レノボが販売するThinkPad X1 Foldは画面を折りたためるフォルダブル型のノートPCだ。

世界初のおりたたみノートPCで心をくすぐるガジェット。

今回メーカーからお借りしたので検証結果や使い勝手を掲載していく。

スペック

 Lenovo ThinkPad X1Fold
モニター
  • 13.3型(2048×1536ドット)
CPU
  • Intel Core i5 L16G7
iGPU
  • Intel UHD Graphics
メモリ
  • 8GB(オンボード)
SSD
  • 512GB (NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅299.4mm×奥行き236mm×高さ11.5mm
バッテリー持続時間最大約11.7時間
充電タイプUSB-C
重量約973g
保証1年間メーカー保証・引き取り修理

インターフェース規格など仕様詳細は商品ページの『仕様詳細』より確認できる。

特徴

YouTubeでも紹介しているので是非チェックしてください!

変幻自在のおりたたみPC

ThinkPad X1 Foldは折り畳み可能なOLEパネルを採用し、搭載された13.3型のモニターを利用シーンに合わせて柔軟に利用可能だ。

手に取って実際に曲げるととても新鮮な感じで、ぐにゃりと曲がる。

ノートPCというよりはタブレット型のWIndowsに近い使用感で、自動で画面の回転にも対応。モニターの解像度は2048×1536ドットで縦横どちらで利用しても使い勝手は良い。

付属のキーボードを折りたたみ時にモニター下部に設置すると、画面が自動消灯し、上半分のみつかえるようになる設計で、13.3型をちょうど半分に割った解像度で利用可能。

8インチタブレットのような使い勝手。

省電力プロセッサIntel Core i5-L16G7プロセッサ搭載

搭載されているCPUはCore i5-L16G7プロセッサ。製品開発コードはLakefield。

5コア5スレッドで構成されるチップで、TDPはわずか7Wと低消費電力CPUとなっている。一般的なCPUとちがい、一つのダイにCPUやDRAM(メモリ)を実装したパッケージCPU。AppleのM1チップやスマートフォン用のCPUに近い。

演算処理能力は従来のCore i Yシリーズよりも高いのだが、グラフィックスはIntel UHD Graphicsで総合的なパフォーマンスは低価格ノートPCと同等といったところ。

搭載製品はThinkPad X1 FoldやGalaxy Book Sで非常に希少。

性能はMicrosoftOfficeを利用した作業などであれば行える水準で、画像編集などクリエイティブな作業は困難。また、一部検証ソフトは動作しなかった。

パフォーマンス、というよりはテクニカルな利便性の高さを重視したノートPCということだろう。

デザインや使い勝手について

ThinkPad X1 Foldは高級手帳のような外観のケースに組み込まれたノートPC。

このケースは折り返し可能でスタンド機能の役割も担う。

スタンド部は裏地が赤で、粋なデザイン。存在感はあるが、ThinkPadのプロダクトカラーで統一され非常に見ていて気持ちがいい。

革の質感も相まってビジネスシーンでの利用にぴったり。

外部機器と接続するためのインターフェースはUSB-Cのみで、本体には2つのUSB-Cが搭載。

この2つのUSB-Cは3.2 Gen2に対応する。

キーボードについて

キーボードは日本語が印字されていないJIS配列キーボード。ThinkPadブランドの製品だけあって、癖のない配列で使用感はまずまずだ。

キーボードの薄さにかかわらず、しっかりとした打鍵感を感じられるしMicrosoftのSurface Proシリーズで採用されるタイプカバーキーボードに近い打鍵感を得られる。

このキーボードは、机上に置くか、ThinkPad X1 Foldに置くかでディスプレイの専有面積が変わる。効率重視で利用する場合、おそらくほとんどの人が机上にキーボードを置いて作業することになると思われる。

この専用キーボードはBluetooth接続なので、別売りのデスクトップPC用のキーボードを購入したほうが利便性が高い。

タッチペン

付属のスタイラスペンは、独立ボタンを採用している。

USB-Cで充電するタイプで、簡単なお絵描きやメモ書きに利用可能。

モニターについて

ThinkPad X1 FoldはOLEDディスプレイを採用している。パネルは光沢タイプで光の映り込みがあり、反射が目立つ。

特に斜めから見た際には気になるレベルで、光沢のあるタブレットデバイスを見ているような感覚だ。

輝度は最大で300nitほどと、一般的なノートPCに搭載されている液晶パネルと同等の明るさだ。

色域とトーンカーブ

キャリブレーションツールでトーンカーブを測定したところ画像のようになった。明るいところが極端に調整されているが、有機ELの素材を使ったパネルにありがちな調整カーブ。色が濃く鮮明にみえるような色調整がほどこされていた。

キャリブレーションツールで測定したプロファイルから色域を測定したところ、sRGBカバー率は100%で、非常に広い色域を持つパネルということが分かった。

また、シネマカラーといわれるDCI-P3と比較した画像がこちらで、カバー率が96.8%ほどだった。

ThinkPad X1 Foldに搭載される有機ELパネルは表現できる色が多く、映像視聴や雑誌・画像の確認に最適だ。

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Ryzen 5 5500U
2841pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
mouse K5
2524pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
2419pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
Core i5 1135G7
1568pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts
ThinkPad X1 Fold(レビュー機)
509pts

マルチスレッド性能は509ptsで、格安モバイルノートPCに搭載されるCeleronと同水準だった。MicrosoftOfficeを単体で使うなどの利用用途であれば問題ないだろうが、画像編集や動画編集などのクリエイティブなタスクは厳しい。

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが2030でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。マルチタスクで行うにはちょっと厳しいかもしれない。

コンテンツクリエイションでは画像の編集やビデオ編集でのカット作業を行っているが、厳しい水準。

Crystaldiskmark

検証機に搭載されていたSSDは東芝製。シーケンシャルリードは1768MB/sとNVMeSSDとしては、標準的な読み込み速度

大容量データを読み書きさせた際に、865Mb/s程度の低下で抑えられている。SSDの品質としてはまずまずな水準だと思う。

ファンの動作音や熱について

ソフトウェアが開けないことによりCPUの負荷率をあげたテストが行えなかったため、非掲載とさせたいただきます。

ファンの動作音については動画で触れる予定です。

ThinkPad X1 Foldの評価とまとめ

良い点

  • いままでにないギミック
  • OLEDディスプレイが綺麗
  • 1kg切りで持ち運びしやすい

気になる点

  • 価格が30万越えとやや高い
  • パフォーマンスが低く他社モデルと比較して優位性がない

かつてないワクワクだったけど高い

ディスプレイが中央から曲がるというのは非常に新鮮な感覚で、本来曲げてはいけないものを曲げられる背徳感がやばいデバイスだった。

ただし、ノートPCとしてはハードウェアそのものの性能がCeleronなみなのがやや残念なのと、専用キーボードの利便性低く、ThinkPadらしさがPCのデザイン部分のみしかない点が残念なポイント。

ビューアーとしての利用用途は既存のAndroidタブレットやSurface Proシリーズで賄えてしまうため、Windowsとハードウェア性能の進化を期待したい。

なお、価格や仕様は変更となる可能性があるため、必ず公式ページで確認をお願いします。

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1コメント

  1. 最初にネットの記事で見たときは、「クラムシェルのノートPCのディスプレイを切り離したタブレットを、なんで真ん中から折り曲げなきゃいけないの?」と思っていました。でも13インチとタブレットとしてはかなり大サイズなので、本を広げたように使ったり、縦に2画面で手前もディスプレイのノートPC風にも使えたり、ワクワクする端末ですね。
    まぁ三十万円なんて出せませんけど、02年に買った VAIO GRX は33万円でした。

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