Lenovo Yoga 650は持ち運びに適した13.3型のコンバーチブル2-in-1タイプのノートPCでビジネスシーンに合う落ち着いたカラーリングが印象的。

Lenovo Yoga 650(AMD)はCPUにAMD Ryzenプロセッサを採用し、最安モデルは税込み価格で8万円程度と低価格な点が魅力。

メーカーから借りた実機の検証結果や使い勝手を紹介する。

スペック

 Lenovo Yoga 650
モニター
  • 13.3型(1920×1080ドット)
CPU
  • Ryzen 5 4500U
iGPU
  • Radeon Graphics
メモリ
  • 8GB(オンボード)
SSD
  • 256GB (NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅308mm×奥行き206mm×高さ17mm
バッテリー持続時間最大21.5時間
充電タイプUSB-C
重量約1.32kg
保証1年間メーカー保証・引き取り修理

インターフェース規格など仕様詳細は商品ページの『仕様詳細』より確認できる。

特徴

動画でも解説しているでぜひチェック!!

税込み10万円以下なのに高性能

Lenovo Yoga 650(AMD)は税込み価格が10万以下でRyzen 5 4500Uを搭載したモデルを購入可能。

2021年現在 AMD Ryzen プロセッサを搭載しているノートPCは人気度が高く、部品点数の多くなる2-in-1コンバーチブルタイプでこの価格は破格だ。

大手外資系メーカーのなかでもこの価格で販売できるのはLenovoくらいだろう。

落ち着いたカラーでビジネスシーンに最適

青はノートPCのカラーで比較的少ない。金属素材に塗装するためのコストがかかりすぎてしまうため、特に10万円以下のモデルでは見ることはめったにないが、Lenovo Yoga 650はベースカラーにアビスブルーのを採用し、天面にファブリック素材用いることでフォーマルなシーンでも使いやすいデザインに仕上がっている。

2-in-1コンバーチブルでタブレットに早変わり

格安のタブレットを購入する人が増えており、メーカーはスペックの高いノートPCにタブレット機能を搭載し始めた。そのため近年では2-in-1コンバーチブルノートPCを選ぶ人が増えている。

2-in-1タイプのノートPCは”観る”ことを前提とした設計であるため、搭載されているモニターのパネル品質が高い点が魅力だ。

後述するスペック的にはクリエイター向け、というよりはプレゼンや映像視聴に向いているモデルなので、ビジネス用としてはもちろん家庭用にもおすすめの1台だ。

デザインや使い勝手について

Yoga 650の天板はカバーにファブリック素材を使用。周囲にスマートな印象を与える青を基調としたカラーリングでぱっと見の印象はとても良い。

ビジネス向けの手帳もファブリック素材が使われることが多いが、Lenovo Yoag 650もまさにそんな感じで、ビジネスパーソンに最適なデザインだと感じた。

ボディのカラー・アビスブルーは青というより、紺でこれまたビジネスパーソンに最適。深みある青で全体的に落ち着いた印象。

底面はT5のトルクスドライバーでねじ止めされているが、ネジ穴もほとんど目だたず高級感のある作りだ。

ヒンジ部は樹脂素材でてきているため、ボディ・ヒンジ・天板それぞれでカラーのトーンが変わるのが分かる。おそらくこうした細かい箇所でコストカットしつつもうまい具合にカモフラージュしているのだろう。

ゆえに「高級感のある作り」を求める人には「いまひとつポイント」になるかもしれない。

とはいえ、大雑把な人であればそこまで気にならないだろう。筆者もPCレビューをしていなければツッコミは入れない。それくらい全体的な完成度は高め。

モニターについて

Lenovo Yoga 650に搭載されているパネルは光が映り込みしやすいグレアタイプのパネルを採用している。写真では反射したカメラが写っているが、作業用のモニターとして使う場合はノングレアタイプのシールを貼ったほうが良いかもしれない。

半面、映像視聴や画像視聴をメインとして使う場合、コンテンツが明るくきれいに見えるため、プレゼン用で使うのにはよいかもしれない。

色域・トーンカーブについて

キャリブレーションツールでトーンカーブを測定したのが上記画像。R、Gが軽度に強いが、肉眼でモニターを見ると精細な描写でかなりきれいに見えた。

キャリブレーションツールで測定したプロファイルを検証してみたところ、sRGBカバー率が99.2%でウェブコンテンツの作成(閲覧)に最適なパネルであることがわかった。

パネルはBenQ子会社のAUO製を採用している点も個人的には高評価。おそらく10万円以下のノートPCのなかでもかなり豪華なパネルだ。

キーボード・タッチパッドについて

キーボード側は本体カラー同じく紺色で落ち着いたカラーリング。目立つ装飾は施されていないが、指紋認証のセンサーを搭載している。

キーの配列はUSキーを日本語に変更させているが、エンターキーや矢印キーが広めにとられているため、使いづらさは感じない。

キーのうち味はideaPadシリーズに似ており、クリック感はないが安定感のあるうち味。キーボード側はタッチパッドも含めマット仕上げなので汚れが気にならない点が良い。

特にタッチパッドはさらさらとした手触りのもので、高級とそん色ない高い操作性だ。

インターフェースについて

左側面

  • USB-C(DC/USB-PD/DisplayPort)
  • USB-A
  • オーディオコンボジャック

右側面

  • 電源ボタン
  • USB-A
  • USB-C(DisplayPort)

電源は45W出力が採用されている。非常にコンパクトなため持ち運びしやすい。重量はAC併せて1.6kgほど。

本体充電時は35W~45W程度。

60W出力の携帯充電器があれば持ち物を省略できる。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Ryzen 5 5500U
2841pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
mouse K5
2524pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
2419pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
Ryzen 5 4500U(レビュー機)
1584pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は1584ptsで、同じくRyzen 5 4500Uを搭載する他社モデルよりは控えめな数値となった。おそらく本体電源が45Wゆえに最大パフォーマンスが抑えられているのだと思われる。

Cinebench R23

 

Cinebench R23の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Ryzen 5 4500U(レビュー機)
4463pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では4463pts。

 

Cinebench R23のシングルスレッドスコア

Core i7 11370H
1520pts 
M1
1482pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
1469pts
Core i7 1165G7(XPS 13)
1448pts
Ryzen 7 5800H
1441pts
Ryzen 9 5900HS
1441pts
Ryzen 9 5900HX
1430pts
Ryzen 5 5500U
1179pts
Ryzen 5 4500U(レビュー機)
1138pts

 

Cinebench R23には1度で性能を測定する方法とストレステストを含んだ測定方法があるが、弊サイトでは、1度の性能を計測している。

クリエイティブタスクの快適性に直結するシングルスレッド性能は1138ptsで、従来のRyzen 4000番台と同等クラスの水準だ。

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4501でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。またメモリは8GBだがデュアルチャネル動作に対応しているため、グラフィック性能も高い。画像編集などの作業も快適に行える水準だ。

3D Mark Timespy

 

3D Mark Time Spy

ROG Flow X13(R9 GTX1650)
3427p
HP ENVY 14(GTX1650Ti)
3267p
Inspiron 14 5415(Radeon Gデュアルチャネル)
1327p
Lenovo Yoga 650(AMD)
843p
Inspiron 14 5415(Radeon G)
629p

3D Mark Timespyでは629ptで専用のGPUを搭載しているモデルよりも低いスコア。ノートPCに搭載されるRyzenプロセッサは搭載されているメモリがデュアルチャネル動作するとグラフィックス性能が大きく伸びるのが特徴的。とはいえ、デュアルでも専用グラフィックスには及ばない。

比較的軽量のMMORPGファイナルファンタジー14は動作は可能。ただし、ゲーム用でおすすめはしない。

Crystaldiskmark

検証機に搭載されていたSSDはSKHynix製。シーケンシャルリードは2237MB/sとNVMeSSDとしては標準的な読み込み速度。

大容量データを読み書きさせた際に書き込み速度が550Mb/s程度まで低下。標準的な使い方であれば気にする必要はなさそうだが、クリエイティブなタスクにおいてネガティブに働く可能性がある。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年4月28日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)2分53秒
HP ENVY 14-eb(バッテリー動作)2分56秒
ROG Flow X13(バッテリー動作時)3分10秒
MacBookAir (M1)(ハードウェア)4分24秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)(ソフトウェア)10分46秒
mouse X5-R511分22秒
Yoga 650(AMD)12分39秒
Inspiron 14 541527分03秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が12分39秒だった。

動画の編集がまるっきりできないということはないけれど、専用のGPUを搭載したモデルよりも書出し速度は遅く、編集時にもカクツキを感じる水準なので動画編集をする場合は別モデルを選んだほうが良いだろう。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
ROG Flow X131分32秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)1分44秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
MacBook Air(M1)1分58秒
Yoga 6502分57秒
mouse X4-R53分8秒
Inspiron 14 545155分53秒

RAW現像においても同様で、メモリの少なさが原因で書出しに2分53秒。メモリを16GBに増設するか、16GB搭載のモデルを購入すれば、画像編集は快適に行えそうな性能。

PCの内部の温度、ファンの動作音

CPU温度

OCCTv8.1.2は、CPU使用率を100%にできるソフトウェアで検証用などで用いられる。

開始33分後の計測結果でCPUの最大温度は瞬間的に98℃まで上昇し、71℃程度で安定。

CPUをここまで酷使する作業を行うことはないと思うので問題ないと思う。

また、動作周波数は最低2Ghz程度まで低下したが、筐体そのものよりも電源が45W出力ということも影響しているかもしれない。

この時のPCの表面温度は44.5℃程度だった。CPUを100%にして行う作業を行わなければ特に問題ないと思うが、画像編集、写真の補正などを頻繁に行う人はこの点もチェックしておくとよい。

ファンの動作音

ファンの動作音は38.8dbでモバイルノートPCのなかでも非常に静かな水準。ストレスなく使える。

Lenovo Yoga 650(AMD)の評価とまとめ

良い点

  • ファブリックカバービジネスシーンに最適
  • 45W出力の電源で持ち運びしやすい
  • 税込み10万円以下で購入可能でコスパよし
  • モニターはAUO製で品質が高い。

気になる点

  • ヒンジ部やパーツ単体の細かいコストカットもあった。
  • パフォーマンスが控えめ

仕事用で持ち運べる2-in-1を低価格でほしい人におすすめ

気になった点に関しては、パフォーマンスが思うように伸びなかった点と、パーツそのものは価格なりに抑えられているという点。

10万円以下のPCとしての完成度は非常に高いが、数千円の差でHP ENVY x360シリーズが購入できるため、デザイン性を重視するなら、ENVYを検討したほうが良いように感じた。

ただ、モニターのパネルはBenQ子会社のAUO製を採用するなど、コストをかけるべきところにしっかりとしたパーツを採用しているため、仕事用の実用性重視として割り切って購入するなら大いにアリな製品だと思う。

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