Amazonが販売するディスプレイ付きスマートスピーカー「Echo Show」シリーズはコロナ禍において、カメラ機能付きでビデオ通話などで重宝するといった、「はやり文句」で売れているデバイスの一つ。
特に、Amazonが行う大きなセール時においては30%以上価格が安くなることもあって「とりあえず買っておこう」という文言と一緒に紹介するレビュアーも少なくない。
ということで今回は最近一人暮らしを始めて自炊男子に目覚めた筆者がAmazon Echo Show 8 第2世代の特徴や使い勝手についてレビューしていく。
スペック
基本的にはスマートスピーカー。プロセッサはAmazon Fire HD 10などにも採用されるMT8183搭載で、搭載ディスプレイを用いてYouTubeなどを再生できる程度の性能はある。
Amazon Echo Show 8 第2世代 | |
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モニター |
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CPU |
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カメラ | 13MP |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約200mm×奥行き約99mm×高さ約130mm |
充電タイプ | 30WのACアダプター |
保証 | 1年間限定保証 |
詳細はAmazon販売ページで確認可能
Echo Show 8の使いどころ
Amazonが販売するスマートスピーカーであるEcho Show 8はスマートホームの「リモコン」やスマートフォンの「Bluetoothスピーカー」として利用可能だ。とはいえ、Echo Show 8に関していえば画面サイズの大きさも含めてキッチンに置くのが最適だと感じた。
キッチンでレシピ検索・タイマー代わりに
Echo Show 8 は8インチのHDディスプレイを搭載し、本体から1mほど離れた場所から観ても全体を把握でき、キッチンに設置してレシピを検索、再生するのに優れている。
個人的にはAlexaスキルに搭載されるクックパッドを利用するよりも、Amazon SilkブラウザからYouTubeでプロが公開してくれている調理動画を再生したほうが、材料や作る工程一つ一つが確認でき利便性が高いと思う。
また、レシピ検索はスマートフォンでももちろん可能だが、料理中の濡れた手でスマホに触れたくないユーザーにとっては比較的安価で操作しやすい8インチのEcho Show 8のほうが使い勝手は良いだろう。
また、「アレクサ・10分タイマー」といえば、そのままキッチンタイマーとして利用できる。
キッチンツールをEcho Show 8に集約できるということも考えると利便性は高い。
筆者は自炊歴2か月くらいだが、Echo Show 8を使うことによってレシピ通りに作ることができるようになったため、「なんとか料理できてる」といった感じ。
このほか、料理中に音楽を流したり、天気を確認するといった基本的なスマートスピーカーとしての機能も利便性が高く、使い勝手が非常によいため、自炊に挑戦したいすべての人におすすめのデバイスだ。
外観・デザインについて
写真は左側が第2世代のEcho Show 8で右側が第1世代のEcho Show 8 見た目の大きな違いはカメラのサイズやカメラシャッターが搭載された点だが、カラーや基本的な機能はほとんど変わっていないことがわかる。
カラーはグレーシャーホワイト・チャコールブラックでどちらもシンプルにまとまっていて部屋の景観を邪魔しないカラーリングだ。
Echo Show 8は画面のフチ、ベゼルが比較的大きいため、すっきり見せたいならチャコールブラックを選択したほうが良いと思う。
第2世代からオーディオジャックが廃止された。そのため外部機器と接続してEcho Show 8をスピーカーとして使いたい場合、Bluetooth接続を行う必要がある。
スピーカーの音質について
Alexaが対応するコンテンツを再生可能
Echo Show 8に対応するストリーミングサービスは、「Amazon Music」「Spotify」「dヒッツ」など、Amazonが提供する音声アシスタントサービス「Alexa」に対応したコンテンツを再生可能だ。
スキルの有効など多少の手間があり、個人的にはAmazon MusicかSpotifyをおすすめするが、Spotifyは有料プランにしないと広告の再生が挟まるため、低価格で音楽を楽しむのであれば、Amazon Musicの利用をおすすめ。
プライム会員はプライムミュージックで公開されている音源は視聴可能なのでぜひ試してみてほしい。
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音質について
Amazon Echo Show 8は2インチのドライバーを採用するスピーカーを搭載。
一般的なBluetoothスピーカーと同等クラスの音質で音楽を楽しめる。オーディオメーカーのスマートスピーカーと比べるとやや硬い感じは受けるが、J-POPや洋楽などボーカルの声がメインとなる楽曲であれば気持ちよく聞けるだろう。
8型は筐体サイズも相まって内部のラジエーターの効果か低音がやや響くので、好きな人は好きな音色かもしれない。
前述のとおり、基本的にはストリーミングサービスを利用して楽曲を再生するため、音源、再生環境として最高クラスの音質を求めるものではないと割り切っておいたほうがいい。
カメラの画質について
Echo Show 8はAlexaに登録されている連絡先からビデオ通話を行うことが可能。自室にある別のEcho端末ともビデオ通話が可能なのでテストしてみた
13メガピクセルカメラの性能はノートPCに搭載されるカメラ並み
キッチンに設置した状態で1mほど離れた人物を撮影すると写真のような感じに、レンズそのものは17-24mm相当の画角で撮影された映像に近く、作業をしながら通話することも可能だ。
また、自動追尾機能は、広角レンズで撮影しておいた、人物が動いたら自動で切り抜き(クロップ)を行ってくれるというモノ。元の画質がそこそこ良いため比較的綺麗に切り抜かれていると思う。
画質については数千円程度のPC用のウェブカメラと同等の性能で、ビデオ通話で人物の顔を確認しながらコミュニケーションとりたい人にとっては役立つアイテムだと感じる。
ネットワークカメラとしては使えない
Echo Show 5は宅内のリモートカメラとして利用できるが、Echow Show 8ではその機能がないため、「ネットワークカメラ」・「スマートホームのリモコン」として購入を検討するのであればEcho Show 5のほうが良いかもしれない。
Amazon Echo Show 8の評価とまとめ
良い点
- 画面が大きく、YouTubeが見やすい
- カメラが高画質なので家族間でのビデオ通話が行いやすい
- スピーカーの音質はそこそこで料理中に流す作業用BGMとしては豪華
- 汚れた手で触れてもあまり気にならない
- キッチンタイマー・時計・天気情報を一目で確認できるため、キッチンツールを集約できる
気になる点
- 操作時のレスポンスがあまりよくない
- ACアダプターではなくUSB-Cに統一してほしい
キッチン用の最強ガジェット
料理しながらの汚れた手でスマートフォンに触れるのはいささか抵抗があるが、「キッチン用」として割り切ってこのデバイスを操作するなら気分的に楽で、非常に重宝するアイテムだと感じた。
Amazonの音声アシスタントアレクサにはアレクサスキルがあり、そのなかにクックパッドがあるのだけれど、クックパッドを利用するよりもEcho Show 8で一流シェフや料理研究家のYouTubeを再生しながら調理するほうがずっと簡単で美味しく料理が作れる。
筆者は一人暮らし2か月目でまともに自炊し始めたのはつい最近だが、YouTubeを頼りに煮物やパスタなら作れるようになった、Echo Show 8がキッチンにおいてあればだれでも簡単に作れてしまうということだ。
Echo Show 8は、スマートスピーカーも含めこれから自炊に挑戦したい人や、キッチンツールを集約したい人特におすすめのガジェットだ。