2016年時点ですでに古いとされていましたが、販売終了となった2019年1月時点で記事を更新しています。2年以上、YモバイルのポケットWi-Fi『305ZT』を利用した感想とともにレビューを記載したいと思います。
305ZTの特徴
タッチパネルで誰でも簡単に操作可能
6つの項目をタッチするだけで簡単にWi-Fiルーターの設定が確認できるユーザビリティは非常に便利です。
誰かにWi-Fi通信させてあげたいときは『SSID』の項目を、月間の通信量が気になる場合は『データ通信量』をタッチすれば見れるので複雑な知識は必要ありません。
2.4Ghz/5Ghz両対応で超高速通信が可能
305ZTは5Ghz帯のWi-Fiに対応することで、同社が展開する4GLTEおよびAXGP(ソフトバンク4G)の高速通信をスマートフォンやPCなどのデバイスで可能にします。2019年現在では当たり前となった、5Ghz帯のWi-Fi機能ですが、当時としては画期的であり、現在ラインナップされているWi-Fiルーターと比較しても見劣りしない性能のモバイルルーターです。
※ソフトバンクが中国企業のHuawei社ZTE社と進めていたのがAXGPという通信規格で2019年現在Huaweiの基地局騒動でクローズアップされています。ゆえに、Softbankが定めるLTE=ソフトバンク4Gという名称
一目でわかるデータ通信量
『データ通信量』ボタンをタッチすることで現在どれくらいの”ギガ”=パケットが使われているのか一目でわかります。
もちろん、機械による測定なのでこれがすべて正しいわけではありませんが、視覚的に今自分がどれくらいのパケット通信を行っているのかわかるのは非常にありがたいです。
305ZTのスペック
バッテリー | 2700mha |
重量 | 148g |
データ通信方式 | LTE / AXGP / 3G |
最大通信速度 | [LTE]下り最大187.5Mbps / 上り最大37.5Mbps [AXGP]下り最大165Mbps / 上り最大10Mbps |
対応周波数 | 900MHz・1.7GHz・2.1GHz・2.5GHz(クワッドバンドここ重要) |
最高速度こそ165Mbpsと2019年現在のルーターとしは遅い部類にはいるのですが、動画やゲームを利用するうえでは全く問題ない。むしろ、900Mhzのプラチナバンドを抑えつつ2.5Ghz帯までカバーしているのはワイモバイルならでは。
とはいえ接続できればの話ですが・・・
ソフトバンクのAXGP(ソフトバンク4G)は低コストで基地局を量産できる手段として利用されましたが、通信エリアがおどろくほど中途半端であり、地方では出先で”バッチリ繋がる”といったことがまずありえない。一般利用でおすすめできないのはこの点だったりします。
ポケットWi-Fiの大きさや重量
大きさは名刺入れ程度
305ZTに限らずモバイルルータの大きさは名刺入れ程度なのでポケットに収まります。(だからポケットWi-Fiと呼ばれています)
重量
最新のiPhoneXsなどと比較しても大きさ、重量ともに305ZTの方が小柄かつ軽量ですので持ち運びが大変ということはありません。
2つ持ち運ぶ、充電するといった手間はあります。
バッテリーは2700mha
ZTE社の2700mhaのバッテリーが搭載されています。ポケットWi-Fiをフル充電した状態であればスマホを接続した状態で5時間程度は利用することができます。
実際の速度を検証
とまぁ、「カタログスペックならなんとでも言えるよね?」的な、何を隠そう私もそういう人なので、RBB TODAYですがスピードテストを行います。
ちなみに私の家でsoftbank Airを利用すると40Mbps程度は出ます。まぁ305ZTなら30Mbpsくらいでれば良いかなと。
ん・・・出てない。
20Mbps程度でございました。
とはいえ、ゲーム、YouTube、音楽ストリーミングサービスに速度はあまり重要ではありません。10Mbps程度の速度があれば4K映像の視聴もできます。
月額料金
料金プラン | データ通信量 | 基本料金 |
Pocket WiFiプランL(さんねん) | 無制限※ | 4,380円※ |
※7GBを超える分にはAXGP(ほぼつながらない通信網のみ利用可能)
月額4,380円でございますが、店頭キャンペーンにより一括0円で購入できたため、現在終了しているYモバイル公式の『Pocket WiFi メガ得キャンペーン2』含め3000円で利用していました。
月々割がなくなり1700円支払い額がアップ
が、現在の請求料金は4800円付近とワイモバイルトラップ(月月割の消失)にかかり目玉を白黒させているところです。
ワイモバイルのポケットWi-Fiを2年間使ってみた感想、評価
ポケットワイファイといえば、その昔、100円PCなど、Eモバイル時代に爆発的な認知度を誇り、その後もテレビ通販で有名なジャパネットたかたで、ポケットWi-Fiの販売が加速し、一般庶民の間ではモバイルルーター=ポケットWi-Fiとして定着しましたがYモバイルが販売するモバイルルーターの商標です。
つまり、WiMAX2+はポケットWi-Fiに該当しないのですが、まぁぶっちゃけどっちでもいいよね伝われば。
もともと関連企業でサラリーマンとして働いてきた僕としてはあまり企業批判はしたくない、だって今もそこで働いている人がいるし、みんな一生懸命だから。
それでも悪評がたってしまうのはワイモバイルの料金形態や通信サービスがユーザーの利用用途にマッチしていないからだと思います。
ワイモバイルでWi-Fiルーターを契約するメリットはない
2年間ワイモバイルのポケットWi-Fiを利用してみた感想として、モバイルルーターをワイモバイルで契約するメリットは一切ないと思いました。
僕は東京出張時にモバイルルーターを使っています。本当にたまに出先でインターネットができればオーケーという考え。しかもパソコンで行う作業といえば、ブログ記事の下書きを執筆する程度です。
YouTubeやゲームのプレイではないためパケット通信があまり行われず、しかもほぼ東京都内での利用だったため不便を感じることはありませんでした。(とはいえお金を無駄に払ってる感覚はあります。ほかに安いルーターありますからね。)
しかし、僕のようにたまに東京へ行った際にパソコンで文章を打つためだけにモバイルルーターを契約する人は限りなくゼロに近いと思われます。利用用としてはかなり希少。
映像や音楽視聴、データのアップロードが主目的でモバイルルーターの購入を検討する人がワイモバイルのモバイルルーターを契約するとお金をどぶに捨てた感覚に陥ると思います。
コスパの高いWiMAXのモバイルルーターを契約するのをおすすめ
UQコミュニケーションズが展開するサービスUQ WiMAXは販売元(プロバイダ)によっては月額3000円を切ります。
また、WiMAX2+では今回の僕のケースのように、を2年以上使ったとしても4700円という高い金額に跳ね上がることはありません。
お金をどぶに捨てないためにもワイマックスの契約をおすすめします。
そもそもWiMAXが何かわからない方は基礎基本をまとめた下記記事をご覧ください
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