マウスコンピューターが販売するm-Book Tシリーズは実店舗での指名買いが最も多いマウスコンピューター屈指の売れ筋ノートパソコンです。(マウスコンピューター店舗勤務の社員の方に聞きました)
そんななか2018年9月に発売されたm-Book T510シリーズは第8世代CPU Core i7 8750Hにゲームをプレイするのに最適なグラフィックボードGeForce GTX1060を搭載。
今冬、間違いなくナンバーワンの売れ筋モデルとして君臨するm-Book T510をレビューしていきます。
今回、マウスコンピューターからレンタルしたモデルはシリーズの中でも購入するユーザーの多いSSD+HDDのデュアルストレージ構成のm-Book T510SN-M2SH2です。
m-Book T510シリーズの特徴
フルハイビジョン解像度なら人気のゲームもサクサクプレイが可能
フォートナイト(FORTNITE)
大人気ゲームフォートナイト(FORTNITE)の画質設定『低』『高』『エピック』にてフレームレートの測定を行いました。フレームレート(fps)が高ければ滑らかにゲームをプレイすることができ、反対に低いとカクつきます。
一般的に、プレイヤーが”カクツキ”を感じない60fps以上の数値が出ていれば快適にプレイが可能であるとされています。
T510SN-M2SH2では下記のような結果に
低(最低画質) | 高 | エピック(最高画質) | |
平均FPS | 245.63fps | 101.332fps | 69.081fps |
フォートナイトをプレイする場合最高画質でも常に滑らかに動作しました。
モンスタハンターワールドでは中画質が安定
重たいゲームの代表格といえばカプコンの大人気タイトル『モンスターハンターワールド』です。GTX1050搭載パソコンでは、”低画質でないと厳しい“としましたが、GTX1060(6GB)を搭載するT510シリーズなら高設定でもプレイは可能。
ただ、高設定の場合モンスターが多く出現するシーンなどは著しくフレームレートが低下する場面もあり、快適プレイなら『中設定』がおすすめです。
低(最低画質) | 中 | 高 | |
平均FPS | 59.3fps | 57.3fps | 51.3fps |
上記の計測結果は僕が個人的にプレイして測定したものであり、利用中の回線環境などにより変化する恐れがあります。
マットブラックに加工されたボディが渋い!
マウスコンピューターのノートパソコンは安っぽいデザインがデメリットとしてあげられがちですが、Tシリーズのボディ本体は、質感のよいマット加工が施されています。
「黒は無難だが指紋が目立つ」と考える人は多いですが、マット加工による恩恵はデザインだけではなく、指紋が付きにくく汚れが目立たない点です。
加えて、T510シリーズはバッテリーを本体に内蔵するなどコンパクトに収まるよう工夫されており、「ゲームはプレイしたいけどゴテゴテしたパソコンは嫌だ!」といったユーザーニーズを満たしてくれます。
カスタマイズ構成の幅が広い
m-Book T510シリーズはマウスコンピューターの得意とするBTOで5種類のベースモデルを用意してくれています。
CPU:Core i7 8750H+GPU:GTX1060はそのままでメモリとストレージを増やせます
モデル型番 | 構成内容 |
m-Book T510BN | メモリ8GB HDD1TB |
m-Book T510SN-M2S2 | メモリ8GB SSD256GB |
m-Book T510SN-M2SH2←オススメモデル | メモリ16GB SSD256GB+HDD1TB |
m-Book T510SN-M2SH5 | メモリ16GB SSD512GB+HDD2TB |
m-Book T510XN-M2SH5←動画編集向け | メモリ32GB SSD512GB+HDD2TB |
T510シリーズはCPUパフォーマンスとGPUパフォーマンスが高いだけでなく、モニター出力やSDカードスロットも標準装備をしているため拡張性が高いノートパソコンです。
最上位モデルはメモリ32GB+NVMe接続の超高速SSDを搭載していますから大容量のファイルを処理させるデジタル写真のRAW現像や動画編集にもおすすめできます。
公式サイトで確認m-Book T510SN-M2SH2のスペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8750H |
メモリー | 16GB(最大32GB) カスタマイズ可能 |
ストレージ | SSD:256GB+HDD1TB カスタマイズ可能 |
グラフィックス | GeForce GTX1060(6GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ,1920×1080,非光沢 |
通信機能 | 無線LANIEEE802.11 ac/a/b/g/n,Bluetooth 5モジュール,1000Base-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0×3/USB3.1TypeC×1/HDMI×1miniDisplayPort×1 |
セキュリティ | ケンジントンロック,マカフィーリブセーフ(60日無料) |
カメラ | 100万画素 |
サイズ/重量 | 386mm×262mm×30.6mm |
バッテリー | 約5.7時間 |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
本体デザイン
ブラックを基調としたT510シリーズですが、キーボードにエメラルドグリーンをカラーリングをしエッジをきかせています。
天板で主張するパソコンは恥ずかしい方もいらっしゃるでしょう。
キーボードバックライトに照らされた文字がエメラルドグリーン色に光るのはなんとも癖になります。
個人的なオススメポイントは電源ボタンです。まるでアイ〇ンマンが装着するアークリアクターのようなデザインをしており、めちゃくちゃかっこいいとおもってしまった。こういう電源ボタンを待っていた。
全体的にフラットなデザインをしているという感想。底面はコンパクトにまとめるためかバッテリーが装着済み。エアフローは▼の穴と上部と右部から排熱しています。
また、サブウーファーを装備しており、安っぽいノートPCにありがちな残念過ぎる音質のレベルはクリアしており映像物の視聴も許容できるレベルです。とはいえ、専用のスピーカーを利用しているひとからしたら満足いく品質ではないです。
バッテリー装着済みで2.568kgでした。ゲーミングノートとしては普通だと思います。
液晶ディスプレイについて
ディスプレイはFHD(1920×1080)の解像度かつ非光沢の液晶パネルを採用しています。
視野角は広めだと思います。
マウスコンピューターが販売するクリエイター向けのDAIVモデルほど色域は広くありませんが、人の肌や色に違和感はありません。
液晶ディスプレイのベゼル幅は最近はやりの狭額縁モデルではなく一般的なサイズです。
動画編集など、コンテンツ制作でこだわりたい方はDAIVモデルを選択しましょう。
キーボードについて
キーボードはオシャレでいい!と書きましたがこのパソコンの残念な点は打ちづらい点。
キーそのものも小さく、シフトキーとコントロールキーが極端に小さい。普段からデスクトップパソコン用のデカめのキーを押している人はかなり打ちづらいと思います。
実際に、寿司打タイピングを実施したところデスクトップと比較して30%ほどミスタイプが増えました。慣れるのに時間がかかるかもしれません。
一方で打鍵感は悪くなく、深めのキーストローク設計でうち心地は悪くありません。
タイピング音も静かでイライラしません。問題はキーの大きさかもしれません。
タッチパッドはボタン一体型が採用されており、クリック感は浅め。僕はきちんと押し込んでる感覚の方が好みなのですがこれは人によると思います。
滑りがあまりよくないのでマウスを購入すべきだと思いました。
TN510シリーズの弱点はキーボード・タッチパッド回りです。(かっこうはいいのですが)
インターフェースについて
SDXCまで対応したマルチカードリーダーやモニター出力にHDMI/miniDisplayportを採用しています。
VRをプレイするためのスペックとしては十分ですし、一眼レフカメラで撮影された写真をそのままパソコンに取り込めるため利便性は高い。
ベンチマーク結果
ストレージ性能
サンディスク社製のM.2規格のSSDが採用されていました。SATA接続ですが快適な速度です。
ゲームソフトのインストールはHDDに行うことで、大量の積みゲーを行うことができます。※積みゲー買ってプレイしないこと。
またSteamプラットフォームを利用する場合プレイしたいときにゲームのインストールをしプレイしないときは消すという選択もとれます。
面倒な方は、追加料金が発生しますが最初から大容量SSDをカスタマイズしましょう
CPUの性能
CPUパフォーマンスをテストするCINEBENCH R15では上記のような結果に。グラフは当ブログの過去の計測結果です。Core i7 8750HはデスクトップCPUと肩を並べるほどのパフォーマンスがあります。
昨今、ノート用CPU性能向上が著しく、構造上持ち運ぶことも可能であることからデスクトップパソコンではなくハイスペックノートを選ばれる方が増えています。
FF15
重量級のゲームであるFF15のベンチマーク結果ではFHDでのプレイまでは許容範囲です。
動画のエンコード
プロ向け動画編集ソフト『Vegas Pro15』を用い5分程度に編集された動画をYouTube向けのフォーマットにエンコードした結果です。
CPU単体
CPU+GPU(NVENC)
CPU単体 | NVENC | |
Core i7 8750H GTX1060 | 16分51秒 | 8分24秒 |
Core i7 8700 GTX1070(ゲーミングデスクトップ) | 12分58秒 | 8分9秒 |
過去にレンタルしたマウスコンピューターのモデルと比較した表です。CPU単体の処理ではデスクトップパソコンに及ばないものの、GPUを利用するハードウェアエンコードを行った際の処理時間はグッと短くなります。
動画編集も可能である、と冒頭で記載したように、第8世代CPUとGTX1060の組み合わせであれば、ノートパソコンでもストレスなく動画の編集作業が可能です。
GTX1060を搭載しているT510シリーズであれば、合計4画面に映像を映し出すことも可能です。(ノートパソコン用のクーラーはあった方が良い)
上位モデルを選択する場合、モニターなどは別売りの高い色域をもつモニターと組み合わせることによってクリエイティブな作業も可能にします。
まとめゲームから動画編集まで幅広くこなすマウスの逸品
T510シリーズはミドルクラスのノートパソコンですが、CPUとGPUのパフォーマンスが素晴らしく、FHD以下であれば市販されているほぼすべてのゲームプレイが可能であり、クリエイティブな作業も可能です。
そのうえでマウスコンピューターらしい安い価格構成となっていますので大変お買い得。
キーボード回りがダメとしましたが、外部ディスプレイに出力するような使い方やゲームのスコアを求める場合、マウスや外付けキーボードを利用しますから問題ないです。(と個人的には思います。
なお、価格や仕様や記事執筆時のもので変更となる恐れがありますので必ず公式サイトで確認をお願いします。