3万円越えのヘッドフォンといえば、選択肢に上がるのは、オーディオテクニカやSONY、BOSE、Beatsでしょう。
特にこの価格帯の売れ筋のSONYとBOSEは、知名度が高いため選択肢に上がりやすい。あとはiPhoneとの関連でBeats(Apple)といった具合。この激戦市場に参戦したのがMicrosoftです。
今回は実機を使ってSurface Headphonesの感想を記載します。
正直、元量販店店員として意見を書かせてもらうと、ノイズキャンセリングヘッドフォン市場は完全に分が悪いとしか言いようがない。しかし、「それでもMicrosoftなら」、と淡い期待をもっていました。
結論から記載すると、悪くないけどBOSEとSONYが強すぎる。
Surface Headphones(サーフェスヘッドフォン)の特徴
Surfaceシリーズとの相性抜群のカラーを採用
Surfaceシリーズのラインアップに必ず存在するプラチナカラーに非常に合うグレーカラーを採用しているため、使うデバイスの統一感を重視する人にとってはこの点が選択肢にあがる場合もあるでしょう。
最高クラスのノイズキャンセリング機能

40mmのドライバにアクティブノイズキャンセリングとはどういったものか。実際に聞いて判断するしかないのですが、各社が公開している情報は下記の通りです。

音の研究者であるBOSEは非公開情報が多いものの、SONYのWH-1000XM3に肉薄するほどのスペックを有します。
スペック詳細は→Microsoft公式Surface Headphonesページへ
突っ込みたい箇所は何点かあるのですが、まぁMicrosoftには音声アシスタントに「コルタナさん」がいるので、Amazon AlexaやGoogleアシスタントは不要ですよね。
単純な音楽視聴に関してはSONYやBOSE製品に分がある印象です。Surface Headphonesは『クリエイティブな作業に集中するためのデバイス』がポイント。
クリエイティブな作業のおともに購入を検討するのは大いにありです。
音質について
Surface Headphonesはクセのない音質でナチュラルな音を出します。低音から中音域まで自然な感じにそれぞれの音を聞き分けることができます。
ドンシャリといった感じではなく、丁寧な音。Microsoftの製品らしい優等生な感じ。
イコライザ―で調整を効かせやすい音質なので、より細かい調整の効くPCでの利用ならば使いやすいヘッドフォンだと感じました。
SONYやBOSEのヘッドフォンのような、”ヘッドフォン単体で強い”製品と比較すると今一つだと感じる人がいてもしょうがない気がします。
ノイズキャンセリングについて
正直、ノイズキャンセリングヘッドフォンを多用していないため、適切な判断が難しいのですが、1万円ちょっとの安いノイズキャンセリングヘッドフォンよりは上で、SONYやBOSEのライバル機種と比較すると若干劣るといった感想です。
製品としては悪くないけれど、同価格帯のライバルが強すぎる…
各部紹介
ドライバーユニットはエルゴノミクスデザインで、若干の傾きを持たせています。
特徴的なのが、イヤーパッドの素材で、フニャフニャでもなく、硬くもなく、クッション性は高いのにしっかりしているという点が個人的に気に入りました。
ヘッドバンドも同様です。
Surface Headphoneはヘッドフォンとしては重たい部類にはいるのですが、上記のような、クッション性の高い素材を採用することで負担を軽減させています。
各種ボタン類は上記のとおりです。
- 電源
- ミュートボタン
- USB
- 3.5mmオーディオジャック
Bluetoothだけでなく、LINEケーブルでも接続可能です。
評価とまとめ
強調されすぎてない音質は個人的に嫌いじゃない。
ただ、スマートフォンを接続して使うといった場合、物足りないと感じる人もいるでしょう。
Surface HeadphonesはWindows PCと組み合わせて使うひとつのデバイスとして考えた方が失敗しないでしょう。
ヘッドフォン単体で高音質のものをおすすめしてくださいと言われると、なかなかライバル機が強いため選択肢にあげにくい製品ではあるのですが、次期モデルが出た際に期待します。
