有名デイトレーダー『テスタ』さんが太鼓判を押すデイトレーダー用PCがトレステPCです。
米国のTrade Station社の取引ツール、日本ではマネックス証券が提供するデイトレード用取引ツールです。
アルゴトレードが盛んな株式市場において、情報をすばやく処理し、発注を行えるサービスで米国での評価は大変高いそう。パソコン工房が2018年11月19日に発売を開始したトレステPCは、トレードステーションを標準でインストールしているトレステ専用PCです。(中身は普通のスリムデスクトップPCなのでもちろんほかの証券会社の取引ツールも利用できる)
今回、展示機に触れる機会がありましたので、PCレビュワーの知見からパソコンの性能やディスプレイの見え方などご紹介したいと思います。
トレステPCが標準で装備するトレードステーションの特徴
まずは簡単にトレードステーションのおさらいから
直感的な操作対応
今回展示されていたのは、トレステPCの4画面モデル(デモ)です。トレードステーションでは、個別株以外にも日経平均指数や、板表示の情報を実際の取引画面をスクリーンキャプチャして写真で表示していました。
※トレーディングパソコン「トレステPC」を個人投資家テスタさんがレビュー! オンライントレードに最適なPC環境とは?より一部引用しながらご紹介します。
普通、発注する時はコードを入力したり、枚数を入力したりと、いくつかの手順が発生するんですが、板の中でクリックすると直感的にパッと発注画面に行けるんです。導入している取引ツールはなかなかないので、これはすごく便利です。
スキャルピングやデイトレの”節目”確認に有効な出来高バー
右側にマーケットニュース、そして”板”および中央の出来高バー、テスタさんは今でこそスイングトレード(中長期保有)を行っていますが、相場が不安定な状況ではスキャルピングを多用し利益を積み上げるトレードが出身の方ですので、大変参考となる意見が下記。
トレーディングではある価格帯が壁になって値段が上がりにくくなることがあって、つまりは同じ一円でも価格帯によって「重い一円」と「軽い一円」があるんですが、出来高バー*はこの「一円の重み」を分かりやすく見せてくれます。他の証券会社さんでは出来高バーがないところが多いので、この機能があるのは良いですね。
株式相場の値動きで重要視されるポイントは、その価格でどれだけ売買が成立したか、が重要になります。安値ラインで大量の出来高が発生すれば底打ち、高値圏で発生すれば天井などの判断を下す要因。
トレードステーションでは、”出来高バー”によって視覚的判断が容易であるということですね。
ツイッターで最新情報を確認できるビューアーを搭載
エンタメ、政治、経済と最新の情報は常にツイッターから取得できる時代であるため、株のデイトレーダーによって最も優位性をつかみやすいのは情報戦で勝つことです。
今はTwitterの時代なので、取り引きに関わる情報もTwitterで発信されることが多いんですが、トレードステーションにはツイート中の銘柄名・銘柄コードを注文画面に連携できるSNSビューア機能があるんですね。昔は一番早い情報は新聞で、次にその媒体がブログになっていったけど、Twitterはリアルタイムの場で、みんながなにか知ったら瞬時に呟いてくれる。会社が何かを発表したら、プログラミングで瞬時にそれを呟いてくれるアカウントもあります。最新の情報を手に入れるツールとしてはTwitterが最終形で、これからも一番であり続けるんじゃないですかね。
上記のように、トレードステーションでは、ツイート中の銘柄コードを画面に連携できる機能がそなわあっており、外部ブラウザ、(インターネットエクスプローラー、Google Chorome Microsoft Edge)を立ち上げずともトレードステーション上から呼び出せるので、ソフト1つで完結できるということです。
トレードステーションの推奨スペック
トレードステーションの公式で推奨されるスペックは下記のとおりです。
ミニマムユーザー向け | スタンダードユーザー向け | パワーユーザー向け | |
---|---|---|---|
プロセッサ | Dual-core Intel® または AMD® 1.5GHz 以上 | Dual-core Intel® または AMD® 2.5GHz以上 | Quad-core Intel または AMD® 3GHz以上 |
メモリ(RAM) | 8GB | 8GB以上 | 12GB以上 |
ハードウェア・ドライブ | 5400RPMドライブ 400MB以上の空き容量 | Solid State Drive(SSD)または 7200RPMドライブ 600MB以上の空き容量 | Solid State Drive(SSD)または 7200RPMドライブ 1GB以上の空き容量 |
ビデオ・カード (グラフィックメモリ) | 32-bit グラフィックのサポート シングルモニター:256MB | 32-bit グラフィックのサポート デュアルモニター:512MB | 32-bit グラフィックのサポート マルチモニター:1GB以上 |
画面解像度 | 1280×1024ピクセル | 1680×1050ピクセル以上 | 1920×1200ピクセル以上 |
OS | Windows® 10 64-bit Windows® 10 32-bit Windows® 8.1 64-bit Windows® 8.1 32-bit Windows® 7 64-bit Windows® 7 32-bit | Windows® 10 64-bit Windows® 10 32-bit Windows® 8.1 64-bit Windows® 8.1 32-bit Windows® 7 64-bit Windows® 7 32-bit | Windows® 10 64-bit Windows® 8.1 64-bit Windows® 7 64-bit |
Webブラウザ | Microsoft Internet Explorer (最新版) | Microsoft Internet Explorer (最新版) | Microsoft Internet Explorer (最新版) |
回線 | ブロードバンド回線 2Mbpsなど | ブロードバンド回線 6Mbpsなど | ブロードバンド回線 10Mbpsなど |
おそらく、デュアルコアのインテル製CPUとはCeleronやPentiumを指しているのだと思われますが、これだと非常にわかりにくいですね。(現行だとCeleronかな)
ベンチマークソフトによるスコア差
最新のインテルCPUの性能をCPUの性能を測るベンチマークソフトrまとめると下記のようになります。
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 9700K | |
Core i7 8700K | |
Core i5 8400 | |
Celeron G4900 |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイト及び、cpu monkeyの結果を参照しています。あくまで参考指標です。
個々からは実際に展示機のパソコンの外観とスペックに関してきさいしていきます。
展示機レビュートレステPC4画面モデル『PRO-TSPC.4 v1』
トレステPC4画面モデル『PRO-TSPC.4 v1』はオーソドックスなスリムタイプのデスクトップPCです。幅98mm×奥行403mm×高さ363mmでほぼ正方形の形をしています。
また、株式市場に詳しい方はご存知かもしれませんが、iiyamaはマウスコンピューターのグループ会社であり、ほぼ同じような筐体やデザインになっているため、過去レビューしたことのあるマウスコンピューターの製品から内部のパーツ情報をご紹介します。(IHS420)
幅10cmとは、小型サイズのスマートフォンiPhoneSEの高さよりも狭くとてもコンパクトです。
もう少しわかりやすく記載すると文庫本4冊程度ですので机の上においても邪魔になりませんし、机の下においても可。
フロントのIO(拡張)はUSB3.0×2、マイク入力、イヤフォン出力。
マザーボードにmsi社製のmicroATX「Z370M-S01」を搭載しているため、ディスプレイ出力はDVI、displayポートを装備し、USBポートは3.0と2.0合わせて6つ。前面と併せると合計8つ。
背面の写真撮影を行ってこなかったので、先ほどと同じようにIHS420でご紹介しました。
本体内部
こちらも同様にです。PRO-TSPC.4 v1はメモリ8GB(4GB×2)ですので、メモリを後から増設する場合、2スロットの空きがあることになります。
液晶ディスプレイについて
うん。パッと見もかっこいいし、これだけ画面を使ってもここにスペースが余ってますからね。素晴らしく良いと思います。普段は大きいのを1つ一番右に置いて、左方向に縦画面を3つ置いていたので、机の上のスペースもなかったし、方向によっては見えづらいディスプレイもありましたが、扇形だとどの画面も見やすいですし、これは素晴らしく良いんじゃないですかね。
本体につづき、液晶ディスプレイも好評です。トレステPCでセットで付属してくる(モニターはオプションで外すことも可)、iiyamaモニターの首を縦に触れる『【21.5型】iiyama ProLite XU2290HS-B2』です。
以前、【レビュー】23インチモニターiiyama ProLiteXUB2390HS-B3|2万円以下のオススメモニターを紹介にて、23インチタイプの同社モニターをレビューしたことがありますが、首振り機能や狭額縁で2万円程度で購入できコストパフォーマンスが高いとしました。
首振り機能を使った縦置き表示です。トレステPCを購入するとディスプレイスタンドが付属してくるため縦画面で使うことはないかもしれません。
トレーダーの目に優しい低反射のノングレア液晶を採用し、高視野角です。AH-IPS液晶は、IPS液晶よりもさらに綺麗に見えるということで、各社採用しているパネルです。
どの角度から見ても正確に情報を目でとらえることができます。
実際の大きさはトレステPCに付属する液晶が21.5インチですので一回り小さくなり、より細かく情報をセパレートできるのが小さいモニターを複数設置するメリットです。
トレステPC4画面『PRO-TSPC.4 v1』の評価とまとめ
ここまで見ていただいて普通の業務用PCであったかわかっていただけ方と思います。そう、これといって特別というわけでなく、特別なのはソフトウェアがあらかじめプリインストールされているところでしょう。
冒頭でご紹介したように、デイトレーダーに必要なツールがそろった状態で家に届くため、自分で量販店などに赴いて、いちいちスペックを確認する手間がないのが魅力です。
モニター1枚あたり5kg程度あり4枚設置して、設定するのがややめんどくさそうですが、追加料金を払えば全部やってくれますので、お願いした方がよいと思います。
下記記事にまとめてありますので是非参考にしてください。