Surface Book 3はインテル第10世代CPUを搭載し、キーボードとPC本体が分離するたデタッチャブル型PC。CPUをPC本体、専用GPUをキーボード側と、別々にし、さまざまな利用シーンに対応するのが特徴だ。

※本レビューで検証された製品はメーカーからの貸出機です。

スペック

Surface Book 3  15型モデル スペック
モニター
  • 15型(3240×2160ドット)
CPU
  • Intel Core i7 1065G7
iGPU
  • Intel UHD Graphics
dGPU
  • NVIDIA GeForce GTX1650 Max-Q
メモリ
  • 32GB
SSD
  • 512GB
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約343mm×奥行き約251mm×高さ約15mm
バッテリー持続時間
充電タイプSurface Connetor/USB-C
重量約1.9kg
保証1年間ハードウェア保証

日本マイクロソフトはSurface用の延長保証のMicrosoft Complete補償プランを追加で購入すると最大4年の延長保証として利用できる。

このMicrosoft Complete補償プランは偶発的な損傷に対する補償つきなので、外で頻繁にPCを使うユーザーなら選んでおきたい。また、この補償があるからSurfaceを選択する人も多いため、検討材料にしてほしい。

 

Surface Book 3 15

公式サイトで確認

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

Surface Book 3 15型の特徴

デタッチャブル型クリエイティブノートPC

Surface Book 3はキーボードとPC本体が分離する、デタッチャブル型のノートPCだ。

デタッチャブル型のノートPCは、モニター側が本体となり、スタイラスペンを使ったメモやお絵描きがしやすいタブレットモードと、タイピングがしやすい一般的なノートPCのような形状で使うノートブックモード、それぞれを瞬時に切り替え可能。

デタッチャブル型はSurface Proシリーズが有名だが、Surface Book 3シリーズは、キーボード側に専用のグラフィックチップを搭載し、動画編集などクリエイティブなタスクも短い時間で処理できるのが特徴だ。

GTX1660 Ti Max-Q搭載フルHDの動画編集や軽いゲームならプレイ可能

Surface Book 3 15型モデルは専用GPUを搭載(廉価グレードは内蔵型のiGPUのみ)。13.5型のタイプに搭載されているdGPUはGTX1650Max-Qで15型のモデルになるとGTX1660Ti Max-Qが搭載される。

専用GPUを搭載しているため、ゲームのプレイももちろん可能だが、Surface Book 3は動画編集者やデザイナーが使うクリエイター用ノートPCとしての利用が想定されているため、最新のノートPCで省略されがちな、SDカードスロットやUSB-Aのポートを搭載している点が強みとなる。

デザインや使い勝手について

Surface Book 3 15型モデルを正面から見ると、マグネシウム合金でできたプラチナカラーのキーボード部と黒でふちどられたモニター部が印象的なデザインだ。

筐体は直線的でありながら、四隅は丸みを帯びている作りでSurfaceシリーズ独特のフォルム。

ノートブックモードで利用している際は写真のような感じで、シンプルにまとまったデザインでWindowsノートPC屈指デザイン性の高さ。

閉じた際、キーボード側とのつなぎ目が目立つが、不自然さは感じない。

PC本体はモニター側で、電源ボタンは上部に付属。CPUの熱を逃がすための排熱用の穴がモニター全体に設置されている。

キーボード側とモニター側が接続されている際には、じゃばら状のになるような構造でモニター部はタブレットの形状をしている。

GPUが設置されているキーボード側のエアフローは上部に空気の穴が設置されており、ここから排気する仕組み。もともとGTX1000番台おGPUはCPUよりも熱効率が優れているため、冷却が厳しい設計でもパフォーマンスを発揮できることもあり、必要最小限にとどめているのかもしれない。

なお、中央の端子はSurface Connectポートで、Surface Book 3はキーボード側とモニター側で合計2つのSurface Connect搭載している。

そのため、底面はフラットで、Microsoftのロゴも控えめ。ゴム足のみのシンプルなデザイン。WindowsPCでこれだけつなぎ目のないデザインはSurfaceシリーズくらいなので、美しいPCが欲しい方はそれだけで検討する価値がありそうだ。

キーボード・タッチパッド

Surface Book 3のキーボードは日本語配列の自然なキー配列を採用している。

13.5型と15型に配列の差や押し心地は変化がなく、筐体に対してスペースを取る形で配置されている。

キーストロークは浅めだが、マグネシウム合金の本体もあってか、クリック感を感じつつ、強く打鍵しても心地よい反発でキーを返してくれる。ノートPCのなかでも屈指の打鍵感の良さだと思う。

また、タッチパッドも同様に非常に操作性が高い。PC開閉時に指に引っかかる切り欠きの部分とタッチパッドがジャストサイズなのもとても素晴らしいと思う。

インターフェースについて

  • USB-A(USB 3.1 Gen2)×2
  • SDXCカードリーダー

  • USB-C(USB 3.1 Gen2)
  • Surface Connect×2

Surface Book 3に搭載されているUSB-CはUSB-PDに対応。出力の高い電源アダプタを利用すれば本体の充電も可能だ。

ただし、専用のGPUを利用するような高い負荷がかかる作業を行う場合は、付属の充電器を利用したほうが安心だ。

モニターについて

Surface Book 3のモニターはベゼル幅が上下に1cmずつ程度あり、昨今のモバイルノートPCに採用されるナローベゼルデザインと比較するとやや見劣りしてしまう。

ただし、競合他社であるAppleでも既存の製品設計がほとんどかわっていないことから、デザインの刷新は時間がかかるのだろう。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールでトーンカーブを測定。RGBの線はフラットで自然な色合い。

sRGBカバー率は95%ほどでノートPCとしては広めだが、厳密に色を調整するクリエイターにはやや心もとないため、外部モニターを用意したほうがいいかもしれない。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
Core i7 1065G7(レビュー機)
1333pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts
Core i5 1035G1
1211pts

マルチスレッド性能は1333pts。

2021年5月現在では新型のAMD Ryezn モバイルプロセッサがIntelCPUよりも優位であるため、市場全体の中で見ると性能は控えめ。

ただし、専用のGPUを搭載しているからフルHDの動画編集までは快適に行えそうだ

Cinebench R23

 

Cinebench R23の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Core i7 1065G7
3407pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では3407ptsでやはり最新のCPUと比較すると不利だ。

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4098で一般的なタスクを行う上では非常に快適という結果に。クリエイティブなタスク以外は快適な水準で行える。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年2月22日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fpsです。
機種24fpsの書出し時間
ROG Flow X132分1秒
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
Surface Book 3 153分7秒
ROG Flow X13(バッテリー動作)3分10秒
Surface Book 3 13.54分26秒
XPS 13(9310)6分25秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が3分7秒だった。最新のゲーミングノートPCと比較してやや不利だが、快適な水準はクリアしているといえる。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
ROG Flow X131分32秒
ROG Flow X13(バッテリー動作)1分35秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
Surface Book 3 13.52分20秒
Surface Book 3 13.52分21秒

RAW現像においてはメモリが32GBということもありCPUの不利分(第10世代であること)を帳消しにするほど快適だった。

クリエイティブ性能まとめ

動画編集やRAW現像における快適性は最新のゲーミングノートPCと比較すると不利で、CPUの性能差が表れている。

実行性能では第11世代のインテルCPUを搭載したPCよりもGPU分がわずかに優位といった感じだろう。

PCの温度

PC内部のCPU温度

CPU使用率を100%にできるOCCTを使い、CPUの温度がどの程度上昇するかを測定。結果は最大100℃まで。

テスト開始17分ごろのに動作周波数。1.5GHz程度まで周波数が落ちていた。サーマルスロットリングの挙動が確認できた。

クリエイティブなタスクではCPUの使用率が100%になることはあまりないため気にすることはないが、利用時にパフォーマンスの低下を感じることはありそうだ。

Surface Book 3 15型の評価とまとめ

良い点

  • シンプルなデザインで質感が高いPC
  • キーボード・タッチパッドのクオリティが高い
  • PC本体にCPUが格納されているため、内部の温度ほど表面に温度が伝わらない

気になる点

  • ハードウェアの性能が最新のPCと比較すると不利

画面が大きく色再現性を求める人に

Surface Book 3は一つ一つのパーツの品質が非常に高く、ユーザビリティに配慮された設計であることは手に取るとヒシヒシと伝わってくる。

モニターのパネル品質やユーザーが手に触れる部分へのこだわりはWindows PC屈指のもの。

ただし、価格に対しての性能が他のPCのほうが優れている点が多く、仕事現場での利用でないかぎり、価格が高すぎて購入できないといった事態に陥ってしまいそう。

もう少し低価格なら率先しておすすめできるのだが。

利用用途が明確なクリエイターに。

Surface Book 3 15

公式サイトで確認

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

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