2019年に発売のゲーミングノートPCあるいは、動画編集用のノートPCに搭載されるグラフィックボードはGTX1650が主流になるでしょう。
この記事はノート用GTX1650のゲーミング性能と検証結果を記載。また、その際に感じた僕の感想を紹介します。
一応、GTX1050搭載モデルも併売されているため両機の比較も記載します。
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GTX1650とGTX1050の違い
GTX1650とGTX1050の違い | ||
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型番 | GTX1650 | GTX1050 |
CUDAコア | 1024 | 640 |
ベースクロック | 1020-1395Mhz | 1354Mhz |
ブーストクロック | 1245-1560Mhz | 1493Mhz |
消費電力 | 50W | 75W |
メモリ | 4GBGDDR5 | 4GBGDDR5 |
メモリ速度 | 8Gbps | 7Gbps |
CUDAコア数が640から1024まで増加したことにより基本性能が向上。おまけに消費電力も下がっていることから、どう考えてもコストパフォーマンスを考えるのであれば、GTX1650一択。
CUDAコアはグラフィックボードの性能を語るうえでの一つの要因です。例えば上位グレードのRTX2080Tiに搭載されているCUDAコアは4532。CPUでおなじみのクロック周波数よりもCUDAコアのほうが僕みたいな素人にもわかりやすい。多ければ多いほど性能が上がるという簡単な図式。
また、メモリの速度も1Gbps高速化されており、後述する実測値の結果にきちんと反映されています。メモリの転送速度ももちろん重要で、CPUから受けた命令をPC側のメモリに伝えるスピードが早ければ早いほど、ゲームのフレームレートも上がる。
クロック周波数、消費電力など、細かい点に目を向けてもGTX1650のほうが有利です。特に、ノートPCではバッテリーの連続駆動時間や、PC本体の寿命にもかかわってくるため、消費電力はできることなら少ないほうがいい。(電源やマザーボードに負荷がかかるとそれだけ壊れやすくなるから)
あるいは、消費電力そのものが少なくなったおかげで、モバイル用CPUとセットで使ってバッテリーを長持ちさせるなんていうノートPCもあります。
ノートPCの価格差はどれくらいか
GTX1650とGTX1050の最安ノートを比較 | ||
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機種 | Legion Y540 | Dell G3 15プレミアム |
メーカー | レノボ | デル |
モニター | 15.6インチ | 15.6インチ |
CPU | Core i5 9300H | Core i5 8300H |
GPU | GTX1650 | GTX1050 |
メモリ | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 256GB |
重量 | 2.3kg | 2.53kg |
価格 | 122,990円 | 93,131円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
価格の安さが魅力の、レノボとデルで3万円ほどの差があり、CPUとGPUの差となっている。
実際に実機でLegion Y540をレビューした記事も記載したので低価格でフォートナイトを遊びたい方は下記記事も参考にしてください。
果たしてこの3万円を埋められるほどの価値があるのかを検証してみたいと思います。
GTX1650とGTX1050の性能差を実機で検証
とはいったものの、「GPU以外のパーツだけ変える」ということがノートPCでは非常に難しいため、参考指標として考えてください。(動画の編集はCPUの影響を受けるため、人気のゲームタイトルのフレームレートを計測)
また、僕が計測した結果は、ノートPCの性能を保証するものではないことを予めご了承ください。
検証機・データ
今回検証に使うデータは、前回僕がレビューしたマウスコンピューターのm-Book W890および、過去ASUSからレンタルした、FX504のデータを使い、各ゲームタイトルの平均フレームレートをもとに性能を評価。
計測ソフトはmsiの『msi afterburner』
ゲームタイトルは人気の下記3つ
- フォートナイト
- PUBG
- モンスターハンターワールド
m-Book W890
ASUS FX505DT(最新)
公式ページでみる関連記事
フォートナイト
フォートナイトの平均フレームレート(FHD) | |
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GTX1650 | |
エピック(最高画質) | |
高画質 | |
中画質 | |
GTX1050 | |
エピック(最高画質) | |
高画質 | |
中画質 |
人気ゲームタイトル『Fortnite』は上記のような結果に。
フォートナイトプレイヤーはケチらずに、GTX1650を購入すべきだということがはっきりわかる数字です。
シューティング系のゲームでは最高画質で動いてくれるのは非常にありがたい。
しかし、最も重要なのは、高リフレッシュレートで反応速度が早いゲーミングモニターを利用した際、中間画質でどれだけのフレームレートで描画できるか。
特に、中画質の差は平均フレームレートで30fpsほどで、ゲームの優位性を大きく左右する結果。
PUBG
今だ根強い人気を誇る、『PUBG』では、中画質において、GTX1650が平均80fps、GTX1050では66fpsとなった。
PUBGではGPUの性能差がそれほど開いているわけではないのですが、それでも、プレイに影響を与える数値です。
「ノートPC用のGTX1050でPUBGのプレイは厳しい」から「ノート用のGTX1650なら中画質まで落とせば快適にプレイが可能」といえるレベルまであと少し。
本格的に勝ちにいくわけでなければ、十分にプレイが可能なレベルになりました。
なにしろ、ウルトラで60fpsをキープできているのが最高に素晴らしいじゃないですか。
モンスターハンターワールド
僕が最も驚いたのは、カプコンの大人気ゲームモンスターハンターワールドのフレームレートです。
モンスターハンターワールドはめちゃくちゃ重たいゲームで、GTX1050では低画質を選んでも60fpsはおろか50fpsにすら届かなかったのが、GTX1650では、59fpsと快適レベルまでフレームレートを上げました。
GTX1650は中画質でのプレイはモンスターと戦うシーンで大きくフレームレートを落とすので、低画質が安定します。
ジャンル別ゲームタイトルの快適性
ゲームタイトル | GTX1650(4GB) | GTX1050(4GB) | |
---|---|---|---|
バトルロイヤル | Fortnite | 〇 | 〇 |
PUBG | 〇 | × | |
アクション | モンスターハンターワールド | 〇 | × |
格闘ゲーム | 鉄拳7FR | ◎ | ◎ |
上記表は僕が体感ベースで感じた快適性の違い、というか不快感なくプレイできるかどうかの参考指標です。
1フレーム当たりのコスパはそんなに変わらないか、GTX1050のほうがちょっといい。
先ほど見たフレームレートで最もわかりやすかった、フォートナイトの『中画質』
で計算してみると。
GTX1650の1フレーム当たりの金額
12万2,990円/127fps
- 968円
GTX1050の1フレーム当たりの金額
93131円/91fps
- 1023円
で、ちょっとだけGTX1650のほうがコスパが良いといえます。
ただし、エピックを選ぶとフレーム数に差がでないため、コスパが悪化します。中画質付近のコスパが高くなってると考えれば、お得。
コスパの高いゲーミングノートPCを探している人にとってフォートナイトをメインでプレイするなら自信を持っておすすめできます。
フォートナイトプレイ時のGPUの熱
GPU温度が上がらないことはPC本体の寿命にも関係してくること。
検証時のGPUの熱はGTX1650が最高で68℃、たいしてGTX1050は79℃。検証モデルは、マウスのm-Book W890とASUSのFX504、ともにデュアルファンを搭載しているから、メーカーの差はあまりないと思います。それでも17.3インチと15.6インチの差はあるかもしれないので、検証データの有効性が怪しいけどw
ゲームをプレイしたいなら17.3インチのノートPCが一番パフォーマンスが出るからね。みんな覚えておいて。同じパーツを使っていても違うからね!
閑話休題、ノートPCで10℃も開くのは、もうPCの設計が云々というレベルを飛び越えて、グラフィックボードのワットパフォーマンスが大幅に向上しているからに他ならない。
少ない電力でどのゲームも不快じゃない程度に動作してくれるのがGTX1650の特徴。僕が絶対にGTX1650を購入したほうがいいという理由。
GTX1650とGTX1050の違いまとめ
価格にフォーカスすると最安値付近だとおそらくコストパフォーマンスはそこまで変わらないはず。
コスパは怪しいけど、今から買うならGTX1650でオーケー
僕の検証記事はかなり大雑把になってしまうので、信ぴょう性に欠ける部分もありますが( ^ω^)・・・
ともあれ、GTX1650のメリットは、省エネハイパフォーマンスってところだからそこだけでも伝わったならいいと思う。
もちろん、「フォートナイトやりたいんですけど、どれがおすすめですか?」っていうならもう少し上のGTX1660Tiクラスまで上げたほうが鉄板なんだけれど、GTX1050だと厳しかった領域をなんとか超えた感があって、GTX1650は初心者向けにおすすめできる。
第9世代CPUもパワーアップしているから、差額3万円を払う価値はあると思うよ!
コスパの高いゲーミングノートPCの記事は下記にまとめているので、是非参考にしてください。