ThinkBookシリーズは、比較的手頃な価格で購入できる法人向けノートPCです。主に中小企業で採用されることが多く、位置づけとしては「ThinkPadより低価格、IdeaPadより高品質」。ビジネス用途に特化したモデルが多く、仕事で使ううえで“困りにくい”構成になっているのが特徴です。
この記事では、累計500台以上のノートPCをレビューしてきたウチヤマチカラ(うっしーならいふ)が、ビジネスパーソンがThinkBookを選ぶ際に失敗しないためのポイントを、用途別にわかりやすく解説します。
結論:ThinkBookは「用途」と「サイズ」で決めれば失敗しない

ThinkBookシリーズは、基本的に 14型 と 16型 の2サイズ展開です。
もともとThinkPadよりも手頃な価格で“ビジネス向けの品質”を提供することを目的に開発されたシリーズなので、主力は持ち運びと性能のバランスが良い 14型。一方で、資料作成やExcel作業など「画面の広さ=効率」に直結する人向けに、作業用として 16型 も選べるラインアップになっています。
つまり、ThinkBook選びで迷うポイントは難しくありません。
外に持ち出すなら14型、据え置き中心で作業効率を上げたいなら16型。この判断軸さえ押さえれば、ThinkBookは大きく外しにくいシリーズです。
ビジネスパーソンに求められている用途について

ビジネスパーソンに求められるノートPCは、事務処理(Office)・Webブラウザ(生成AIの活用)・リモートワークを中心とした業務を、ストレスなくこなせることが第一条件です。
このとき重要になるのは、突出したピーク性能よりも「マルチタスク時に動作が安定するか」。具体的には、ブラウザを多タブで開きながら、Teams/Zoomで会議をしつつ、Excelや資料作成を同時に回しても、重くならずに作業できることがポイントになります。
ThinkBookは、まさにこの事務作業+マルチタスクを前提にスペックが揃えられているシリーズです。ビジネス用途で選ぶぶんには、基本的に大きく外しにくい製品群だと言えます。
どちらかと言えば、ThinkBook選びで失敗しないコツは「用途」よりも、ブランドの立ち位置を理解することです。ThinkPadほどの堅牢性や法人管理を求めない一方で、IdeaPadより“仕事で困らない品質”を狙った中間のシリーズ。この位置づけを押さえておけば、ThinkBookは選びやすく、満足度も上がりやすいです。
失敗しないためにチェックしておくべきスペック

CPU
ビジネス用途のThinkBook選びで重要なのは、ピーク性能よりも “マルチタスク時に安定して動くか” です。
ブラウザ多タブ+Teams/Zoom+Office+生成AI……を同時に回しても快適なら、それが正解です。
ThinkBookはこの用途に合わせた構成が多いので、基本的に大外しはしにくいのですが、CPUの世代と狙いどころだけは押さえておくと失敗が減ります。
AMD(Ryzen)を選ぶ場合:価格と性能のバランスが取りやすい
1) 旧世代の主力:Ryzen 5 7535HS / Ryzen 7 7735HS(Zen 3+系)
一世代前の構成としてよく見かけるのがこのあたり。事務作業や普段使いは十分で、軽い編集もこなせます。
ただし「動画編集や重い作業もやりたい」なら、最新世代が無難、という評価軸は覚えておくと安全です。
2) 最新寄り:Ryzen 5 220 / Ryzen 7 250(Ryzen 200シリーズ)
ここが2026年の注目ポイントです。
Ryzen 5 220は Radeon 740M、Ryzen 7 250は Radeon 780M を搭載し、特にRyzen 7 250はiGPUが強く、事務作業+画像編集(軽め)まで現実的な性能帯です。
また、LenovoのPSREFでは、ThinkBook 16 G9 AHPにRyzen 5 220 / Ryzen 7 250の設定があり、Ryzen 7 250モデルはNPU(Ryzen AI)搭載として整理されています。
結論(AMD側の選び方)
- 据え置き中心で「高性能を低価格で狙う」ならAMDは相性が良い
- 画像編集も視野に入るなら、Ryzen 7(特に250)寄りが安心
Intelを選ぶ場合:持ち運び前提なら“U”が合理的
ThinkBookでは、Intelの Core Ultra 5 135H(シリーズ1)や、Core Ultra 5 225H / 225U(シリーズ2)などが選べる構成があります。
ここでのポイントは、末尾の HとU の違いです。
- 225U(省電力・バッテリー寄り):Intel公式仕様でベースパワーは15Wクラス。外に持ち出す用途と相性が良い
- 225H(性能寄り):コア数・設計的に高性能側で、冷却や電力もそれなりに要求する方向
結論(Intel側の選び方)
- 持ち運びも用途に入れつつ「価格を抑えて、ちゃんと快適」を狙うなら Core Ultra 5 225U が最適解になりやすい
- 据え置きでパワーを取りに行くなら 225H も候補(ただし筐体の冷却設計次第)
推奨スペック(迷ったらこの構成)

- CPU:Core Ultra 5 225H 予算重視なら:Ryzen 5 7535HSモデルでもOK(ビジネス用途なら十分)
- メモリ:16GB(必須ライン)
- SSD:512GB(必須ライン)
画面サイズ:
- 14型:持ち運びもする人向け(迷ったら基本はこっち)
- 16型:持ち運びしない人向け(据え置きで作業効率重視)
ThinkBookのおすすめ機種
ビジネスノートPCの鉄板構成ThinkBook 14 Gen 8 Arrow Lake (14型Intel)
ThinkBook 14 Gen 8は、バッテリー駆動時間と処理能力のバランスが非常に良い14型モデルです。
ビジネス用途で重要な「ブラウザ多タブ」「オンライン会議」「Office作業」「生成AIの併用」といったマルチタスクでも、動作が安定しやすいのが強み。
もし「ThinkBookの中でどれを選べばいい?」と聞かれたら、僕は迷わず ThinkBook 14 Gen 8 をおすすめします。
理由はシンプルで、14型=持ち運びと作業性のバランスが最も良く、CPU世代も新しく、ビジネス用途の“失敗率が低い” からです。
よくある質問(FAQ)

Q. ThinkBookって「コスパ最強」って言われるけど本当?
はい、ビジネス用途に限定すればコストパフォーマンスはかなり高いと思います。
ThinkBookは最初から仕事で使うことを前提に設計されているので、Office作業・ブラウザ多タブ・オンライン会議・生成AIの併用といった“現実の業務”で困りにくい構成になりやすいのが理由です。
「安いだけ」ではなく、仕事用として必要な快適さを、比較的手頃な価格で取りにいけるのがThinkBookの強みですね。
Q. ThinkPadとどっちがおすすめ?
予算が許すなら、僕のおすすめは ThinkPad です。
理由はシンプルで、ビジネスで重要な キーボード/タッチパッド/拡張性/カメラ・マイクなどの会議品質が、総合的にThinkPadの方が上に出やすいからです。
一方で、ThinkBookもビジネス用途では十分実用的なので、価格重視で“失敗しにくい仕事PC”を選びたいならThinkBookはかなり有力です。
Q. IdeaPadと悩んでいるんですが、どうですか?
ThinkBookはIdeaPadよりも ビジネス向けに特化している分、作業のしやすさを重視した構成になりやすいです。
特に誤解されやすいのがディスプレイで、「有機ELじゃない=低スペック」という意味ではありません。
ThinkBookは、派手さよりも**長時間作業で見やすいパネルや解像度・縦の作業領域(16:10など)**を優先していることが多く、仕事用途ならむしろ合理的です。
Q. 14型と16型で悩んでいます
据え置きが多いなら 16型 が快適です。Excelや資料作成は、画面の広さがそのまま効率につながります。
一方で「持ち運びするかも」と少しでも思うなら、基本は 14型 をおすすめします。
作業領域が足りないと感じた場合は、モバイルモニターを追加することで解決できるので、可搬性を捨てずに快適さも確保できます。
Q. 他メーカーと比べてコスパは高い?
ThinkBookは法人市場で強いDellなどの競合と戦う前提で作られていることもあり、価格と実用性のバランスはかなり良いと感じます。
比較対象としては、Dell Pro や HP Pro 系の法人向けモデルが分かりやすいです。
また、コンシューマー向けの“見た目重視モデル”と比べても、仕事用途として必要な装備が揃っているぶん、結果的に安く感じるケースも多いと思います。
