ASUS ZenBook シリーズからタブレットモードやテントモードに可変可能なZenBook Flip Sが発売。
メーカーより実機を事前にお借りしたので検証結果とおすすめポイントを紹介していきます。
動画で見る
開封時のファーストインプレッションを動画にまとめています!是非チェックしてみてください。
スペック
ZenBook UX371EA(OLED搭載モデル)のスペック | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅305mm×奥行き211mm×高さ13.9.mm |
バッテリー持続時間 | – |
充電タイプ | USB-C |
重量 | 約1.22kg |
保証 | 12か月間のインターナショナル保証 |
ASUSでは通常のメーカー保証のほか、有償のあんしん保証Premiumに加入することで、保証期間を延長可能です。
デザインや使い勝手について
ASUSのZenBook Flip Sは従来のZenBookに360度開閉可能なフリップヒンジを採用し、自由に使える2-in-1タイプのノートPCです。
CPUに第11世代プロセッサCore i7 1165G7を採用し、クリエイティブ性能の強化とワットパフォーマンス向上によるバッテリーの連続動作時間が従来機よりも伸び、ビジネス向けモバイルノートPCとして高い完成度を誇ります。
従来のスピン加工をあしらったデザインは健在。約40工程にも及ぶ切削加工はASUSによる唯一無二のデザインといえるでしょう。
ZenBook FliP Sはジェードブラック仕上げと呼ばれるカラーを採用し、本体アクセントとしてレッドカッパーダイヤモンドデザインを採用。宝飾品のようなきらめきがパソコンの高級感を一層引き立てます。
ZenBook Flip Sは一般的な2-in-1コンバーチブルとは違い、ヒンジ側に排気穴を設置することでどのスタイルで利用してもパフォーマンスの低下を抑える仕組みとなっている点が、最も素晴らしいポイントだと筆者は感じました。
ディスプレイは高い色再現度を誇りVESAが規定するDisplayHDR 600の認証を取得。カラー色域はDCI-P3色域100%で、圧倒的な没入感のナローベゼルデザインを採用。
ディスプレイした側はヘアライン加工が施されており、細部までこだわった作りになっています。
キーボード
キーストローク約1.35mmのキーボードを採用しています。ASUSは「edge to edge」キーボード側ぎりぎりまでキーを配置することで、筐体サイズを小型化しつつも、満足度の高いキー配列を実現。
キーボード右端には、Homeキーなどが配置されています。慣れればどうということはないのですが、他メーカーでこういった配列を採用したモデルが、なかなか評価が分かれるポイントとなっているので吟味すべきポイント。
どちらかといえば、キーそのもののサイズが小柄で指の太い男性はちょっと気になるポイントかもしれません。
タッチパッドは、5インチのスマートフォンと同等のサイズ感で操作性が高いものが搭載されています。
右端のボタンを押すとナンバーパッドが出現。マウスを別で利用すれば、テンキー搭載PCのように使うことができます。
ディスプレイについて
今回の検証機は4K(3840×2140ドット)解像度の製品です。
パッと見た感じから色の再現度の高さがうかがえるほど、綺麗なディスプレイです。
ZenBook Flip S U371 OLEDの色域 | |
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sRGBカバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 98.5% |
DCI-P3カバー率 | 99.9% |
ZenBook Flip Sに搭載されているOLEDディスプレイは、OLEDのなかでも品質の高いパネルが採用されているようで、クリエイター向けのモニターとしては最適な色域です。
インターフェース
左側
- HDMI
- USB-C(Thunderbolt 4)
- USB-C(Thunderbolt 4)
右側
- 電源ボタン
- USB-A
ZenBook Flip SはフルサイズのHDMIと左側にThunderbolt 4を2つ搭載しているのが特徴です。
極薄筐体にフルサイズのHDMIが搭載されているのは非常にありがたい!!右側の電源ボタンには指紋認証のセンサーが埋め込まれており、スタイリッシュです。
パフォーマンス
ここからは実機で計測したベンチマーク結果を記載していきますが、性能を保証するものではありませんので参考程度にとどめておいてください。
Cinebench R20
Cinebench R20の総合スコア | |
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Core i9 10980HK | |
Ryzen 9 4900HS | |
Ryzen 5 4600H | |
Core i7 10750H | |
m-Book K700 Core i7 9750H | |
Ryzen 7 4700U | |
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U | |
Core i7 1165G7(最大PF) | |
Core i5 10300H | |
Core i7 1165G7(通常時) | |
Core i5 1135G7(Inspiron 14 5000) | |
ThinkPad E14 Gen 2(AMD) | |
Prestige 15 Core i7 10710U | |
mouse X5 (Core i7 10510UI) | |
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U) | |
ThinkPad X390(Core i7 8565U) |
CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、2029ptsでした。マルチスレッド性能はRyzen 5 4500Uくらいの性能です。
ちなみに、通常時は、1733ptsとCore i51135G7との差がありませんでした。
PCMark 10
MicrosoftOfficeの互換ソフトやGIMP(画像編集ソフト)ビデオ会議ソフトを動作させて、パソコンの一般的な処理能力を計測するPCMark 10は総合スコアが4475点でした。
テレワークやリモートワークなどの要件は余裕でクリアできる性能があります。Officeソフトも非常に快適に動作させることができるでしょう。動画編集もフルHD画質なら快適に行えると思います。
バッテリーの持続時間
ZenBook Flip Sの連続動作時間 | |
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PCMARK8(Work) | 3時間45分 |
ある一定以上の負荷をかけ続けるバッテリーテストPCMARK8では3時間45分という結果でした。PCMARK8ではかなり厳しめの評価となり、実際の動作時間よりも短くなる傾向があります。
一般的な用途で使った際にはおそらく8時間程度、動作させることは可能だと思います。心配であればモバイルバッテリーを携帯するとよいでしょう。
4Kじゃない普通のモデルならもっともちそうですね。
SSDの読み込み速度
CrystalDiskMarkの測定結果です。シーケンシャルリードはノート用としては最高クラスの読み込み速度を誇る3267MB/sスピードでクリエイティブな作業にも最適だと思います。
Adobepremiere Pro CCの書出し時間
過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7Ⅱで撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。
Premiere ProCCは2020年10月31日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。
シーケンスの設定は一般的な30fpsに設定し、書き出すというもの。想定は一般的なYouTubeへの動画アップロードです。
- XAVC S FHD60P(50Mbps)
- 動画の長さ7分34秒
- テロップ/カット編集/画像挿入あり
ZenBookFlips | |
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30fpsで書出し時間 | 3分55秒 |
検証結果は上記の通り、AdobePremiere Pro CCを用いた動画編集においては、インテル製のCore i7 1165G7を搭載しているため、フルHDの動画編集なら、タイムライン上のカーソルを高速で動作させてもカクツキを感じることなく編集できます。
ただし、エンコード時間は同じCPUを搭載しているモデルよりもやや長めです。4K解像度が足かせとなってパフォーマンスが控えめになってしまっている可能背があります。パフォーマンスを重視するならフルHDモデルを検討するのもよいでしょう。
ファンの音と熱について
ファンの動作音
ZenBook Flip Sの動作音 | |
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アイドル時 | 約39db |
ピーク時 | 約50db |
最大パフォーマンスを発揮する際は少し大きめの音が鳴ります。ただし、これまでZenBookシリーズであった、金属が接触している音はなくなっており、不快感はあまりありません。
TPOに合わせてパフォーマンスをコントロールしてあげればそれほどストレスにはならないでしょう。
PCの表面温度について
キーボードの表面温度は一番熱い箇所で46.5度と比較的高めの温度でしたが、ユーザーがほとんど触ることのない場所ですので、問題はないと思います。
全体的にほんのりあたたかみをかんじるくらいですかね。ASUSは冷却システムにこだわった作りをするPCが多く、ZenBook Flip Sも同様でした。同じCPUを搭載した他社機よりも冷却性能は優秀だと思います。
ZenBook Flip Sの評価とまとめ
良い点
- ユーザーに優しい排熱設計
- 高級感と実用性を兼ね備えたボディ
- Thunderbolt 4とUSB-A、HDMIまで搭載した豪華な拡張性
- DCI-P3 100%のカバー率
気になる点
- 最大パフォーマンスが控えめ
- ピーク時のファンの動作音がちょっと大きい
- 癖のあるキー配列
満足度の高い高級2-in-1コンバーチブルノートPC
箱を開けた時の感動は計り知れないものがある。今回のジェードブラックとレッドカッパーダイヤモンドは非常に高級感のある作りで、「これぞZenBook!」といった感想を持ちました。
ハイエンドモバイルノートPCの立ち位置にふさわしいデザインであり、ボディ本体を極限まで薄型化しているにもかかわらず、フルサイズのHDMIが搭載されているのは企業努力のたまものでしょう。
フルHDの動画編集やRAW現像など、一般的なクリエティブな用途をそつなくこなせる性能があるため、モバイルノートPC1台でオフィス環境を構築したい人におすすめです。
ASUSのセール情報
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