LUV MACHINES iG810シリーズは第9世代CPUを搭載したデスクトップパソコンです。
2018年12月現在では、第8世代CPU搭載デスクトップパソコンと並行して販売されているため、コストパフォーマンスでは、価格.com金賞受賞モデル好景気のIG700XN-SH2をお求めされる方も多いでしょう。
終売後はこのIG810およびIH810シリーズがメインとなります。
LUV MACHINESのIH,IGシリーズはマウスコンピュータ―の主力デスクトップパソコンですから、ノートパソコンよりも安価で高性能なデスクトップパソコンが欲しいというニーズにこたえてくれます。
今回僕がマウスコンピュータ―からレンタルしたモデルは、『LUV MACHINES iG810HN-M2SH2』です。シリーズ内ではスタンダードで売れ筋モデルのパソコンをレビューします。
LUV MACHINES iG,IH810シリーズの特徴
IGは専用グラフィックボード搭載、IHは非搭載
ご覧いただいている通りですが、IHシリーズにはグラフィックボードが非搭載で,
最もオーソドックスな構成となり、価格も抑えられています。最新のインテルCPUを搭載しているため、グラフィックボードが非搭載なIHシリーズを購入しても、簡単な動画の編集処理などには困らないでしょう。
グラフィックボードが非搭載でも構わないという人はIHシリーズ、動画の編集や一眼レフで撮影したRAWファイルをAdobe Lightroomなどで現像される方、株やFXのトレード用に3枚以上のマルチディスプレイにされる予定のある方は専用グラフィックボードを搭載しているIGシリーズを選びましょう。
第9世代CPUを搭載
市場評価がいまひとつの第9世代CPUですが、これは”自作でパソコンを組む人にとってコストパフォーマンスが悪い“されているからです。第9世代CPUのCore i7 9700はハイパースレッディングテクノロジーを封印し、シングルコアあたりのパフォーマンスを改善することで、第8世代のCore i7 8700よりも作業効率を上げる場面があります。
具体的にいえば、動画の変換時におけるCPUの熱です。
下記は動画の変換=レンダリングにかかった時間を比較したもので、別モデルの数値となります。
CPU | CPU単体処理 | CPU最高温度 |
Core i7 9700K | 11分10秒 | 64℃ |
Core i7 8700K | 11分31秒 | 78℃ |
この時のCPU温度は、Corei 7 9700KのCPU温度は64℃と非常に安定しており、限界パフォーマンスに余裕があるからだと思われます。したがって長期的な利用を検討されているのであれば、やはり第9世代CPUを搭載したモデルの方が堅牢制は高いです。
LUV MACHINES IG810、IH810シリーズの構成
LUV MACHINES IG810シリーズ | スペック |
GTX1050搭載モデル | |
iG810SN | Core i5 9600K メモリ8GB HDD1TB |
iG810HN | Core i7 9700K メモリ8GB HDD1TB |
iG810HN-M2SH2←オススメモデル※1 | Core i7 9700K メモリ8GB SSD240GB HDD1TB |
GTX1060搭載搭載モデル | |
iG810H2N-M2SH2←オススメモデル | Core i7 9700K メモリ16GB SSD240GB HDD1TB |
iG810UN-M2SH2 | Core i9 9900K メモリ16GB SSD240GB HDD1TB |
iG810U2N-M2SH2※2 | Core i9 9900K メモリ16GB SSD240GB HDD1TB |
LUV MACHINES IH810シリーズ | スペック |
iH810SN | Core i5 9600K メモリ8GB HDD1TB |
iH810SN-SH2←オススメモデル | Core i5 9600K メモリ8GB SSD240GB HDD1TB |
iH810HN | Core i7 9700K メモリ8GB HDD1TB |
iH810HN-M2SH2 | Core i7 9700K メモリ8GB SSD240GB HDD1TB |
iH810H4N-M2SH2←オススメモデル | Core i7 9700K メモリ16GB SSD240GB HDD2TB |
iH810UN-M2SH2 | Core i9 9900K メモリ8GB SSD240GB HDD1TB |
LUV MACHINES iG810HN-M2SH2のスペック
今回マウスコンピュータ―からレンタルしたのは売れ筋のLUV MACHINES iG810HN-M2SH2でGTX1050搭載のスタンダードモデルです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
マザーボード | Z390M-S01 |
CPU | Core i 7 9700K |
メモリー | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:240GB(PCIe)+HDD1TB |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 2GB |
光学ドライブ | -(オプションで追加可能) |
通信機能 | 1000Base-T対応有線LAN |
インターフェース | USB2.0×2USB3.0×4/USB3.1×2(Type-C×1)/ラインイン、ラインアウト、ヘッドフォン、マイク入力、S/PDIF/Displayport×1,DVI×1,HDMI×1 |
セキュリティ | マカフィーリブセーフ60日版 |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
サイズ/重量 | 幅170mm×奥行403mm×高さ360mm |
保証 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
ベンチマーク結果
LUV MACHINES iG810 HN-M2SH2のベンチマーク結果を記載していきます。がCINEBENCH R15とCPU Markの写真を削除してしまったため、同社が発売しているDAIV-DGZ530シリーズのデータを引用します。(ごめんなさい)
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 9700K | |
Core i7 8700K | |
Core i5 8400 | |
Ryzen 7 2700X | |
Ryen 5 2600 |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの別PCによる測定結果です。あくまで参考指標です。
CPU MARK
同じCPUパフォーマンスを計測するCPUMARKでは、17254とCore i7 7820Xに迫る結果に
CPUMARKのベンチマークスコア※ | |
Core i7 9700K | |
Core i7 8700K | |
Core i5 8400 | |
Ryzen 7 2700X | |
Ryzen 5 2600 |
Core i7 8700Kと比較すると7-8%ほどパフォーマンスが向上しています。
3D Mark Time Spy
3D Mark Fire Strike
PC Mark10
SSDの読込速度
ADATAのSX8200が搭載されていました。PCIe接続(NVMe)の理論値は3500Mb/sですので、かなり高速です。
動画のレンダリングとRAW現像で実性能を確認
プロ向け動画編集ソフトVegas Pro 15にて5分程度に編集されたテロップ、アニメーションありの実際にYouTubeに僕が投稿した元データの書き出しスピードを計測します。(インターネットHD1080p 59fps)
すると下記のような結果になりました。
CPU | CPU単体処理 | NVENC(GPUエンコード) |
Core i7 7820X+GTX1060 | 10分24秒 | 8分00秒 |
Core i7 8700K+RTX2080 | 11分7秒 | 6分56秒 |
Core i7 9700K+GTX1080 | 11分10秒 | 6分33秒 |
Core i7 9700K+GTX1050 | 12分24秒 | 7分56秒 |
Core i7 8700K+GTX1080 | 11分31秒 | 7分30秒 |
若干おそいですね。とはいえ理由がありまして、並行してゲームのダウンロードまで行っていたためスコアが低下したものと思われます。NVENCを利用したもので、Core i7 9700K+GTX1050とCore i7 8700K+GTX1080にそこまで差がないのも、CPUパフォーマンスが向上しているからだと思います。
RAW現像
Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測しました。
スペック | 書き出しにかかった時間 |
Core i7 9700K メモリ32GB | 1分24秒 |
Core i7 9700K メモリ16GB | 1分26秒 |
RAW現像では1分26秒ほどでした。
LUV MACHINES iG810・IH810のデザインや外観
同じZ390チップセットを搭載してるため両機の違いはGPUを搭載しているか否かです。ミニタワーデスクトップのサイズ感は、ほぼ正方形に近い形をしています。
一般ユーザー向けとしながらも、フロント下部のファンが収納されている部分は独特なつくりをしています。
黒く無骨なデザインは重そう駄と感じますが、本体重量は7.3kgとデスクトップパソコンとしては軽めです。
デスクトップ種類 | 重量目安 | 設置のしやすさ |
スリムタワー | 5~7Kg程度 | ◎ |
ミニタワー | 7~9kg程度 | 〇 |
ミドルタワー | 10kg程度 | ▲ |
フルタワー | 10kg以上 | × |
10kg以上のデスクトップパソコンを開墾設置する場合、一人だと危険で、パソコンを落としてしまい床を傷つけてしまうおそれがあるため、×としました。なれている人であれば楽勝です。
ミニタワーデスクトップPCは比較的設置がしやすく、性能が高いというメリットがあるので売れています。
拡張性の確認
フロントIOは、USB2.0×2ポート、イヤフォン、マイクとなっています。
搭載マザーボードがMSIのZ390M-S01です。
- USB3.0×2
- DVI
- DisplayPort
- USB3.0×2
- LAN
- USB3.1×2(Type-C1)
- S/PDIF
- マイク
- ラインイン
- ラインアウト
- リアスピーカー
- センタースピーカー
及び、グラフィックボード部にDVI,HDMI,DPです。
マザーボードZ390M-S01の特徴
M.2SSDのヒートシンクを標準搭載しており、SSDの温度が常に安定します。またマザーボード本体の熱を逃がす機構が備わっています。
サーモグラフィーカメラで実際にフルパワー時マザーボードで一番熱くなった場所がヒートシンクで僕が計測した限り最高は45.4℃程度でした。
LUV MACHINES iG810・IH810のエアフローを確認
サーモグラフィカメラで計測し、視覚的に風の通りを確認したところ、フロントから吸気して背面から排気しているながれがよくわかります。
ピーク時においてもCPU付近の温度は40℃程度としっかりとPC内部のコントロールができていました。
おすすめポイントと評価
オーソドックスなミニタワーデスクトップPC
ノートパソコンよりも安価で高性能なデスクトップPCが欲しい方にオススメです。第9世代CPUでの懸念点は温度が上がりすぎてしまうのでは?といったところなんですが、ご覧の通り温度管理が完璧なので、安心です。
キーボードとマウスが付属で初心者に最適
また、取り回しも楽にでき設置も簡単に行えることからパソコン初心者の方が購入する最初のデスクトップPCとしても最適。
キーボードやマウスが標準で付属していることからもいままでパソコンを利用したことがない人に親切な商品となっています。
液晶ディスプレイで迷ったらマウスコンピュータ―グループ会社のiiyamaディスプレイがおすすめです。セットで購入する方は下記記事を参考にしてみてください。
翌日出荷サービス利用可能モデル
マウスコンピューターでは、翌日出荷サービスといって、最速翌営業日出荷オプションがあります。これを利用することで注文してから最短2日で手元に届くため、すぐにパソコンを手に入れたい方はこちらのオプションを利用するとよいでしょう。
地域やモデルによってことなるため、気になる方は下記記事を参考にしていください。
なお、価格や仕様は、記事執筆時12月3日時点の情報であり変更となる恐れがありますので必ず公式ページで確認するようお願いします。