PCケースをフルモデルチェンジさせた『NEXTGEAR i690』シリーズは、ゲーマーの要望を反映して創り出された、シンプルに研ぎ澄まされたデザインのオリジナルケースです。
今回はNEXT GEARi690シリーズの『NEXTGEAR i690SA1-e-sports』をマウスコンピューターからお借りできたのでレビューしていきます。
NEXTGEAR i690シリーズの特徴
- ゴテゴテしていないフラットデザインを採用し、ガラスパネルにBTOで変更も可能
- サイドから吸気を行う高効率エアフロー
- HDMI延長させフロントから出力可能に
- 最廉価モデルはCore i5 9400FとGTX1050を搭載し109,800円(税抜き)
ラインナップとおすすめ
型番 | CPU | GPU | メモリ | SSD | HDD | 価格 |
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i690BA2←おすすめ | Core i5 9400F | GTX1050 | 8GB | 240GB | 1000GB | 109,800円 |
i690SA1-e-sports←おすすめ | Core i7 8700 | GTX1060 | 8GB | 240GB | 2000GB | 134,800円 |
i690GA4 | Core i7 9700K | RTX2070 | 16GB | 240GB | 1000GB | 199,800円 |
i690PA3-SP←おすすめ | Core i7 9700K | RTX2060 | 16GB | 512GB | 3000GB | 229,800円 |
i690PA1-SP2 | Core i7 9700K | RTX2080Ti | 16GB | 512GB | 2000GB | 289,800円 |
i690PA3-SP2 | Core i9 9900K | RTX2080Ti | 32GB | 512GB | 2000GB | 339,800円 |
時代に沿ったフレキシブルデスクトップパソコン
ゲーミングPCといえば光る!のがもっぱら最近の特徴だったりするわけですが、マウスコンピューターはmicroATXサイズのim610シリーズにおいて、標準では一切光らないケースを販売しました。
レビュー記事を見るi690においては、フロントの『G-TUNE』ロゴが光るのみとなっていますが、強化ガラスサイドパネル&LEDファンのカスタムを施した特別モデルに強化ガラスパネルを搭載することで光るゲーミングPCにすることも可能です(超高性能なのでめっちゃたかいですが。
高効率エアフロー
横から入れてお知りに向かって熱を排気する高効率エアフローを実現するキーとなるのは、ハニカムデザインのサイドパネル。
これは、microATXを採用したNEXT GEARmicro同様の設計となっています。
横、下から吸気した空気を後方に流すことによってハードウェアから発せられる熱を逃がします。
HDMIをフロントから接続可能
後方から飛びでたHDMIケーブルは延長ケーブルとして利用することが可能です。グラフィックボードのHDMI出力に差し込むことで、フロントから接続することができるようになります。
なんのためかといわれれば、VRをプレイするためであり、「まだVRをプレイする環境なんてない!」という方も今後のことを考えて検討材料にするのはありでしょう。
最廉価モデルはCore i5 8400とGTX1050を搭載し99800円
ゲーミングPCの入門機としてのスペックは各社Core i5 8400+GTX1050の構成で販売しています。外資系メーカーのhp(ヒューレットパッカード)社もゲーミングPCブランドを新たに立ち上げていますが、やはりこの構成です。
はじめてのゲーミングPCに最適な価格設定ですね。
ここからは実機レビューをしていきたいと思います。
NEXTGEAR i690SA1-e-sportsのスペック
型番 | NEXTGEAR i690SA1-e-sports |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー |
dGPU | GeForce® GTX 1060 (3GB) |
メモリ | 8GB PC4-19200 (8GBx1) |
SSD | 240GB Serial ATAIII |
HDD | 2TB HDD ( 7200rpm ) |
NEXTGEAR i690SA1-e-sportsのパフォーマンスを確認
鉄拳7FR
今回僕がお借りしたモデルはe-Sportsモデル。昨今話題ですが、日本人が好きなe-Sportsといえば格ゲー。僕はストリートファイターよりも鉄拳派なので鉄拳なのですが、鉄拳7FRは60fpsが上限です。
MSiのアフターバーナーで計測したところ常時60fpsでてました。数値が落ちているところは待機画面。
FF15
GTX1060を搭載したe-SportモデルではFF15 WINDOWS EDITIONではフルHDで動かすのに適しており快適にプレイが可能です。
VRMark
VRMarkはVRプレイできる環境かどうかを測るテストです。Orange Roomが一番軽い動作テストでBlue Roomが一番重い。
指標として、Oculus Riftのミニマムスペックが記載されていますが、そこは超えていました。
GTX1060はVRエントリーモデルといわれるように、最低限VRプレイに必要なスコアを出しています。
VRMark Orange Room
VRMark Cyan Room
VRMark Blue Room
クリエイティブ性能の確認
動画編集を行われる方が最近増えています。
この項目では実際に僕がYouTubeに挙げた5分程度動画の元データをレンダリング=書き出し処理を行い、どれくらいの時間で終了できたかを計測します。
計測にはMAGIX AVC項目のインターネットHD 1080p 59.94fpsを利用。一般的にYouTubeに使われるフルHDの動画に変換するということですね。
早く終えられれば終えられるほど次の作業に取り掛かるスピードも速くなり作業効率が高いといえます。
動画のレンダリングには動画編集ソフトのVegas Pro15を利用しています。
CPU単体のエンコード速度
CPU+dGPUのエンコード速度
Core i7 8700とGTX1060の組み合わせでは上記のような結果に。
快適なエンコードを行う場合、エンコード時間は半分の時間で終わらせることができる、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド『DAIV』のDGX750シリーズがおすすめです。
動画編集向けのハイスペックモデルレビュー記事高負荷をかけた際の熱
動画の変換にはCPUをフルパワーで利用するためその際の温度をソフトウェアを使って測りました。
最高温度は80℃、平均して75℃以下で動作しておりしっかりと排気できているなという印象です。
NEXTGEAR i690外観、中身
外観
フラットデザインを採用したPCケースは電源オフ時にはG-Tuneのロゴさえ目立たないような作りになっており、ゴテゴテしたPCケースが苦手な方もこのケースならよいのではないでしょうか?
また、インターフェース部が頭の部分に集中しているためでっぱったオデコになっています。
フロント&バック。電源を上部に配置することで効率的なエアフローを実現しています、「デスクトップPCは常に机の下に」と思っている方も、コンセントからの距離が稼げそうなのはありがたいです。
中身
マザーボードはmsiのZ390-S01を採用しています。
グラフィックボードを支える「グラフィックスカードホルダー」により安定して支えることができます。グラフィックボードはそれだけでも重いので、接触不良や破損を抑えてくれます。
すっきり納まったシャドウベイは、指に力を加えることなく簡単に外すことが可能です。このあたり初心者の方でも安心して取り換えることができます。
まとめ:ゲーミング入門用PCとして最適
格ゲーをこれから始めてみたいという方はNEXTGEAR i690SA1-e-sportsで十分だと思います。
先ほど紹介した動画のエンコード処理時にCPU温度がマックスであることを考えると格ゲーであれば、常に適正温度に保てるでしょうし、簡単な動画編集なら十分こなせるスペックです。
マウスコンピューターはセントバック修理保証(3年)を付け加えることによってパーツ交換保証を受けることができます。
価格を抑えたい方はmouseブランドの検討をおすすめします
mouseブランドから発売されるLuvmachinesシリーズにもRTX2060搭載モデルがあり、廉価モデルの価格が非常に安く自分でメモリーを増設すればかなり安く手に入れることができます。
搭載マザーボードは下記レビュー記事にてim610と同様のものを利用しているのを確認していますから価格を抑えたい方は下記記事を参考にしていただければと思います。