やや、胡散臭いコピーのようなタイトルになってしまったのですが、今回マウスコンピューターからお借りした「DAIV-NG7620E1-SH2-DGP」は同社の販売するDAIVブランドのなかでも最高クラスの作業環境を手に入れたい人にオススメしたいパソコンです。
特徴として、
- 液晶ディスプレイの色域がAdobe RGB比100%を実現。
- まるでMacbookに搭載されるような直観的な操作が可能なトラックパッド。
- 妥協のない理想的なキースト―ロークを持ったキーボード。
決してスペックをなぞるだけではわからない部分こそクリエイティブパソコン『DAIV』の魅力があります。
この記事では
- 外観
- スペック
- オススメポイント
の順番で記載していきたいと思います。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPの外観を紹介
マウスコンピューター公式サイトで確認天板
「DAIV」が映えるデザインの天板は得も言われぬ存在感を発揮します。
底面
天板や底面を見ると排熱を意識しつつも見た目にもかなりこだわっているという様子が見て取れます。
本体側面のインターフェースを確認
本体左側
- LAN端子(Ethernet)
- USB3.1(Type-C)×2
- USB3.0×2
- マルチカードリーダー(UHS対応)
本体右側
- ラインアウト
- マイク入力
- ラインイン
- ヘッドフォン出力
- USB3.0×2
- ケンジントンロック
本体奥
- HDMI
- mini DisplayPort×2
- 電源
本体液晶ディスプレイ、キーボード、トラックパッド、バッテリーを確認
Adobe RGB比100%を実現する高精細4K(UHD)ノングレア液晶ディスプレイ
美麗な4Kノングレア液晶を搭載するDAIV-NG7620E1-SH2-DGP。実はこのモデル、ゲーミングノートには必須なNvidia G-SYNCテクノロジーにも対応しています。
反射が抑えられた液晶は、とても見やすく目も疲れません。
DAIVシリーズの上位ブランドには色域検査表が同梱されてきます。今回僕がお借りした製品は、114%という結果です。
このようにDAIVブランドのノートパソコンには確かな品質を担保する手間をかけており、クリエイターの痒い所に手が届くパソコンとなっています。
沈み込みが気持ちよく打ちやすいキーボード
キーストロークは2mmでノートパソコンに搭載されるキーボードの中ではかなり理想的なキーボードです。
テンキー配列のためかキーが小さいものもあり、キーピッチ(キーとキーの隙間)は18.4mmとほんの少し狭め、慣れが必要な方もいらっしゃるかと思います。でも僕はすぐに順応できました。
同じタイミングでマウスコンピューターのゲーミングブランドであるG-TUNEのモデルとも比べてみましたが、メーカー公称値では同じようなキーボードのはずなのにDAIVの方がしっかりと沈み込みとても打ちやすいキーボードです。
FLEXIKEY アプリケーションで七色キーボードに
標準搭載されているFLEXIKEY アプリケーションを使うことで3つのセクションにわかれたキーボードバックライトを自分の好きなように光らせることが可能です。
マウスいらずの快適トラックパッド
直観的な操作を可能にするのはトラックパッドの役割といっても過言ではありません。
「Macbookが売れているのはトラックパッドが優れているから」という人もいる程です。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPに搭載されるトラックパッドは反応も良く、クリックもしやすいマウス要らずの快適トラックパッドです。
左上に見えるのは指紋認証センサーでパーソナル情報を識別するWindows Helloを利用することも可能です。
5400mAhの大容量バッテリー
一般的なノートパソコンに搭載されるバッテリーと比較しても大容量のモノを搭載していますが、メーカー公称値では実駆動2時間程度とのこと。
体感的には1時間くらいで半分以下になるのを確認しているので、省電力モードを使わずに利用した場合メーカー公称値を下回ると思われます。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPの本体重量と大きさを確認
MacbookAirと比較
A4ノート、MacbookAirと比較してみました。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPの本体寸法は横幅417mm奥行295mm高さ43.2mmと非常に大きなノートパソコンであることがわかります。
本体重量を確認
バッテリー含む本体重量は4.45kgとやはりノートパソコンの中ではかなりの重量です。持運びはもちろん可能ですが、ACも重いため、気軽に持ち運ぶのは大変そうです。
そしてACが1.45kgで合わせて6kgとなります。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPのスペック
CPU | インテル® Core™ i5-8400 |
dGPU | GeForce® GTX 1080(8GB) |
メモリ | 16GB PC4-19200 (8GB×2) |
SSD | 240GB Serial ATAIII |
チップセット | インテル® Z370 チップセット |
液晶パネル | 17.3型 4K-UHDノングレア(AdobeRGB比100% /3,840×2,160 / LEDバックライト) |
無線 | EEE802.11ac/a/b/g/n ・ Bluetooth® V4.2 + LE 準拠モジュール |
LAN | Killer™ E2500 |
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPのパフォーマンスを確認
CPU:intel Core i5 8400
CINEBENCH R15
上のグラフは、CPUのパフォーマンスを確認するベンチマークソフト「CINEBENCH R15」のテスト結果です。
Core i5 8400はコストパフォーマンスが高いことで有名なCPUですが、数値結果から見てもそれはあきらかです。ピークパワー(複数コアを使った処理)では劣るものの、シングルCPUのパフォーマンスはAMD社の上位ランクCPU『Ryzen7 2700X』を上回ります。
PassMark CPU Markで確認
こちらもCPUのパフォーマンスを測るベンチマークソフト『PassMark』のCPUパフォーマンスの結果です。
果たして、実際に「作品」を作る際にも顕著に表れるのでしょうか。
動画編集ソフトVegas Proのレンダリングタイムで確認
当ブログでは、僕が実際にYouTubeに投稿した動画の元データを使ってレンダリング(書き出し処理)を行う独自テストも行っております。使用ソフトはソースネクストから発売されている「VegasPro15」
これらの時間を測ることでクリエイター向けモデルといえるのかの指標にしていただければと思います。
GTX1080搭載モデル | CPU単体処理 | NVENC(GPUエンコード) |
Core i5 8400 | 15分9秒 | 7分41秒 |
Core i7 8700K | 11分31秒 | 7分30秒 |
Ryzen7 2700X | 10分3秒 | 7分34秒 |
※5分程度の編集動画(mp4、効果音、テロップあり)
上位ランクCPUと比較すると5分程度の動画で、3分~4分ほどの差です。
NvidiaのdGPUを利用したCPUエンコードを利用した際にはほとんど差がでません。
DAIVノートPC別レンダリングタイム
上記画像はDAIVノートシリーズのレンダリングタイムをまとめたグラフです。
デスクトップ用CPUを搭載しているメリットは作業時間に現れるということですね。
dGPU:GTX1080の3D描画性能を確認
FF15ベンチマークで確認
CPUパフォーマンスでは差がでていたのですが、グラフィックボードのパフォーマンスを測るゲーミングでは、ほとんど差がありませんでした。
3DMark Time SpyとFire Strikeで確認
上記グラフは当ブログで取得したデータです。参考指標としておいておきます。
GTX1080を搭載するパソコンに関して、ゲーム用途ではCPUの違いでスコアに差が出にくいのだということがよくわかりました。
SSDの読込速度を検証
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPはADATA製のSSDを搭載しています。SSDの読込速度で指標となるシーケンシャルリードは560Mb/sでSATA接続のSSDとしてはかなりのパフォーマンスです。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPの起動速度を検証
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
15秒91 | 14秒81 | 15秒06 | 15秒26 |
iPhoneのストップウォッチ機能を使い、電源ボタンを押したところからホーム画面になるまでの時間を手動で計測した結果です。
3回とも15秒前後とまずまずの結果です。
データ保存用HDDを検証
ウェスタンデジタル社の5400rpmのハードディスクを搭載していました。保存用ドライブであればこの程度で十分かなといったところです。
CPUに負荷をかけた際の熱
先ほど記載した3D性能を測る3DMark Fire Strileの直後のCPU温度です。デスクトップCPUを搭載しているため、不安になる熱問題ですがむしろ逆。
最高温度が63℃とかなり安定した温度です。DAIVの他モデルと比較しても低い温度で推移していることを考えると、『余裕あるパフォーマンスはパソコンの寿命を延ばしてくれる』といえそうです。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGP本体内部を確認
本体背面の裏蓋はネジを外すとスライド式で蓋も外れる仕組みです。初心者でも簡単に取り外すことが可能です。
一方で、Z370チップセットを搭載したNG7620シリーズの内部でいじれそうなところは、SATA接続のSSDとHDD、あとはメモリーのみとなっています。
僕のオススメポイントを紹介
実は重量やサイズにもこだわっているところ
「結局イタズラにパフォーマンスだけを追求しているんじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、決してそんなことはありません。(当初僕が抱いていた感想です)
上記写真で比較しているパソコンは同じくデスクトップ向けのCPUを搭載したG-TUNEのマシンです。
気づきにくいかもしれないのですが、DAIVの方がやや小さめに作られており重量も1kg以上軽くなっています。
持運びは不便だと記載している僕ですが、NG7620シリーズは持ち運びをするためにきちんと考えられている設計であるということです。
堅牢性、可用性を持つNG7620シリーズは『ノートパソコンの理想を追い求めたパソコン』であること
また、GTX1080のあふれ出るパフォーマンスを使ってmini DisplayとHDMI経由でモニターに4K画質で出力することも可能です。
なぜ、ノートパソコンにする必要があるのでしょうか?
最近僕はこの点について考えています。なぜかといわれればCPUやグラフィックボードのパフォーマンスの進化のスピードが著しく、ノートパソコン搭載のモデルでも十分なパフォーマンスが得られるからです。
それを裏付けるかのように、デスクトップとノートパソコンで3Dゲームのベンチマークスコアの差がなくなりつつあります。
しかしながらどうしても避けられない問題として動画編集時のレンダリングや4K出力で生じるパーツへの負荷をかけた際の『熱の処理』があります。
デスクトップパソコンではスペースをふんだんに使ってファンを設置し排熱を試みることが可能ですが、パーツを詰め込んだノートパソコンにはそれができません。
しかし、もし同じパフォーマンスで熱問題もクリアすることができたらどうでしょうか?
DAIV-NG7620シリーズは限りなくノートパソコンの目標とする形として作り上げられていると思わずにはいられないのがそこにあります。
(先ほどのベンチマーク後のCPU温度の結果から)熱に関しては完璧にコントロールできているし、パフォーマンスに関していえば、その辺に販売されているデスクトップパソコンをしのぐ性能も持っています。
さらに、これだけのハイパフォーマンスにもかかわらず電源は330Wと同じ性能を持つデスクトップパソコンの2/3程度の電力で駆動してくれることを考えると驚異的なパソコンです。
省電力、省スペース、ハイパフォーマンスはまさにノートパソコンの理想と言えると僕は思います。
だからこそデジタルカメラグランプリで金賞をとれるのでしょうね。
DAIV-NG7620E1-SH2-DGPのオススメ構成例
保証のみ付け加えたような構成です。
マウスコンピューター公式サイトで確認もし、「マウスコンピューターの保証やパソコンの品質に不安がある」という方は、安く購入する方法も含めて下記記事に記載しましたので是非参考にしてみてください。
なお、仕様や価格などは執筆時2018年5月21日のものであり変更となる恐れがありますのでご注意下さい。