外資系メーカー大手のレノボが発売するカーボン素材を使った白いPC。それがLenovo Yoga Slim 750iCarbon。

インテルが提唱するEvoプラットフォームに準拠したで、本体の軽量性、パフォーマンスはもちろん、バッテリーの連続動作時間も長いため、いつでもどこでも持ち運べる点が強み。

今回メーカーから実機をお借りしたので検証結果やおすすめポイント、気になる点を記載していく。

スペック

 Lenovo Yoga Slim 750i Carbon
モニター
  • 13.3型(2560×1600ドット)
CPU
  • Intel Core i5 1135G7
iGPU
  • Intel Xe Graphics
メモリ
  • 8GB(オンボード)
SSD
  • 512GB (NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅295.9mm×奥行き208.9mm×高さ14.25mm
バッテリー持続時間最大約14時間
充電タイプUSB-C
重量約0.96kg
保証1年間メーカー保証・引き取り修理

インターフェース規格など仕様詳細は商品ページの『仕様詳細』より確認できる。

特徴

動画でもチェックしてください!

清潔感のある白を基調としたデザイン

Lenovo Yoga Slim 750i Carbonはマグネシウム合金とカーボンファイバーの素材を用いて966gの重量を実現。剛性と軽量性、デザイン性の高い清潔感のあるノートPCだ。

透き通るような白をカラーとして採用することで、PCにあまり興味のない人も一つのファッションアイテムとして取り入れやすいデザインを採用。

最近では、PCのスペックだけでなく、所有欲を満たすようなデザインのPCを選びたいユーザーも増えている。特に白はノートPC市場では希少性が高く、スペックもそろったPCというと数えるくらいしかないだろう。

Evoプラットフォーム準拠、軽くてハイパフォーマンス

インテル第11世代のCPUを搭載し、一定の要件を満たしたPCをEvoプラットフォーム搭載PCとして紹介される。

詳細はインテル公式ページから確認できるが、パフォーマンスとバッテリー持ち、高速なWi-Fi通信、そして持ち運びのしやすさを実現した、どこにでも持ち出せる高性能モバイルノートPCだと考えればいい。

Lenovo Yoga Slim 750i CarbonももちろんEvoプラットフォーム搭載のPCで軽い重量もさることながらインテル第11世代Core i5 1135G7プロセッサを採用しパフォーマンスを高めている。

一般家庭からビジネスパーソンまで、幅広いユーザーにおすすめできるスペックなので、迷ったらこのEvoプラットフォームを搭載したノートPCを検討するとよいだろう。

ただし、2021年現在ではRyzenプロセッサを搭載したノートPCがコスパが高く人気、費用を抑えたいのであれば下記PC群のチェックしてほしい。

Thundebort 4を2つ、非常に豪華なインターフェース

Lenovo Yoga Slim 750i Carbonは超高速のデータ転送規格Thunderbolt 4に対応したUSB-Cを2つ、充電用のUSB-C(USB-3.1)を搭載。

最新の高性能モバイルノートPCと同様の規格で、4K映像出力や最高40Gbpsのデータ転送に対応。USB-Aのポートがないため、アダプターなどを要するが、PC周辺機器の知識があるユーザーなら苦も無く使いこなせるだろう。

USB-Cとオーディオジャックのみ搭載することで本体を薄型化している点は非常に魅力的だ。

デザイン・使い勝手について

前述の通り、Lenovo Yoga Slim 750i Carbonは白を基調としたデザインでありながら、ディスプレイ側のベゼルが非常に狭く、スタイリッシュなデザインだ。

天面は日本の東レ製のカーボンファイバー素材を採用し堅牢性を高めつつ、剛性が従来比で25%向上とメーカーはしているとのこと。また、このPCは米国国防総省が定める規格に準拠しており、MIL-STD-810Gのテストをクリア。

落下・振動・高温・低音・多湿など様々なシーンで利用可能だ。

本体のカラーは3層にわたり丁寧に塗装され耐久性の向上と、指紋のつきにくい外装となっている。実際に触れてみるとさらさらとした手触りで、質感が高い。

側面および、底面はマグネシウム合金の素材採用し、剛性を高めている。Lenovo Yoga Slim 750i Carbonは外資系メーカー大手のレノボらしいアプローチで1Kg以下の持ち運びしやすいノートPCに仕上げていることが分かった。

キーボードについて

キーボードはideaPadシリーズに似たうち味で、配列は米国キーの配列を日本語配列に切り替えたものだ。

ThinkPadシリーズと比較するとやや浅く若干硬め。とはいえ、外資系メーカーのPCとしては非常に完成度の高いキーボードだと感じた。

キーボードはバックライト搭載で、視認性が高く暗所でも打鍵しやすい。

タッチパッドの押し感が絶妙で、非常に使いやすいと感じた。デルのXPS 13やAppleのMacBookAirに近しい感触だ。

モニター

Lenovo Yoga Slim 750i Carbonは視野角の広いパネルを採用しており、どの角度から見ても、色の変化が少なく肉眼では均一にみえる非常に高品質なパネルを採用している。

また、ヒンジ部は約180℃開閉可能で、ビジネスシーンでも使い勝手が良い。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールでとーなカーブを測定したところ、画像のようになった。自然な発色で不自然な感じはなく、質の高いパネルだと思う。

sRGBカバー率は99.6%でウェブコンテンツの作成・視聴にむいたパネル。

パネルメーカーはBenQ子会社のAUO製で色が正確ということで、市場で一定の評価を得るメーカーのもの。LenovoのYogaシリーズはAUO製のパネルを採用するモデルが多いため、モバイルノートPCでモニターの品質にこだわりつつ低価格に抑えるならYogaシリーズがおすすめだ。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Ryzen 5 5500U
2841pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
mouse K5
2524pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
2419pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
Core i5 1135G7(レビュー機)
1568pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は1584ptsで、同じくRyzen 5 4500Uを搭載する他社モデルよりは控えめな数値となった。おそらく本体電源が45Wゆえに最大パフォーマンスが抑えられているのだと思われる。

Cinebench R23

 

Cinebench R23の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7(レビュー機)
4135pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では4135pts。

 

Cinebench R23のシングルスレッドスコア

Core i7 11370H
1520pts 
M1
1482pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
1469pts
Core i7 1165G7(XPS 13)
1448pts
Ryzen 7 5800H
1441pts
Ryzen 9 5900HS
1441pts
Ryzen 9 5900HX
1430pts
Ryzen 5 5500U
1179pts
Core i5 1135G7(レビュー機)
1228pts
Ryzen 5 4500U
1138pts

 

Cinebench R23には1度で性能を測定する方法とストレステストを含んだ測定方法があるが、弊サイトでは、1度の性能を計測している。

クリエイティブタスクの快適性に直結するシングルスレッド性能は12288ptsで、従来のRyzen 4000番台と同等クラスの水準だ。

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4284でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。またメモリは8GBだがデュアルチャネル動作に対応しているため、グラフィック性能も高い。画像編集などの作業も快適に行える水準だ。

3D Mark Timespy

 

3D Mark Time Spy

ROG Flow X13(R9 GTX1650)
3427p
HP ENVY 14(GTX1650Ti)
3267p
Inspiron 14 5415(Radeon Gデュアルチャネル)
1327p
Lenovo Yoga Slim 750iCarbon
1168p
Lenovo Yoga 650(AMD)
843p
Inspiron 14 5415(Radeon G)
629p

3D Mark Timespyでは1168ptでRadeon Graphicsと同等かやや優位といった結果。(Inspiron14 5415のデュアルチャネルは16GBメモリで動作させている)

比較的軽量のMMORPGファイナルファンタジー14は動作可能。Ryzen 5 4500Uに搭載されていたRadeonGraphicsよりは優秀で、ゲームのプレイのしやすさはIntelのXeGraphicsに軍配が上がる。

とはいえ、ゲームをプレイするなら専用のGPU搭載モデルがおすすめだ。

Crystaldiskmark

検証機に搭載されていたSSDはSamsung製。シーケンシャルリードは3542MB/sとNVMeSSDとしては最高読み込み速度。

大容量データを読み書きさせた際に書き込み速度も1307Mb/s程度の低下で抑えられている。クリエイティブな作業を連続して行ってもSSDの速度低下はほかの安いSSDの標準速度と同等で高品質なSSDといえる。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年5月13日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)2分53秒
HP ENVY 14-eb(バッテリー動作)2分56秒
ROG Flow X13(バッテリー動作時)3分10秒
MacBookAir (M1)(ハードウェア)4分24秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
Yoga Slim 750iCarbon7分34秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)(ソフトウェア)10分46秒
mouse X5-R511分22秒
Yoga 650(AMD)12分39秒
Inspiron 14 541527分03秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が7分34秒だった。

おなじEvoプラットフォームを搭載したXPS 13はCore i7 1165G7プロセッサを採用した16GBモデルなので、Yoga Slim 750iもCore i7モデルは同等の水準で書出し可能と思われる。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
ROG Flow X131分32秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)1分44秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
MacBook Air(M1)1分58秒
Yoga 6502分57秒
Yoga Slim 750i Carbon2分57秒
mouse X4-R53分8秒
Inspiron 14 545155分53秒

RAW現像においては8GBメモリが起因してか書出し速度はRyzen 5 4500Uを搭載したYoga 650と同水準だった。

PCの内部の温度、ファンの動作音

CPU温度

OCCTv8.2.0は、CPU使用率を100%にできるソフトウェアで検証用などで用いられる。

開始33分後の計測結果でCPUの最大温度は瞬間的に79℃まで上昇し、64℃程度で安定。

動作周波数は最低1.3Ghz程度まで低下した、動画編集などの用途で使う場合、性能を発揮するのが難しいかもしれない。

この時のPCの表面温度は47.6℃程度だった。CPUを100%にして行う作業を行わなければ特に問題ないと思うが、画像編集、写真の補正などを頻繁に行う人はこの点もチェックしておくとよい。

ファンの動作音

ファンの動作音は39.5dbでモバイルノートPCのなかでも非常に静かな水準。ストレスなく使える。

Lenovo Yoga Slim 750iCarbonの評価とまとめ

良い点

  • 貴重な白
  • 1kg以下
  • ベースモデルから高解像度モニター採用
  • SSD・パネル品質が良い

気になる点

  • ピーク時のPC表面温度・内部の温度

学生・ビジネスパーソンにおすすめな白

Lenovo Yoga Slim 750iCarbonはノートPC業界でも貴重な白を基調としたデザインで、ファッションアイテムとしても活用できる点が素晴らしい。また、手で触る箇所・本体はもちろん、キーボードやタッチパッドの品質もとても良い。

事務作業やウェブデザインなどノートPCを酷使しなければ特に問題はないと思うが、第11世代CPUはCPU使用率を100%で使用していると本体が高温になるため、クリエイティブな用途で利用を考えている人は注意が必要だ。これは、このモデルに限ったことではない。どうしても発熱が気になるのであれば、Ryzen搭載モデルも検討するとよいだろう。

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