MSIがGeForce RTX2070 with MAX Qデザイン搭載の『GS65-8SF-670JP』を発売しました。
GS65-8SF-670JPは、144hzの高リフレッシュレートのフルHDモニター搭載の15.6インチ型の本格ゲーミングノートPCです。前モデルの実機写真も含めて解説していきます。
GS65-8SF-670JPの特徴
144hz高リフレッシュレートモニター搭載
FPSやTPSなどのシューティングゲームには、高リフレッシュレートモニターが必須です。GS65-8SF-670JPは、G-SYNCには非対応なものの、144hzで駆動するゲーミングモニターを搭載しています。
ベゼル幅わずか4.9mmの極狭額縁ディスプレイ
2019年のトレンドである狭額縁ディスプレイ、ナローベゼルはパソコン本体の見栄えをよくするだけでなく、小型化、軽量化をする上で非常に大切です。
MSIは以前からナローベゼルデザインのモデルを販売しているため、むしろなじみ深いかもしれません。
ナローベゼルを採用することにより既存の14インチの筐体に15.6インチの液晶ディスプレイを搭載すると上記のようなイメージで、ワンサイズダウンできます。
RTX2070 with MAXQを搭載
リアルタイム・レイ・トレーシングに対応したRTXシリーズのMAX QデザインはノートPCにこそあってほしい最高のグラフィックボードです。
個人的にはリアルタイムレイトレーシングよりもDLSS(Deep Learning Super Sampling)に対応した点が非常に好感が持てる。詳しい機能はここで解説しませんが、簡単に言うとAIを使って描画させるから無駄がなくなって高速でゲームの描画を処理できるということです。
DLSS対応ゲームを利用することにより、従来のゲームスコアよりも飛躍的にパフォーマンスをあげることができます。
ちなみに、よくあるRTXは”コスパ悪い”といった意見が目立ちますが、DLSSを使えるゲームが増えてくればみんな意見を変えるでしょう。
なぜなら、FF15のベンチマークテストにてGTX10xxシリーズとRTX20xxの同世代を比較した場合4K画質で2倍のフレームレートが得られるからです。
これにより、GTX10xxシリーズを搭載したゲーミングデスクトップパソコンを凌駕する怪物級のゲーミングノートPCの出来上がり。
つまり、GS65-8SF-670JPはモンスターノートPCといえるわけです(だからイメージキャラが龍なんだろうな)
スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
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液晶ディスプレイ | 15.6インチ(1920×1080ドット)・144hz・ノングレア |
CPU | Core i7 8750H |
グラフィック | Nvidia GeForce RTX 2070 with MAX Q/Intel UHD Graphics 620 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB (NVMe) |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | Killer™Wireless-AC 1550i (2*2 a/c) + BT5 IEEE802.11 ac/a/b/g/n (最大433Mbps) + Bluetooth 5モジュール内蔵/1 有線 KILLER E2500 & KILLER SHIELD K9000(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
インターフェース | USB3.1 Gen2 Type-A ×3/ヘッドホン出力(Hi-Res対応)×1/マイク入力 ×1ヘッドホン出力×1/マイク入力×1)/Thunderbolt 3(Type-C)×2/HDMI ×1/Mini DisplayPort ×1 |
セキュリティ | ケンジントンロック/マカフィーリブセーフ(60日) |
サイズ/重量 | 357.7×247.7×17.9(mm)/1.9kg |
バッテリー駆動時間 | 約9.8時間 |
オフィス | 別売り |
カメラ | 100万画素(Windows Hello対応) |
保証 | 2年間無償保証 |
GS65-8SG-680JPはRTX2080を搭載したモデルで違いはそこだけです。
外観・デザイン前モデルとの比較
MSIの特徴である龍のエンブレムが金色に輝き、エレガントなデザインとなっています。
キーボード・タッチパッド
Per-Key RGB対応SteelSeriesゲーミングキーボードはRGVバックライトの色を書くキーごとにコントロールできます。
また、タッチパッドですが、GTX1070 with MAX Qデザインを採用した前モデルも比較的大き目なタッチパッドでしたが、キーボード部のタッチパッドは前モデルよりも35%ほどサイズアップしています。使いやすさが向上しました。
液晶ディスプレイについて
144hzの高リフレッシュレートモニターはパネル方式がTN液晶ですから、sRGBほどの色域を実現するも、発色の仕方はTNらしい白みがかったものになります。
インターフェース
thunderbolt対応のUSB Type-Cポートを装備しているため画面の出力、充電がUSB Type Cportから行えます。
このほか、USB3.1 Type Aを3系統、miniDisplayport、HDMIを搭載しマルチ画面出力が可能です。
処理能力
Core i 8750Hの処理能力
RTX2070の性能を活かしきれないのではないかと不安がある方もいると思いますが、Core i7 8750Hは第8世代CPU Core i5 8400をしのぐ性能を持っていますので非常に高性能なCPUです。ボトルネックは発生しないでしょう。
RTX2070 with MAQの性能
MAX Qはグラフィックボードの電力と熱量の変換効率が最も高いラインがピークとなるよう設計される省電力GPUであるため、パフォーマンスは限定的ですが、パソコン本体の寿命が延びたり、バッテリーもちがよくなったりします。
各ゲームの平均フレームレートを表でまとめます。
※参考データTECHSPOT
バトルフィールド1(FHD最高品質)※ | |
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GTX1080 MAX Q | |
RTX2070 MAXQ | |
GTX1070 | |
GTX1070 MAX Q | |
GTX1060(6GB) |
FPS代表のバトルフィールド1では、GTX1070とほぼ同じ性能で超快適。比較すべきGTX1070 MAX Qと比べると20%以上もパフォーマンスが向上しています。
とはいえ、せっかく世代が変わったのだから大幅なパフォーマンスアップがみたかったですね。
Farcry5(FHD最高品質)※ | |
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GTX1070 | |
RTX2070 MAXQ | |
GTX1070 MAX Q | |
GTX1060 (6GB) | |
GTX1050Ti |
ファークライ5はGTX1070とほぼ同じ、マシン性能でもあるけれど、ソフトウェが最適化されているからスコアが出やすいのが関係しているため、GTX1060のスコアも高い。
スターウォーズバトルフロントⅡ(FHD最高品質)※ | |
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GTX1080 MAX Q | |
RTX2070 MAXQ | |
GTX1070 | |
GTX1070 MAXQ | |
GTX1060 |
スターウォーズバトルフロント2ではGTX1070 MAX Qよりも10%高速です。
まとめ大幅なパフォーマンス向上はDSLLが握っている。
最適化されたソフトウェアではどれもまんべんなくフレームレートをはじき出せるため、RTX2070 MAX Qの良さである省電力、省スペース性といった点にフォーカスするしかないのがつまらないところ。
冒頭で紹介したようにディープラーニングを用いた描画方式DLSSでフレームレートは激的に改善するといったデータもあるので、そういったデータが集まってから購入を検討してもよいのではないだろうか。