
  • 8GB
SSD
  • 512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約359.4mm×奥行き約233.9mm×高さ約19.9mm
バッテリー持続時間
充電タイプ45W ACアダプター
重量約1.74kg
保証標準保証・1年間の引き取り修理・パーツ保証・電話サポート

HP ProBook 450 G8は日本HPの法人向けモデルとして発売されているため、通常のコンシューマー向け製品と違い、パーツ保証や電話サポートまで付帯。

特徴

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ビジネス向けの15.6型ノートPC

HP ProBook 450 G8はシルバーの筐体を採用したオーソドックスなビジネスノートPCといった装いで、MicrosoftOfficeやウェブサーフィン用のノートPCに最適。

それでいてスペックはインテル社の第11世代プロセッサを搭載しているので簡単な画像編集も行える。

“スタンダードノートPC”はスペックだけでなくデータの移動や機器接続が可能なUSB-Aのポートや映像出力が可能なHDMIなど、PCで使う頻度が多いとされるインターフェースが揃っていたほうが利便性が高いとされている。

HP ProBook 450 G8は拡張性につながる各種ポートを抜かりなく搭載しているため、会議や書類作成の際に困ることがない。

見た目の派手さや先進的なデザインではないけれど、オーソドックスに使いやすいノートPCを検討咲いている人におすすめしやすいモデルだ。

東京生産「Made in Tokyo」モデル

日本HPは法人向けモデルの一部製品を東京にある工場で生産している。国内工場で作るメリットは輸送時の揺れ、振動がなくなり、日本国内の検品クオリティから初期不良率が下がるといわれている。

また、製品が日本国内にあることで短納期という点もうれしいポイントだ。

日本HPが販売する「Made in Tokyo」モデルは外資系メーカーでありながら国内メーカー並みのクオリティを可能にするため、ビジネス市場では非常にニーズが高い。

東京生産モデルはCPUとモニターから選択して購入できるため、ビジネスノートPCのなかでも要件に合わせたPCを購入可能。その分、スペックに見合ったPCの購入が法人担当者には求められるがCPUの性能が上がってきているため、ore i3からでも使いやすい。

もちろん法人向けモデルは個人でも購入可能なため、家用のノートPCを日本HPのシンプルな法人PCにしたいというひとにおすすめだ。

日本HPの法人向け製品が4%オフになるクーポンを当サイト限定で発行してもらっているので法人モデル検討の方は是非ご利用ください。

HP ProBook 450 G8

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価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

外観・デザインについて

外観は清潔感のあるシルバーで、樹脂素材を塗装している。表面のHPロゴが印象的。ボディ本体は従来のデザインから大きな変更はないが、前モデルよりもフットプリント(底面積)ベースで10%ほど小型化されているとのこと。

キーボード側はシルバーとブラックのモノトーンでビジネスシーンにぴったり。10万円以下のスタンダードノートPCながらもベゼル幅は細くスタイリッシュな印象だ。

光の当たり方によってはアルミニウム合金の素材に見え、高級感はあると思う。

成形されたボディパーツについては、上位モデルと同じような感じでボディ本体にも細かくカットが施されている。

HP ProBook 450G8はミドルクラスのノートPCで、見た目や性能にもそれなりに気を使いたい層におすすめしやすいモデル。

キーボード・タッチパッドについて

キーボードはテンキー付きのフルサイズスケールキーボード。JIS配列採用で配列に不自然さはなく使い勝手の良いキーボード。

ストロークは1.5mmと最近はやりの浅いタイプ。キーピッチは18.7mmで自然にタイプできるサイズ感。

右下には指紋認証のリーダーが付属しており、Windowsキーのロック解除に対応。センサーサイズはキーよりわずかに小さい程度。テンキーのエンター下に設置されているため視線を落とさずに利用できるため使い勝手が良い。

タッチパッドは比較的大き目でタッチ感は軽め。縁にダイヤモンドカットが施されているため安っぽさがない点が素晴らしい。操作性は一般的なノートPCに近い感じだ。

モニターについて

HP ProBook 450G8は15.6型のHDモニターを搭載している。解像度は1366×768ドットで最新のモニターと比較すると低い。専用のモニターがあったほうがよい。

明るさはメーカー公称値でも250cdと標準的な明るさで一般的な作業に適したモニターだ。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールによるトーンカーブの計測結果では、青が強く調整されていた。

sRGBカバー率は実測値で59.8%ほど。ビジネスノートPCとしては標準的だが、映像視聴や画像編集には色域が足りない。

また最大輝度も、メーカー公称値通りそこまで明るくはないためモニターに関してはあまり期待しないほうが良いだろう。

インターフェース

左側

  • セキュリティロック
  • RJ-45
  • USB-A(3.1)

右側

  • microSDカードスロット
  • オーディオコンボジャック
  • HDMI
  • USB-A×2
  • USB-C(3.1 DP対応)
  • DCジャック

USB-Cは45W出力のものであれば機器本体の充電が可能。付属のACも45WなのでACアダプターを持ち運びたくない人はUSB-Cケーブルと充電器を持ち運ぶと荷物を少なくできるということ。

ただし、USB-C充電を社外製のもので行う場合、機器に問題があった際メーカー保証の対象外となる恐れがあるためご注意を。

無線LANモジュールについて

HP ProBook 450 G8は無線LANモジュールをインテル製 Wi-Fi 6(IEEE 11ax)対応のIntel AX201か(IEEEE 11ac)まで対応のみのIntel AC9560を購入時に選択可能。検証機はAX201を搭載していた。

どちらも5Ghzが利用可能だがWi-Fi6対応のAX201を選択した場合、光回線と接続すると332.5Mbpsと非常に早い速度で通信が可能。

小規模なオフィスで利用する場合11acまでの AC9560でも十分対応だと思われるため利用環境によって変更するとよい。

ベンチマーク結果

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R23の総合スコア

Core i7 11800H
14111pts
Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Core i7 1165G7
4503pts
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7(レビュー機)
4424pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では4223pts。

15.6型の本体サイズもあってパフォーマンスは良好。Core i7 1165G7プロセッサと同じ水準のパフォーマンスが発揮できている。

PCMark 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4474でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。またメモリは8GBだがデュアルチャネル動作に対応しているため、グラフィック性能も高い。画像編集などの作業も快適に行える水準だ。

SSDの読み書き速度

搭載SSDはSamsung製のM.2SSD。読み書き速度は高速で一般的な作業では必要にして十分。とはいえ、大容量データの読み書きの際には書き込み速度がガクンと落ち込んでしまった。

データを頻繁に移動させるなど、クリエイティブなタスクを行うと速度の低下が気になるかもしれない。

ベンチマーク時のPCの表面温度・ファンの動作音

PCMark 10実行時のPCの表面温度は中央部で31.1℃ほど。15.6℃はよく冷える。この結果は一般的な作業を行う場合はそこまで発熱を気にせず使えるということで、ビジネスシーンにおいて有利と思う。

ファン動作音は非常に静かで、エアコンの音のほうが大きいくらいだった。図書館などの静かな場所では少し気になるかもしれないがオフィスで使っていてうるさいとはならない程度の大きさ。

HP ProBook 450 G8の評価とまとめ

良い点

  • HPらしいシンプルでおちついたデザイン
  • 東京生産モデルなので細かいカスタマイズに対応
  • 拡張性の高いインターフェースで利便性が高い
  • 10万円以下で購入でき、ウェブサーフィンやOfficeソフトによる作業をしっかりとこなせる性能
  • 指紋認証やカメラキルスイッチ搭載
  • 低解像度から選べるため、PCのセットアップの幅が広い

気になる点

  • 購入者の知識を必要とするPC
  • FHD解像度が高めに設定されている

細かいカスタマイズが可能なビジネス向けスタンダードノートPC

企業におけるシステム部が購入PCのスペックを決めると思われるが、このPCを選ぶ際はシステム担当者の腕の見せ所といった形で、プロセッサのパフォーマンスやモニターの解像度、Wi-Fiモジュールをそれぞれ選んで最適なPC購入を求められる。

特に何もわからず購入してしまうと低スペックで使えないと従業員に言われてしまうし、ハイスペックにしすぎると予算をオーバーしてしまう。

個人的なベストチョイスはCore i7+FHD解像度モニターを選択した際に金額が大幅にアップしてしまうため、Core i5 1135G7+HD解像度に抑えておきつつ専用のモニターを購入しクラムシェルモードで利用したほうがコストパフォーマンスに優れ、PCの利用もしやすいと思う。

HPのモニターは税込み1.5万円ほどで購入できるモデルもあるためこちらを追加で購入してノートPCの解像度はあきらめたほうがずっと作業効率、コストパフォーマンスが高いと思う。

日本HPの法人向け製品が4%オフになるクーポンを当サイト限定で発行してもらっているので法人モデル検討の方は是非ご利用ください。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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