デルが販売するS2722DGMは27型かつWQHDで湾曲している贅沢モニターだ。
メーカーより検証機を借りられたのでレビューしていく。
スペック
DELL S2722DGM主要スペック表 | |
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モニターサイズ | 27型 |
解像度 | 2560×1440ドット |
アスペクト比 | 16:9 |
パネルタイプ | VA |
輝度 | 350cd/㎡ |
本体寸法(幅×奥行き×高さ,cm) | 60.838×19.037×39.321 |
VESA | VESA 100対応 |
電源 | 内蔵型 |
保証 | 先出し交換サービス・限定ハードウェア保証 |
そのほか、ティルト、昇降機能に対応しました。
特徴
165Hz、高速の応答性を持つVAパネル搭載の欲張りモニター
写真は現行モデルで最速級の応答速度をもつBenQ ZOWIE XL2546K(フルHD)との応答速度比較。
DELL S2722DGMの方が若干応答速度の遅さが確認できるが、これはカメラのシャッター速度を1/8000秒に設定して撮影したものなので肉眼ではほぼ差がないように感じられる。高リフレッシュレートパネルはゲームプレイを有利に進めるための機能の一つではあるが、両機の応答速度の差で期待値が大きくは変わることはないだろう。
S2722DGMはコントラスト比の高いVAパネルを採用しているため、IPSよりも応答速度を速くしやすく、TNパネルよりも綺麗に見えるのが特徴で、パネルの特徴を良いとこどりしたようなモニター。
最新のゲームのワンシーンも映画のような迫力で楽しめる。
スペックの割に価格は手頃湾曲で買うならコレ
セールによっては3万円台で購入可能。通常時の価格はやや高い。
本体・デザイン
S2722DGMは角が張ったようなアームや台座が印象的で、デルの標準的なモニターと比較して質実剛健感がある。
今回のモニターのRの角度は1500Rで27型の湾曲モニターとしては標準的なR。
- HDMI
- DPケーブル
- 電源ケーブル
- 組み立て説明書
アームと台座はどことなくマジンガーZを思わせるようなフォルムとカラーで心くすぐられる。
メニューの操作ボタンは上位グレードのモデルと同様、スティック型+ボタンを採用している。
組み立て
DELL S2722DGMは工具不要で組み立て可能なタイプ
台座裏のネジは手回し可能なのでアーム部と組み合わせて回すだけ。
ケーブルマネジメント用の穴は一般的なモニターよりも大きめなので比較的通しやすい。
アーム部をモニター裏にガチャっとはめ込むだけで組立ては完了。アーム部はボタンで取り外し可能。
インターフェースについて
- 電源
- HDMI×2
- DP
- オーディオジャック
パネルの性能について
キャリブレーションツールi1 display Proにて輝度の確認およびトーンカーブ・色域を検証。
モニター輝度について
カラープロファイルはモニターに標準搭載されている「標準」で計測を行う。
120cd/㎡で計測するといったものだが明るさ合わせの際に中央の輝度と端の輝度にムラがあることがわかったおおむね10nit程度のずれがあり中央で120nitに合わせた時に端では110nitで表示されていた。
また、最大輝度は343nitで公称をやや下回った。
色域について
DCI-P3 80.2%
sRGBカバー率は98.6%でVAパネルのコンテンツ視聴に最適なパネルといった感じだ。
DELL S2722DGMの評価とまとめ
良い点
- VAパネル搭載で色域が広くコンテンツ視聴に最適
- 応答速度は業界最速クラスに一歩劣るもののゲームでの優位性は得られる
気になる点
- ちょっと価格が高い
FPS・シューター系の湾曲モニター
1500Rのカーブは急すぎず浅すぎずで、27型のモニターを全部視界に入れるのにちょうど良い。筆者は格闘ゲーマー専門なので主に応答性だけの検証となったが、優位性は手に入れられるためメインモニターとしても十分に検討の余地がある。
懸念すべき点として、Rがついている湾曲モニターが故に価格が高くなっていると言うことだ。個人的には240Hzのフラットタイプのモニターの方がおすすめできる。