New Inspiron 14 5000(5406)2-in-1がデルテクノロジーズが販売するノートPCです。タブレットモードやテントモードなど、様々なスタイルに変更可能な2-in-1モデルで、インテル第11世代CPUを搭載しつつメモリ8GBのモデルは税込み8万円切りと、圧倒的な安さを実現。
今回筆者が購入したモデルが初期不良で返品になったため、YouTube動画にまとめた分も含めて、開封・ファーストインプレッションとして記事にまとめます。
動画で見る
スペック
Inspiron 14 5000(5406)2-in-1(2020年モデル) | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅324.30mm×奥行き222mm×高さ17.94.mm |
バッテリー持続時間 | – |
充電タイプ | DCジャック |
重量 | 約1.6kg |
保証 | 1年間メーカー保証・引き取り修理 |
インターフェース規格など仕様詳細は商品ページの『仕様詳細』よりご確認いただけます。
納期について
New Inspiron 14 5000(5406)2-in-1は2020年10月に発売されたモデルです。
筆者が注文した際は10月10日で届いた日が10月24日なので10営業日で手元に届きました。
開封翌日に電源が入らなくなってしまったため今回は初期不良で返品という形をとらせていただきました。
デザインについて
天板
今回購入したのはプラチナシルバーです。このInspironは樹脂素材で構成されていますが、一見するとアルミ素材を使った高級感のあるPCに錯覚させてくれます。
光の当たり具合によっては本当にアルミボディかと思うほどです。触ってみると安っぽさは感じるものの、5mほど離れたら樹脂素材だとわからないような、工夫が凝らされた製品です。
低予算でオシャレに外で使えるノートPCとして結構お勧めできます。
底面
底面はマットな感じのグレーです。熱を逃がすための吸気穴もしっかり開いていて、ビジネスで使うノートPCにぴったりな印象を受けます。
ヒンジ
ヒンジも樹脂でできています。
奥側の排気部です。
排気部はピーク時41.7度付近まで上昇するので触れないように注意しましょう。
Inspiron 14 5000 2-in-1のヒンジはキーボードに傾斜をつけてくれるためタイピングポジションは撮りやすくなります。ただし、地面にこすれて汚れや削れてしまわないかという点が心配になりました。
キーボード側
キーボード側はこんな感じ。やはりちょっと遠くから離れると樹脂でできているなんて思えないほど洗練されたデザインに見えます。
ただ、モニター側に樹脂のパネルが乗っかているのがよくみるとわかったりするので、使ってる本人は安っぽいなぁって感じるはず。
キーボードは日本語配列に対応したキーボード。ストロークが1.2~1.3mmほどでクリック感のないふにゃふにゃキーボードです。
キーボードのつくりは上位モデルと比較するとかなり頼りない印象でした。ストロークが短いのですぐに反応してくれるのですが、打鍵すると「ふにゃぁ」って感じで、価格なりといった印象です。
タッチパッドは独立ボタンがないタイプでやはり浅め。カチカチと音がするタッチパッドで、操作には問題ありませんが、マウスの利用をおすすめします。
モニターについて
広い視野角をもつ、おそらくIPS相当のパネルが採用されていると思います。色域は不明ですが、一般的な事務作業をするのに適したパネルだと感じました。
動画で確認できますのでスペック表のしたに掲載されている動画、9:47あたりから視聴できますので参考にしてみてください。
タブレットモード時に撮影した写真では、反射したカメラにバチピン。反射が気になりました。上位グレードのXPSシリーズになると反射を抑えたコーテイングなどが施される場合があるので、価格差は細かいパーツの差ということなんでしょうね。
モニターの上部は「天板のパネルがのっかっている」とわかるような作りでした。
動画内では実際に別メーカーの機種と比較もしてみました。スペック上、モニターのベゼル幅はほぼ同じくらいなのですが、実際に見てみると差を感じます。
インターフェースについて
Inspiron 14 5000(5406)はUSB 3.2Gen2 Type-C(DP対応)とHDMI出力に対応しているため、映像出力系統は豊富です。
左側面
- DCジャック
- HDMI
- USB-A(3.2 Gen1)
- USB-C(3.2Gen2)
右側面
- SDカードスロット
- USB-A(3.2 Gen1)
- ヘッドフォン/マイク兼用コンボジャック
- ケンジントンロック
ビジネス用途に適した利便性の高い拡張性は魅力的な要素といえるでしょう。
ベンチマーク結果について
Cinebench R20
Cinebench R20の総合スコア | |
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Core i9 10980HK | |
Ryzen 9 4900HS | |
Ryzen 5 4600H | |
Core i7 10750H | |
m-Book K700 Core i7 9750H | |
Ryzen 5 4700U | |
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U | |
Core i5 10300H | |
Core i5 1135G7(レビュー機) | |
ThinkPad E14 Gen 2(AMD) | |
Prestige 15 Core i7 10710U | |
mouse X5 (Core i7 10510UI) | |
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U) | |
ThinkPad X390(Core i7 8565U) |
CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、1711ptsでした。マルチスレッド性能はRyzen 3 4300U~Ryzen 5 4500Uの中間くらいの性能です。
ただし、シングルスレッドは490ptsと驚異的なスコアでした。これはデスクトップ版のCore i7 10700やCore i9 10900に匹敵するパフォーマンスです。
インテルCPUは理論値と実行性能の乖離があまり、クリエイティブなタスクが得意です。特にRAW現像やフルHDクラスの動画編集なら13.3型や14型のノートPCでもメモリさえ積んでいれば非常に快適に操作可能だと思われます。
ファンの動作音、PCの表面温度について
ファンの動作音
New Inspiron 14 5000(5406)2-in-1のファンの動作音 | |
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ピーク時 | 約47.0db |
アイドル時 | 約39.5db |
ファンの音は「しゅーーー」といった感じであまり不快感はありませんでした。ベンチマーク時に少し大きめの音が鳴りましたが、ピークになるような使い方をしなければ、非常に静かに使えると思います。
PCの表面温度について
PCの表面温度はピーク時でキーボードの中央、キーとキーの溝が43°前後まで高くなりました。低温やけどのおそれがありますので注意しましょう。
ただし、キートップの部分はそれほど熱くなっていませんでした。注意して使えば大丈夫だと思います。
New Inspiron 14 5000(5406)2-in-1購入時の感想まとめ
良い点
- 最新CPU搭載で税込み8万円切りは安い
- 利便性の高いインターフェースでビジネス向け
- 安っぽさを感じさせない筐体
気になった点
- キーボード中央の熱
- ヒンジの擦れる音
ビジネス向けと割り切ってコスパを重視するならありな1台
最新のCPUを搭載しつつ、安さを感じさせないデザインで8万円切りで販売できるのは「さすがデル」といったところで、全体的に削るところは削ってコストダウンしている感じ。
ただ、細かい点を見るとユーザーの満足度といった部分では他メーカーの売れ筋モデルと比較するとやや安っぽい作りが気になりました。