OMEN 16は日本HPから販売されているゲーミングノートPCでRTX3060から選択可能。完成度の高い製品で性能やデザインに妥協したくない人におすすめのシリーズ。
今回筆者が購入した実機の検証結果や使い勝手を紹介
スペック
検証モデルはCore i5 12500H/RTX3060/16GB/512GBの構成
OMEN 16(インテル)2022 | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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dGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約369mm×奥行き約248mm×高さ約23mm |
バッテリー持続時間 | – |
充電タイプ | 280W ACアダプター |
重量 | 約2.41kg |
保証 | 標準保証・1年間の引き取り修理 |
使用・詳細は日本HP公式ページから確認してください。
特徴
動画で見る
フルHD144Hzの16.1型ゲーミングモニターを搭載
OMEN 16はCore i2 12500H/RTX3060搭載の構成から16.1型のゲーミングモニターを採用。
応答速度はメーカー公称値で7ms。リフレッシュレートは最大で144Hzを選択可能。上位モデルになると165Hzを選択可能となる。
上記動画はOMEN 16のプレイ映像をYouTube上でライブ配信をし、動作を検証するというもの。
中級クラスのゲームタイトルから重量級クラスのゲームタイトルまで、144Hzの性能を活かせるほどのハードウェア性能があることがわかった。
昨今では、専用のゲーミングモニターで最大リフレッシュレートが大幅に向上しているものの、ゲーム時の快適性という意味では144Hzでも必要にして十分であるし、もし、足りなければ別途ゲーミングモニターを購入するという選択もある。
144Hzでは不安という人は上位のRTX3070Ti搭載モデルを選んでおけば165Hzでプレイ可能なのでそちらも検討してみてほしい。
どこに持って行っても恥ずかしくないシンプルなデザイン
OMENシリーズは新モデルが出るたびにシンプルなデザインに変更されている。
キーボード側から見た場合でもシンプルにまとまっており、「いかにもゲーミングPC」というデザインではない。
これは、今後、PCゲーマーになるカジュアルユーザー、ライトゲーマーと言われる人たちのためのデザイン、と言えるかもしれない。
キーボードのキートップは黒背景に白文字印字でモノトーンに纏まったシンプルなデザイン。
一般的なノートPCと言われても気が付かれないデザインでありつつも、安っぽさを感じさせず、それでいて「HP」のメーカーロゴも省かれているため、従来通りの世界観は残っている。
GPUの最大グラフィックスパワーは140Wでフルパワー
OMEN 16 は2022年モデルより、電源を大型化し、PC本体の最大グラフィックスパワーも引き上げた。
PCでゲームをプレイするのに大事なパーツであるGPU、NVIDIA RTX30番台は各PCごとに最大グラフィックスパワーが定められている。文字通りGPUが出せるパフォーマンスが異なるため、実際にはレビューしてみないとどれ位くらいのパフォーマンスが出せるのかは不明だ。
筆者が購入したモデルの最大グラフィックスパワーは140WでRTX3060のパフォーマンスをフルに発揮できる構成。
カプコンの人気ゲームタイトル「バイオハザード RE2」をおすすめ品質で平均150fpsオーバーでプレイ可能。最低フレームレートも100fps程度なので非常に快適と言えるレベルでプレイが可能。
その分電源アダプターも大型化しているが、据え置きでゲームを行うのであればフルパワーで利用できた方がいい。
価格
- Core i5 12500HとRTX3060を搭載した【快適パソコンライフ】スタンダードモデルが199,000円
- Core i7 12700HとRTX3060を搭載した【快適パソコンライフ】パフォーマンスモデルが228,000円
- Core i7 12700HとRTX3070Tiを搭載した【快適パソコンライフ】パフォーマンスプラスモデルが280,000円
また、当サイト限定のクーポンを利用すると特別値引きが入るため、今回紹介しているスタンダードモデルを18.5万円で購入なのでぜひご利用してください。
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OMEN 16(インテル)
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
デザイン
OMEN 16は昨年モデルからロゴの反射を変更。
2021年モデルは七色に光るデザインを採用していたが、よりシンプルに。
また、背面側にインターフェースを実装しており、外部モニターとの接続がしやすい設計に変更された。
重量・ACアダプター
OMEN 16(インテル)の重量 | |
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PC本体 | 2.370kg |
ACアダプター | 0.81kg |
キーボードについて
キーボードはフルサイズスケールのキーボードを採用。
キー配列はJIS配列で日本人が使いやすい配列を採用。
タッチパッドはおそらくガラス製で操作性は高い。ゲームだけでなく一般的な事務作業も快適に行える。
HPが提供しているWindows用ソフト「OMEN Gaming Hub」でライティングをコントロールできる。
4箇所でRGBをコントロール可能でオフにもできる。
モニター
OMEN 16に搭載されているパネルはメーカー公称値で300nitの明るさ。
色域について
OMEN 16(インテル)2022の色域 | |
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sRGBカバー率 | 98.0% |
DCI-P3カバー率 | 73.9% |
Adobe RGBカバー率 | 73.8% |
ウェブコンテンツの基準となるsRGBカバー率は100%かける程度で、コンテンツクリエイトにも利用可能な色再現性がある。
インターフェースについて
左側
- USB-A
- 有線LAN
- オーディオジャック
- SDカードスロット
右側
- USB-A
- USB-A
奥側
- USB-C(Thunderbolt 4)
- USB-C(Thunderbolt 4)
- HDMI 2.1
- DCジャック
背面に搭載されているUSB-Cは最大100WのUSB-PDに対応しているため、電源が接続できないような場所でもPC本体への充電が可能である。
メモリの増設SSDの換装
裏蓋は精密ドライバーで開封可能。
中央にDDR5メモリが搭載されている。スロットは二つなので増設する場合はメモリを交換する必要がある。
左側にM.2スロットに空きがある、メーカーのスペックシートにはPCIe Gen 4に対応しているとのことなので、高速なSSDを搭載しても良いし、下位互換性はあるので価格が下がってきている、PCIe Gen 3 SSDでコスパよく増設しても良い。
性能について
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Core i5 12500Hレビュー機 | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i7 12700H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 5 6600H | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5625U | |
M1 | |
Core i7 11370H |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では14557pts
マルチコアの性能が非常に高くCore i5 12500Hの中ではかなり優秀。長い時間パフォーマンスを維持できるため、性能の低下はほとんどない。
3DMark Time Spy
FutureMarkが提供する3D Mark Time Spyは、DX12に対応したゲーム系のベンチマークソフトでCPU、GPUや総合スコアを算出し相対的な性能がわかる。
グラフィックススコアは9244点でRTX3060を搭載しているモデルとして高い数値。
CPUとGPUがバランスよく機能しているため、重量級のゲームタイトルも画質調整を行えば快適にプレイ可能。
バッテリー動作時はGPUパフォーマンスが大幅減
なお、バッテリー動作時ではGPUのパフォーマンスは大きく低下する。
SSDの読み書き
搭載されていた512GBのSSDはウェスタンデジタル製のもの。PCIe Gen4のSSD。
また、OMEN 16に搭載されているストレージはDirextStorageに対応しているため、対応しているゲームであればロード時間を短縮可能
Apex Legends
人気のシューター系ゲームApex Legendsはテクスチャ関連の設定を低画質、VRAMメモリの使用量を2GBに設定したところ、平均で179fpsほどだった。
実戦では140〜160fps程度で描画されると思われるが、144Hzのパネル性能は活かせる。
バイオハザードRE2
重量級のゲームタイトルのカプコン「バイオハザードRE2」では、フルHD画質で「オススメ品質」を試したところ平均で150fps以上で描画できていた。
ウィッチャー3
重量級のゲームタイトル「ウィッチャー3」は最高画質で平均80fpsオーバーで描画可能。
PC用のゲームタイトルをフルHD画質でプレイするには必要にして十分な性能があると言える。
PCの内部の温度、ファンの動作音
ピーク時のCPU温度について
Cinebench R23の10minuteテスト実行時の挙動をHWInfoで計測した。
OMEN 16はパフォーマンスが出せるように設計されているのか、CPUの温度は83℃付近まで上昇、その後動作周波数が低下する、を繰り返していた。
Core i5 モデルとしては非常にパフォーマンスが高いが、システム上でサーマルスロットリングが出るシーンもあった。おそらくギリギリを攻めた調整になっていると思われる。
もちろん、パフォーマンス管理から控えめな設定に変更できるので、長期の利用で不安な方はパフォーマンスを少し制限するといいかもしれない。
PCの表面温度
Cinebench中のPCの表面温度。
奥側に排熱されるように設計されているため、キーボード側にほとんど熱が伝わらないようになっている。逆に奥側の排気口を塞ぐと大幅にパフォーマンスが低下してしまう恐れがあるため注意しよう。
ファンの動作音について
こちらもCinebench R23のテスト時の温度、46dbほどだった。
重量級のゲームタイトルをプレイしてCPU、GPUどちらも高い負荷がかかると50dbほどまで上昇。ピークパワーを維持できるように設計されているためか、ファンの回転音は大きめに設定されている。
OMEN 16(インテル)2022年モデルの評価とまとめ
良い点
- デザインが非常にシンプルでどこに持って行っても恥ずかしくない
- 日本人の使いやすいJIS配列で事務作業もしやすい
- PCIe Gen 4のSSDを標準で搭載
- パフォーマンスが低下するかしないかのギリギリの設定、おそらく16型クラスで最大パフォーマンス
- 144Hzのゲーミングモニター搭載
- Thunderbolt 4を二つ搭載し拡張性がたかい
気になる点
- 重量は2.0kgオーバーで持ち運びが辛い
- 全開動作時にファンがうるさい
これからゲームをするすべてのユーザーにおすすめできる高品質なゲーミングノートPC
OMEN 16(インテル)2022年モデルは、一般的なノートPCと変わらないスタイルで利用できる点が非常に素晴らしいポイントで、他社のPCでOMEN 16よりも安い価格のモデルはあると思うが、デザインが今ひとつだったり、キーボードの配列が気に入らなかったりと、スペック以前の問題で気になるポイントが出てきてしまう。
特に、直近でPCを買うユーザーにおいては、事務作業はもちろんのこと、家庭用ゲーム機が手に入らないのでついでにゲームができるPCが欲しいと言う人も少なくなく、そうしたカジュアルユーザー・ライトユーザーにとっては見た目や一般的なPCとしての使いやすさも非常に重量なポイントなのだ。
また、OMEN 16はその二つのポイントをクリアしつつ、16.1型のサイズでギリギリまでパフォーマンスを追求する設計になっている。
ファンの動作音とのトレードオフはそうなのだけれど、CPUの温度やGPUの温度を見るとPCのパフォーマンスと耐久性のギリギリを攻めているといった感じで、シンプルな見た目とは裏腹に非常に高いパフォーマンスを長時間維持できる点が素晴らしい。
そして、Thunderbolt 4を2つ搭載していると言うのも非常に心強く、PCを充電してもよし、外部ストレージを接続してもよし、モニター接続してもよしといった利便性の高さもポイントだ。
価格は決して安くないが、1台でなんでもこなせるPCが欲しいのであれば強くおすすめできる製品。
OMEN 16(インテル)
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
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