デルの販売する一般市場向けにラインアップが拡充されているInspiron(インスパイロン)シリーズはリーズナブルな価格で購入できる点が魅力です。
今回はそんなデルの売れ筋のInspironシリーズの”狙い目”と思われるInspiron 13 5000 Wifi (5391)プラチナモデルをメーカーから借りたので検証結果と僕の感想として執筆したいと思います。
Inspiron 13 5000 (5391)の特徴
Wi-FiモデルとLTEモデルあり
Inspiron 13 5000シリーズは、一般的なWi-Fiモデルと4G/LTEモジュールが採用されているLTEモデルがあります。LTEモデルは選択できるスペックがwifiモデルと比較してリッチではありません。
モバイル優先でスペックを(ラインアップ的にも)制限しているのでしょう。wifiとLTEを選ぶ基準は高スペックなPCが必要かどうかです。
個人的にはモバイル用途で優先的につかうならLTE、画像編集などクリエイティブな作業を利用するならWi-Fiモデルを選ぶのが良いと思います。
上位モデルは専用GPU搭載でハイスペック
例えば、Wi-Fiモデルは最上位モデルがインテルの第十世代CPU Core i7 10510U+Nvidia GeForce MX250の構成で販売されています。
モバイル可能なクリエイター向けのノートPCのラインアップに入りそうな構成でして、写真のレタッチ集、プロ用ソフトを利用した画像編集に出先で行いたいという方のためにもおすすめできる性能となっています。
価格は控え気味で購入しやすい
セール時のクーポンコードの割引率によっては税込み、送料込みで10万円代で購入可能(画像赤字の部分)と非常に低価格で購入できます。
気になる点としては、カスタマイズ幅がないことで、メモリ8GBですとクリエイティブな作業にはちょっと心もとないです。
低予算の選択肢としてはアリ。
もう少しリッチな構成で購入したい場合は、XPS13を検討するのをお勧めします。
安いけどスタイリッシュなデザイン
ナローベゼルデザインを採用し、アルミニウム製の外装で構成されたノートPCで、価格は安いけれどオシャレなデザインだと思います。
内部はおそらく樹脂ですが、うまいこと安っぽさを消しています。
カラーバリエーションは2色で、プラチナシルバーとアイスライラックです。それぞれキーボードの色が変化します。プラチナカバーはシルバーで、アイスライラックはグレーです。
2色とも質感が高いため、「オシャレなノートPC」を演出してくれます。
検証機のスペック
Inspiron 13 5000(5391)プラチナモデル | |
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モニター | 13.3型(1920×1080ドット) |
CPU | Core i7-10510U |
dGPU | Nvidia GeForce MX250 |
メモリ | 8GB(オンボード) |
SSD | 512GB |
インターフェース | microSDカードリーダーヘッドフォン/マイクオーディオジャック/USB 3.1 DCジャック、HDMI×1 USB Type-C(DP/PD)対応 |
フロントカメラ | 720p HDカメラ |
ワイヤレス機能 | 802.11ac 1×1 Wi-Fi & Bluetooth |
サイズ | 307.6×204.7×16.8mm |
重量 | 約1.18kg |
保証 | 購入時から1年間引き取り修理 |
最大メモリが8GBなのがネックですが、装備しているポートやチップセットは優秀だと思います。
DELL Inspiron 13 5000(5391)
公式サイトで確認Inspiron 13 5000(5391)プラチナモデルの性能
Cinebench R20
![]() Cinebench R20の総合スコア | |
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Legion Y540 17 Core i7 9750H | |
m-Book K700 Core i7 9750H | |
Dell G7 17 | |
Prestige 15 Core i7 10710U | |
Inspiron 13 5000 Core i7 10510U | |
XPS 13 2in 1 | |
DAIV 4N(Core i7 10510U) | |
Inspiron 14 5000(Core i3 10110U) |
CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、1393ptsという結果でした。
このスコアは同じ、Core i7 10510U搭載モデルよりもやや低いスコアです。とはいえ、シングルスコアの値は概ね良好で、一般的な作業ではそのほかのモデルと体感的には変わらないと思います。
FF14
軽量のゲームタイトルファイナルファンタジー14はMX250が搭載されていれば、プレイ可能なタイトルです。このほか、マインクラフトや鉄拳ストリートファイター、など比較的かるいゲームであれば画質調整すればゲームのプレイが可能です。(モニターやその他パーツはゲーム用に作られていないのでヘビーにプレイするのはおすすめしませんが)
なお、この際のPCの表面温度は42.5℃でした。ちょっと熱いと感じるかもしれませんが、キー全体というわけではないので、安心して使えると思います。
GPUが搭載されていることもあって、高パフォーマンスでベンチマークを回すと、ファンの回転音は50.7db(ゲーミングノートPC並み)まで上昇しました。
パフォーマンスは問題なさそうですが、外で使う人は気になるかもしれませんね。
デザイン・外観について
アイスライラックカラーの本体は、キーボード上と本体カラーが良いアクセントになっています。色味はかなり絶妙でして、光の当たり具合によっては濃い紫色のようにも見えますし、ただそこまで派手さはなく、ほかにみないカラーリングでして、独自性を発揮したい方はアイスライラックモデルを検討してもいいかもしれません。
天板~底面も同様のカラーですが、光の当たりぐらいによっては完全にシルバーにみえることも。外装はアルミを採用しているため、シャープな印象です。
底面は、ゲーミングノートPCやクリエイター向けPCに作られるような大きな吸気口ではないため、排熱効率は専用モデルと比較すると低いかもしれません。
排気システムはキーボードとモニターの間から行われるタイプです。国内大手メーカーと同じ方式ですね。
キーボード側の厚さが14.5mmほどで非常に薄くスマートフォンサイズです。画面側まで合わせた合計が16mmほどなのでハイスペックモバイルノートPCとそん色ない厚さですね。
Inspiron 13 5000(5391)プラチナモデルの重量実測値 | |
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本体のみ | 1.192kg |
本体+AC | 1.520 |
本体+ACアダプターを合わせた重量は1.5kgほどで持運びしやすいと思います。
また、Inspiron 13 5000(5391)はUSB-CポートがUSB-PD(USBからPCに充電可能)に対応しているため、高出力のモバイルバッテリー、充電器があればPC本体を充電可能です。(社外品の充電器を使用した場合製品保証対象外になる可能性がありますのでご注意ください。)
液晶モニターについて
Inspiron 13 5000(5391)はグレアタイプの液晶モニターを採用しています。WVA広い視野角をもつVAパネルとのこと。VAパネルはコントラスト比が高く黒が締まって見えます。
が、反射しますし、色は多く見えると目が疲れるので長時間の作業を前提として購入される方はアンチグレア加工されたフィルムを購入するといいかもしれません。
ナローベゼルデザインで、フレームが狭く没入感があります。
色域・トーンカーブ
デルのInspironシリーズは低価格で抑えるために安いパネルが採用されることが多いのですが、Inspiron 13 5000(5391)は良好だと思います。
Inspiron 13 5000(5391)のモニターの色域 | |
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sRGBカバー率 | 87.4% |
Inspiron 13 5000(5391)は87.4%ノート用としては比較的広め、YouTubeに投稿するための動画の編集には使えると思います。
キーボード・タッチパッド
キーストロークは1.5mmほどで浅めですが、しっかりとした打鍵感を得られます。強めに打鍵しても本体はたわみませんし、キーボードを多くタイプする作業にはもってこいだと思います。
ただし、英字配列からJIS配列に無理やり変更しているためか、エンターキーとバックスペースキーが小さくその2点が気になりました。後は概ね良好で、市場で販売されているノートPC群の中でも打ちやすい部類だと思います。
タッチパッドはクリック感の浅いタイプで、好みが分かれるかもしれませんが感度は良好で操作性は高いと思います。
インターフェースについて
右側面
- オーディオジャック
- USB A(3.1Gen1)
左側面
- DCジャック
- HDMI
- USB-C
- microSDカードスロット
検証機本体のHDMIとUSB-Cの間が若干浮かび上がっているのが気になりました。モバイルノートPCとしての拡張性は十分だと思います。
デル Inspiron 13 5000 Wifi (5391)の評価とまとめ
良かった点
- カラーリングがかなりオシャレ
- 上位モデルは専用GPU搭載で性能が高い
気になった点
- メモリの上限が8GB
予算は抑えたい、でもオシャレなモバイルノートPCが欲しいならコレ
デルのInspironシリーズはグレードによって使われているパーツが変わるため、なかなか難しいのですが、デル Inspiron 13 5000 Wifi (5391)はそこそこの品質でまとめられており、パフォーマンスも発揮できるPCです。
オンボードメモリで8GBが上限なのは、今のご時世ちょいと厳しい、せっかくMX250搭載なので16GBが選択肢にあると、さらにおすすめできるモデルになったのですが…
デル Inspiron 13 5000 Wifi (5391)を選ぶ際はCore i5以下のモデルで構成するのが最もコスパが高くなりそうです。
10万円以上のプラチナモデルを選択するならやはりXPS13のほうがおすすめしやすいです。
DELL Inspiron 13 5000(5391)
公式サイトで確認なお、価格や仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがありますので、公式ページで確認をお願いします。